じじぃの「衝撃的なB級パニック映画・『インアマゾン』!実話怪奇譚」

Peter Benchley's Amazon Ep2 4/4


『実話 怪奇譚』

蜂巣敦/著 ちくま文庫 2005年発行

衝撃的なB級パニック映画、『インアマゾン』 より

ジョーズ』で御馴染みピーター・ベンチュレーが原作。ベンチュレー原作といえば少し前、『ザ・ビースト/巨大イカの逆襲』を日曜洋画劇場でやっていたが(もともと3時間のTVMを2時間枠に再編集したらしい)、これがまたちょっと観てすぐ切るのにちょうどいい映画で……まあ、それはおいといて。

今度は、果てしなく続く緑の大地・アマゾンが舞台である。デカイのが好きなベンチュレー。

リオデジャネイロ行きの767便が落雷をうけて墜落。そこはジャングルのど真ン中で、生存者はわずか6人。救助隊が生存者を発見しないまま引きあげたため、彼らは自力で脱出すべくジャングルをさまようはめに。飛行機が墜落し、折れた機体の後部が崖から滑り落ちるさまは、なかなかスペクタルだ。

そして熱帯雨林アドベンチャーであるから、当然、毒グモ・アリ・ヘビ・ワニ・ピラニア・猛獣・先住民……などに襲われるわけだが、これらのショック・シーンもテンポがよく、B級娯楽に徹してうまくできている。

たとえば、救助隊員が乗客のひとりが川の流木にもたれて腰をおろしているところをいるところを発見、助けようと近寄るが、彼はすでに死んでいて、両脚がピラニアに食いちぎられている等など。また生存者のひとりであるウィル少年が、自分たちのいる状況を確認するため高い木に登ってあたりを見渡すが、四方とも果てしなく続く緑のジャングルで、絶望からボロボロ涙を流すシーンなども、趣向のある パニック描写で印象深かった。

ウィルはこのショックから現実逃避するため、リオに無事着陸してスチュワーデスに起こされる夢をみる。すると、ひとりの女性客が客性頭上の荷物入れが開きづらいとスチュワーデスに文句をいう。やがて荷物入れが開くと、なかから沢山のヘビがニョロニョロと……どうです。ちょっと面白そうでしょう?

心臓医の男性、有名オペラ歌手の女性、クイズを当ててリオ旅行に招待された男性、あとから登場する大学講師の男性……など人物の特徴や性格的な描き分けもはっきりしていてわかりやすく、人間関係のトラブルや助け合いの要素も適度なさじ加減で進行していく。妙に人間関係を破綻させてゴチャゴチャしていくよりも、「パニックもの」として楽しむのにはほどよいドラマ進行だったと思う。

ひとりが毒ヘビに噛まれて絶望的な状態となり、あまつさえ雨さえ降ってきており、オペラ歌手が祈りの意味で歌をうたいだすシーンなど、すばらしく感動的とまでいわないが演出として悪くない。

意外だったのは、冒頭から登場するデブでハゲのオッサンが自己中心的に余計なことをするタイプで、「ああ、この先ずっとトラブルメーカーになるんだろうな」と思っていたら、先住民の子どもたちにカメラのフラッシュを焚いたため、あっさり吹矢で殺されてしまったことだ。殺されたオッサンには悪いが、先の展開が楽しみになる一幕だった。

――つまり、私は結構楽しくこの映画を見ていたのである。しかし……しかし、だ。この映画はあまりにも突然終わってしまう。ウィルが最初に気がついたとき、腕のケガが治療してあり、額にはナゾのマークがつけられていた。そのナゾが明らかになるかも……というサスペンスが盛りあがったところで、ブツリ。第2部が始まるんじゃないかと思って、しばらくビデオを回し続けたけれど、終わり。
それが1番「衝撃のパニック」だった。

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どうでもいい、じじぃの日記。

少し古い本だが『実話 怪奇譚』に、「衝撃的なB級パニック映画、『インアマゾン』」が書かれていた。

B級映画とは

「B級」とは、上質なもの=A級に比べて劣っているものを指す言葉。
「映画」にもB級作品は存在しており、多くは低予算&短期間で制作されていて、明らかに安っぽい雰囲気となっています。
しかしながら、それが作品の「味」となっていたり、独創的な演出やアイディアが盛り込まれていたり……。一般的に決して評価が高いわけではないですが、B級映画には熱烈なファンも多いです。B級映画としてよく取り上げられる作品としては、サメを巻き込んだ竜巻が登場するパニック作品『シャークネード』や、コメディ要素を含んだホラー『バタリアン』などがあります。
https://ranking.net/rankings/best-b-grade-movies
   
B級パニック映画といえば、ゾンビ映画
おすすめ映画は、ハピネット『ウォーキング・ゾンビランド』だそうです。

私がちょっと怖いなと思う生物は「ピラニア」。
アマゾンの川で、船から足を出して水中に入れておくと、足がちぎれていたというもの。
何か、現実にありそうな話だ。

先日、テレビで「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 2時間半SP 最恐生物No.1は何だ!?」を見た。
最恐生物3位、「ピラニアより怖い! 肉食魚 カンディル」とか。

果たして最恐生物1位は何だ!?

私は、やっぱりな、と思った。