じじぃの「世田谷一家惨殺事件・2000年から23年!私は真犯人を知っている」

世田谷一家殺害事件から21年 遺族と捜査員それぞれの思い(2021年12月24日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FHRuOYchhGs

世田谷一家惨殺事件 (2000年12月)


【独自】ロフトの壁に包丁の傷 女児と女性を執拗に襲ったか 世田谷一家殺害事件20年

2020年12月29日 東京新聞
2000年12月、東京都世田谷区の宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が自宅で殺害された事件で、妻泰子さん=同(41)=と長女にいなさん=同(8つ)=が襲われたロフト上部の壁に、犯人が凶器の柳刃包丁を振りかざした際にできた傷が残っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。
2人は就寝中に抵抗できずに殺害されたとみられている。警視庁の捜査幹部は「幼い女児と女性を執拗に襲った犯人の猟奇性がうかがえる」と話す。
◆殺害後、異常な行動も
犯人は殺害後も現場に居座り、冷蔵庫のアイスクリームをスプーンを使わずに絞り出して食べ、みきおさんのパソコンで劇団のホームページを検索していた。書斎などの引き出しの中身を片っ端から物色し、空の財布やはさみで切った書類を水の張った浴槽に入れるなどの「異常な行動」も認められた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/77186

『私は真犯人を知っている』

「文藝春秋」編集部 文春文庫 2011年発行

家族に新たに悲劇が――世田谷一家惨殺事件 森下香枝(ジャーナリスト) より

2000年の年の瀬、世田谷区上祖師谷の会社員、宮澤みきおさん(当時44)、妻・泰子さん(同41)、にいなちゃん(同8)、礼君(同6)が殺害されてから10年、事件発生当時から取材を重ねてきた森下香枝記者の現状報告。
   
2010年4月、改正刑事訴訟が施行され、殺人事件の公訴時効は撤廃された。世田谷事件にも適用されるため、捜査は犯人が逮捕されるまで続けられる。
亡くなった泰子さんの姉で絵本作家の入江杏さんは、事件から10年をこう振り返る。

「当初、証拠がたくさん残されていたのでお葬式までに犯人は捕まると信じていました。警察と接し、失望したこともありました。時効が異例の早さで撤廃され、当事者としては素直にうれしいのですが、1日も早い事件解決を望んでいます」

入江さんは事件後、殺人事件被害者遺族の会「宙(そら)の会」(宮澤良行会長)に参加した。時効という社会システムの不条理を実感したからだ。
撤廃への活動を続け、改正法が4月に可決された瞬間も国会の傍聴席で見届けた。

「隣に住んでいた妹たちの事件が起こった時、人生でこれ以上、悲しい体験はないだろうとずっと思っていました。しかし、2010年はじめ、30年間、連れ添った夫を突然、亡くし、あれ以上、悲しいことがあったんだと思い知らされました。事件に遭遇したことがそれほど夫に負担をかけていたか……」

2010年1月25日、脳死状態だった入江さんの夫はひっそりと息を引き取った。享年60、それまで病気1つしたことがなかったのに、1月13日、電話中に突然、倒れたという。

「その時の電話の相手は警察の方でした。2009年末、ある情報提供の裏取り捜査で、夫の仕事関係者に捜査員が事情聴取へ行ったのですが、その際に行き違いが生じました。私たちは大変、辛い思いをしたので抗議すると、警察は『そんなつもりではなかった。大変、申し訳ない』と謝罪してくれましたが、その最中、夫が『痛い』と訴え、救急搬送されたのです」

首筋から背にかけて避けるような激痛が走る「急性大動脈解離」と診断され、緊急手術。同19日には脳死状態と宣告され、そのまま意識が戻らず、亡くなった。

事件当夜、みきおさん宅のすぐ隣に居た入江さん一家は110番通報者でもあった。
入江さんの著書『この悲しみの意味を知ることができるなら』(春秋社刊)にその時の緊迫した様子がこう記されていた。

  《階段を上がろうとしたが、みきおさんの身体とぶちまけられたものの山は階段をふせいでいた(略)背後の夫の声が私を引き戻す。「見るな、入っちゃいけない!」いつも温厚な夫の厳しい声(略)家に飛びこむやいなや、夫はすぐに電話を取ると、警察に通報した。「隣が殺されています」》

初のDNAプロファイリング

事件発生から10年を迎えるが、捜査は袋小路に入ったままだ。
警視庁は行き詰まりを打開すべく、犯人が現場に残したA型の血痕からミトコンドリアDNA(母系からのみ伝わる遺伝子)を検出し、2006年日本で初めて”DNAプロファイリング”を実施した。
ミトコンドリアDNAは血液、毛、唾、汗、垢などの1つの細胞に数千個は含まれ、ほとんどの現場資料に適用できる。

その結果、ミトコンドリアDNAから「H15型」という分析結果が得られたという。何を物語るのか? 警視庁捜査1課からDNA分析を依頼された研究者がこう証言する。

「渡された塩基配列のサンプルは通常より分子の小さいものなので断定はできませんが、国立遺伝学研究所、英、米国などの法医学研究所などに依頼し、それじれにデータベースでクロスチェックした結果、容疑者の母親、祖母など母系はアドリア海、地中海沿岸に住む欧州人という可能性があることがわかりました。同時に父系をあらわすY染色体の分析をした結果、こちらは日本、韓国、中国を含むアジア人と同型。つまり、容疑者は日系ハーフの可能性があるのです」

しかし、現在も捜査線上に該当する人物は浮上していない。

事件現場となった宮澤みきおさん宅は現在も保存され、成城署員が24時間体制で警戒しているが、主の長い不在で室内は老朽化が進み、取り壊しも検討されているという。

宮澤みきおさんの父、良行さん(83)はこう言う。
「あの家は当時のまま、保存されていますので、家具、電気製品、衣類などすべてそのまま、置いてあります。この前、うちに刑事さんが来て、今後、取り壊す可能性があるので、その場合に備えて保存したいもの、処分するものを予め、選んで知らせてほしいと言われました……」

宮澤さん宅の保存は犯人がいつ、何時、現場に舞い戻って来るかもしれない、という警戒配置の意味もある。警視庁捜査1課関係者がこう言う。

「成城署特捜本部からもう保存はいいんじゃないか、という声があり、捜査1課長が了承し、刑事部長に判断を仰いだところ、『時効が延長されたばかりの年に宮澤家を取り壊したら、やる気がないと世間に言われるんじゃないか』と難色を示し、現在はペンディングになっています。しかし、現場がこれでは情けない……」

発生から10年の歳月が過ぎても、捜査は不揃いのピースを盤に並べただけのパズルのようだ。ウルトラCが時効撤廃では寂しすぎる。捜査陣のさらなる奮起を期待したい。

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どうでもいい、じじぃの日記。

少し古い本だが『私は真犯人を知っている』に、2000年 年末に起きた「世田谷一家惨殺事件」のことが書かれていた。

2000年12月31日、世田谷区上祖師谷の4人一家が無残な状態で発見された。

私は小田急線沿いの代々木上原駅近くのワンルームマンションで約25年間、コンピュータ関係の仕事をしていた。
世田谷一家殺害事件が起きた場所は、小田急線の成城学園前駅から歩いて12分位の距離にある。成城学園前駅代々木上原駅から急行で2つ目の駅だ。
当時事件があったとき、現場に比較的近いこともあり、気味悪く思いながら過ごしたことを思い出した。

世田谷一家殺害事件の犯人はどういった人間なのだろうか。

「その結果、ミトコンドリアDNAから「H15型」という分析結果が得られたという」

犯人の血痕から、犯人の母は地中海に住む欧州人、父系は日本を含むアジア人の可能性が高いことが分かった。

犯人は殺害後も現場に居座り、冷蔵庫のアイスクリームをスプーンを使わずに絞り出して食べ、みきおさんのパソコンで劇団のホームページを検索していた。書斎などの引き出しの中身を片っ端から物色し、空の財布やはさみで切った書類を水の張った浴槽に入れるなどの「異常な行動」も認められた。

2015年1月、「イスラム国」が日本人2人の身代金2億ドルを72時間以内に支払わなければ殺害すると警告した。
その後、イスラム国が日本人1名を殺害(首を切断)したとする画像・動画がネット上に流れた。

世田谷一家殺害事件と「イスラム国」を結びつけるものは何もない。
しかし、残忍な殺害という点で、似ている。
   
ゾロアスター教は、古代ペルシャを起源とした光(火)を「善の神」として崇拝する宗教だ。
拝火教とも呼ばれる。
世田谷一家殺害事件では、犯人は書類などを水の張った浴槽に放り込んだともいわれる。
浴槽の「水」を、「火」と結びつけるのは、飛躍しすぎだろうか。

2002年 大分県山香町で、建設会社会長吉野諭さん(当時73歳)夫妻が、世話をした元中国人・韓国人留学生ら5人に自宅で襲われ、吉野さんが死亡、妻(75)が重傷を負った。

犯人グループの1人がどこかで聞きかじってきたゾロアスター教の邪神アーリアンの名をことあるごとに口にして、そのたびに「オレにはアーリアンがついている」と吹聴していたという。