じじぃの「三菱銀行人質事件・女性を裸にして籠城!私は真犯人を知っている」

「現代の狂気 -三菱銀行強殺監禁事件-」Bank robbery No.1307_2 #中日ニュース

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XjoS0hbSDXE&t=19s

三菱銀行人質事件 犯人「梅川昭美」


三菱銀行人質事件」~1979 世間を震撼させた昭和の猟奇立てこもり事件!

2021.10.27 男のロマンBlog
1979(昭和54)年1月、三菱銀行北畠支店に猟銃を持った男・梅川が押し入り、客と行員30人以上を人質に42時間に渡り籠城した銀行強盗・人質・猟奇殺人事件が発生。
TVは連日、現場の緊迫した映像をお茶の間に伝え、日本中がその様子を固唾を飲んで見守りました。
https://hobby.red-cm.com/social_history/%E3%80%8C%E4%B8%89%E8%8F%B1%E9%8A%80%E8%A1%8C%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%80%8D%E3%80%9C1979-%E4%B8%96%E9%96%93%E3%82%92%E9%9C%87%E6%92%BC%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F%E6%98%AD%E5%92%8C

『私は真犯人を知っている』

「文藝春秋」編集部 文春文庫 2011年発行

梅川昭美は悪しき先駆者か――三菱銀行人質事件 亘英太郎(元毎日新聞大阪社会部部長) より

寒の内とは思えないほど暖かな1979年1月の金曜日、日本中を震撼させた凶悪事件が発生した。
猟銃を抱えたアフロヘアにチロル帽の男が三菱銀行北畠支店に立てこもったのだ。国民は中継のテレビに釘づけとなった。
映画『ソドムの市』に影響を受けたともいわれる残虐な犯罪は、なぜ行われたのか。
   
今になって、「他の奴らはぬくぬくと暮らし、なんでオレだけが貧乏して苦しまないかん? 泥棒はオレのせいではない」という梅川の言葉が、なぜか気になっている。

梅川とは、梅川昭美のこと。1979年1月26日、大阪の三菱銀行北畠支店に押し入り5千万円を要求、猟銃を乱射して4人を殺害し、さらに客を含む40人を人質にして店内に42時間も籠城した末、警官隊の一斉狙撃で射殺された30歳の男である。

史上稀に見る異常な犯罪だった。瀕死の行員の耳を別の行員にナイフで切り取らせた。女性の人質を裸にして自分の盾にした。他にも残虐非道を尽くした末に本人死亡で落着したのだが、未解決と言えばこれほど未解決な事件は無い。つまり、動機の未解明。犯罪目的に大きな謎を残した。本来なら、取調室や法廷で何ゆえの残虐非道であったかを語るべき梅川本人が既にいないからだ。

銀行強盗に入った動機は金欲しさである。しかし単なる強盗事件は途中で別の何かに転化した。警官隊に包囲された梅川は猟銃の力を背景に密室の支配者となり、人質をいたぶったり殺したりした。人間の尊厳すら冒瀆する犯罪そのものが目的になってしまったかのようにも思える。

当時、私を含む毎日新聞大阪社会部の記者チームは、事件の落着と同時に梅川が歩んだ30年の足跡を辿るべく近畿、中国、四国に散り、関係者への取材をスタートさせた。
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私たちは梅川の遺骨を前に小さな背中を丸める母親を四国の小さな町に訪ねたり、梅川と愛人関係にあった少女が、山口組の田岡一雄組長を狙撃した鳴門清とも交際していたという事実に遭遇したりした。

彼の30年を追って私たちがたどり着いた解釈のひとつは、日本を覆う高度成長から見放され振り落とされた貧しさの中で孤独感を深め世の中への不満を蓄積させ、それを犯罪に爆発させた男の姿である。そのことは1963年、梅川が15歳のときに生まれ故郷の広島県下で起こした殺人事件に色濃く表れている。金目当てで盗みに入った民家に居合わせた若い主婦を刺殺した事件だが、冒頭の「他の奴らはぬくぬくと……」は、警察での調べに犯行を認めた梅川が居直って世の中への恨みを語った言葉だ。少年時代の思いつきのセリフとも言えるが、その後の足跡を追ってもやはり彼は同じ心情を抱えたまま三菱銀行事件に至ったと思えてならない。30歳になっても人生はうまく回転せず、心を許せる友人は1人もいない。「人を信用せず、いつも周りは敵だらけみたいに気を張り詰めて、可哀そうなほど」という近所の梅川評。「盗むのが難しければ脅す。脅して抵抗されたから殺した」。15歳の事件で盗みが殺人に変わった経過をあっさりと説明したが、「この躊躇(ちゅうちょ)なき転化」も15年後の銀行強盗から残虐非道犯罪への転化に通じる。

「動機不明」犯罪の嚆矢(こうし)

格差社会の中で自分が置かれた状況への不満や恨み、憎しみが孤独な日々の中で蓄積し、世の中への破壊的衝動が沸点に達した時、爆発が起こる。しかし攻撃の相手は不満にかかわる具体的な人々や仕組みではなく、無防備な一般市民である。

我々は「誰でもよかった殺人」をそのように解釈し、納得しようとする。そうであるとすれば、30年前に梅川が起こした事件は、現代の不可解な事件を先取りした悪しき先駆と言えなくも無い。昨今の犯罪の不可解さが、梅川事件の不可解を思い出させたのだろう。

しかし本当のところ、真の動機は何なのか、事件の背景に何があるのか、は分からない。格差や落ちこぼれ、孤独、貧しさ、不満、恨みはいつの時代にもある。それらを抱えた人すべてが残虐・不可解な犯罪に走るわけでもない。その意味で、梅川の犯罪はやはり今もって未解決であり、未解明である。

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どうでもいい、じじぃの日記。

少し古い本だが『私は真犯人を知っている』に、約40年前に起きた「三菱銀行人質事件」のことが書かれていた。

「史上稀に見る異常な犯罪だった。瀕死の行員の耳を別の行員にナイフで切り取らせた。女性の人質を裸にして自分の盾にした。他にも残虐非道を尽くした末に本人死亡で落着したのだが、未解決と言えばこれほど未解決な事件は無い」

犯人は店内で「立てこもり」の際、女性の人質を裸にし、トイレなどには行かせず、垂れ流しの状態にしていたという。

事件当時、人質の方が25歳前後だとしたら、現在は70歳くらいになっている。
店内で銃を突きつけられ、42時間も一緒に過ごしたことの「トラウマ」は想像を絶する。

この頃、「誰でもよかった殺人」事件がやたらと多い。

「しかし本当のところ、真の動機は何なのか、事件の背景に何があるのか、は分からない」

私も少年時代、人を殺したいと思うことがあった。
もしかしたら、私にも心のどこかに犯人と似たようなものを持っているのかもしれない。