じじぃの「ウクライナ・戦争・震災・どっちが心の傷が大きいか?バカのものさし」

ウクライナ】子どもの3分の2が避難民に キーウ郊外で多くの市民が家を追われる

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=LdZJwdMQE18

コロナ禍で増える自殺について考える


【コラム】コロナ禍で増える自殺について考える

2022/05/19 精神保健福祉士ブログ
1、 自殺は社会問題
急激な環境の変化による過重なストレスや大切な人との離別など、人は時として「自殺」を選んでしまうことがあります。
自殺者の性別比率は、おおまかには男性7:女子3となっています。これは日本だけでなく、世界各国が共通しています。
男性に比べて女性の方が一般的にコミュニケーション能力や援助希求能力が高く、男性はストレスを一人で抱え込みやすいことも仮説のひとつのようです。
https://www.nippku.ac.jp/faculty/04/column/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%80%91%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%A6%8D%E3%81%A7%E5%A2%97%E3%81%88%E3%82%8B%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B/

『バカのものさし』

養老孟司/著 扶桑社文庫 2018年発行

死体って、怖くないんですか? より

Q トラウマって、よくわかりません

震災などのトラウマってどんなかたちで現れるのですか? うちは姉が亡くなっています。両親が、けっこうショックが長く続き心配なのですが。だいじょうぶなのでしょうか。トラウマってよくわからないのですが、親戚から聞きました。どんなダメージがあるのか教えてください。
           伸吾くん(16歳)高2・兵庫県

養老先生

脳にどんなダメージがあるかというと、いちばん極端な例だと「海馬」という部分が委縮する。そうすると、脳自体に影響がくると言われています。

あんまり極端に感情が動かされると、脳が疲れて倒れるというかね。そういうことがあるのかもしれない。

トラウマ、心的外傷というのは、非常に強く残りうるんですね。
それもまあ、当然のことだけど、極端に言えばね、人生いろいろあって、しかたがない。それを乗り越えていくのが、生き物なんです。起こってしまったことを、もとにもどすことはできないでしょう。これも、努力、辛抱、根性と同じでね、絶えずある意味で訓練していかないと、強くならない。

いまの人はそういう意味では弱い。神戸の震災でも驚いたね、ぼく。どこで驚いたかと言うと、前も書いたことあるけど、戦争と震災と、神戸のあの地区は2回やられている。戦争でやられたうえに、神戸の震災でやられた人って、いるんですよ。その人たちにね。どっとが心の傷が大きいんだって質問したら、戦争のほうが楽だって言うんだ。なぜなら、戦争は心を整理するための相手があるからだ、と。東条が悪いんだとか、アメリカが悪いんだとかね。ともかく、攻撃する相手、気持ちを整理するための相手があるけど、震災は、それがない。それでね、震災のほうが、傷が大きいって言うんです。

まあ、言わんとすることはわかるんですけどね、でも、ぼく、それを聞いていて、自分の中の常識を逆撫(さかな)でされたような気が非常にしたんです。なぜかって言うとね、日本は陸地面積、世界の0.25パーセント。で、歴史上起こった大噴火の1割、マグニチュード6以上の地震の2割が日本で起こっている。だからね、日本人はいままでに、徹底的に被害を受けてきたはずなんです。

で、そのたびに、いろんなやりかたで乗り越えてきたはずなんです。たとえば固まって暮らす、とかいうことだったり、「水に流す」っていう言葉だったり……いろいろあると思いますけれどね。それがね、戦後、非常に壊れてきていて、自然災害にものすごく弱くなっている。

そう、やっぱりぼくはね、日本人は自然災害に弱くなっていると思う。そもそも、自然に対して、気持ちが乱暴になっているということがあると思います。自然って、人間の思うよう、都合のいいようには考えてくれませんからね。そういう感覚を、多くの日本人が忘れてます。

まあ、キミのお姉さん、ご両親、お気の毒です。でもね、やっぱり、それを抱えて生きていくことが、おとなになるということなんだと言うしかないんです。
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死を認めるということは、自分の気持ちから離れて、客観化されていくこと。それは相手に対する不実ですよ。忘れていくということだからね……。で、それはやりたくないという気持ちと、つらいからもう忘れたいという気持ちがせめぎあってるものなんです。

1回死んじゃったら、もうもとにもどらないんだから、帰ってくるわけないんだから、忘れなさいよというのは非常にむずかしい。時を待つしかないんです。場合によっては、数十年、続くこともある。でも、それがわるいかといったら、必ずしもわるいことじゃないんです。

そういうふうに考えるといい。

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じじぃの日記。

ひとり生活のせいか、テレビで見るのは娯楽ものより情報・報道番組が多い。
毎日、ウクライナ関係の報道が多い。
先日も、
ウクライナ東部ドネツク州でミサイル攻撃、10人が死傷」とか、やっていた。
いろいろな報道を見たりして思うに、
プーチンの「大ロシア構想」のようなものが戦争の原因になっているみたいだ。

報道番組で、中年の女性が言っていた。
「私が何をしたというのよ。息子も、父親、母親も殺されてしまった!」

しかしなぜ、ウクライナの人たちがこんな目に遭わなければならないのだろうか。