【落合陽一のシンギュラリティ論】シンギュラリティは2025年に来る/ディフュージョンモデルの衝撃/知的ホワイトカラーが没落する
自動運転車が人をはねたら、誰が責任を負う?
ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説SP 2022冬
2022年12月23日 テレビ東京
【司会】今田耕司、東野幸治
Mr.都市伝説・関暁夫はイギリスへ! 呂布カルマは 30年後の近未来オカルトを力説!呪い、予言、UFO&宇宙人、怪奇現象、秘密結社... 激動の未来を占う。
Mr.都市伝説 関暁夫が語る。
これまで世界を大きく変えるきっかけとなった発明品は、産業革命のきっかけとなった「蒸気機関」、そして人間が人工の太陽を手にすることになった「核」だ。
そして21世紀にこれから新たな発明品として考えられているのが「反重力装置」。
ビッグバンは反重力と反重力がぶつかり合って、巨大なエネルギー(相転移)が生まれた。
人工の太陽を手に入れることは、人間がビッグバンを手にするのと同じこと。
2026年には新世界秩序(ニューワールドオーダー)がやってくる。
信じるか信じないかはあなた次第です!
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2022/027189.html
いま世界の哲学者が考えていること
岡本裕一朗(著)
【目次】
序章 現代の哲学は何を問題にしているのか
第1章 世界の哲学者は今、何を考えているのか
第2章 IT革命は人類に何をもたらすのか
第3章 バイオテクノロジーは「人間」をどこに導くのか
第4章 資本主義は21世紀でも通用するのか
第5章 人類が宗教を捨てることはありえないのか
第6章 人類は地球を守らなくてはいけないのか
第7章 リベラル・デモクラシーは終わるのか
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『いま世界の哲学者が考えていること』
岡本裕一朗/著 朝日新聞出版 2023年発行
第2章 IT革命は人類に何をもたらすのか――第4節 IT革命と人類の未来 より
ホーキング博士の警告
人工知能の最近の進化を見ていると、それが私たち人間をどこへ導くのか、大いに気になるでしょう。じっさい、物理学者のホーキング博士をはじめ、多くの著名な人々が、人工知能の発達に警鐘を鳴らしています。もともと、この未来予想は、カーツワイルの「技術的特異点(シンギュラリティ)」の概念から、出てきています。カーツワイルは次のように説明しています。
特異点とは何か。テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうような、来たるべき未来のことだ。(中略)迫り来る特異点という概念の根本には、次のような基本的な考え方がある。人間が生み出したテクノロジーの変化の速度は加速していて、その威力は、指数関数的な速度で拡大している、というものだ。
しかも、カーツワイルは、その「技術的特異点」の年代を「2045年」と特定さえしています。そのため、この年代がしばしば独り歩きするのですが、いずれにしろ21世紀のある時点で、人類が「技術的特異点」に達することは予測できると思います。そのとき、何が起こるのでしょうか。
スウェーデン出身のオックスフォード大学の哲学者ニック・ボストロムは、2014年に『スーパー・インテリジェンス 道行き、危険、戦略』を出版しています。ビル・ゲイツが「この本を強く推薦する」と述べたこともあって、ボストロムの書物は大きな波紋を惹き起こしました。
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つまり、人間の知性(知能)を超える機械の「スーパー・インテリジェンス」が、「技術的な特異点」において出現するわけです。こうした予想は、荒唐無稽な妄想というべきでしょうか。しかし、人口知能の発達を顧みると、あながち間違っているとは言えません。
1950年代に開発された最初の頃の人工知能では、チェスのゲームをしたとき、素人にさえ負けるレベルでしたが、最近では世界チャンピオンにも勝つようになっています。囲碁でもGoogleによるAI「アルファ碁」の目覚ましい活躍は記憶に新しいことでしょう。
また、車の自動運転が実用化され、公道でも事故を起こさずに運転できるようになっています。余談ですが、実験中に事故が起きたのは、人間が関与したときだったそうです。
こうした進歩を考えるとき、カーツワイルでなくても、「技術的特異点は近い」と言いたくなるのではないでしょうか。
しかし、ボストロムの引用でも分かりますが、人工知能が人間の知能を超えるようになったら、人間にとって危険な状況(脅威)になるのではないでしょうか。
人工知能によって「啓蒙」される人類?
人工知能が脅威となるとき、根本にあるのは、それが人間から「自立化・自律化」することにあります。最初の頃の人工知能は、人間があらかじめ規則や推論を設定したり、知識を教えたりするものでした。そのため、そうした規則や知識を超えた状況に出あうと、うまく対処できなかったのです。
ところが、20世紀末から膨大や「ビッグデータ」が蓄積され、それにもとづいて人工知能が「機械学習」や「ディープラーニング」を行なうことによって、いわば自己進化していく人工知能が開発され始めています。
厳密に考えると、現在においては、「人工知能が自律的に学習する」とは言えません。しかしながら、その方向に進みつつあるのは明らかではないでしょうか。たとえば、2014年にホーキング博士がBBCで語ったことは、その懸念を端的に示しています。
いつの日か、自律するAIが登場し、とてつもない速さで自己改造を始めるかもしれません。生物学的進化の遅さに制限される人間がこれに対抗できるはずもなく、いずれ追い越されるでしょう。