じじぃの「数学脳・昔神童・レインマン・数の天才=天才ではない?魚は数をかぞえられるか」

Contestants at the All Japan Soroban Championship 2012


World's fastest number game wows spectators and scientists

Mon 29 Oct 2012 The Guardian
As I mentioned in a previous post, a million Japanese children every year learn the abacus, which they call soroban.
https://www.theguardian.com/science/alexs-adventures-in-numberland/2012/oct/29/mathematics

『魚は数をかぞえられるか?』

ブライアン・バターワース/著、長澤あかね/訳 講談社 2022年発行

第2章 人間は数をかぞえられるか? より

数の天才=天才ではない

ほとんどの人は、驚異的な数的能力を持つ人間について、耳にしたことがあるだろう。たとえば、映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが演じた人物のモデルとなったキム・ピーク(1951~2009年)。あるいは最近の、リュディガー・ガム(1971年生まれ)の驚くべき偉業を見聞きした人もいるだろう。ガムは20代の頃に、独学でとてつもない累乗の計算ができるようになり、ドイツのテレビ番組で賞を獲得した。彼は「68x76」のような問題を解くのに5秒もかからない。私なら7つのステップを踏んで答えを出すから、6つの中間結果を記憶するか書き留めるかしなくてはならない。(682のような2桁の2乗なら、ガムは1秒余りでやってのける。記憶から取り出すだけだからだ)。

最近では、暗算のワールドカップ(W杯)すら存在する。そこでは、6桁の数字の平方根を求める。(「1649年1月3日は何曜日?」などと問う)カレンダー計算、2つの8桁数字の掛け算、などが行なわれる。(ガムも参加したものの、なんと5位に終わっている!)
    ・
並外れた計算能力の持ち主はみんな、膨大な数的事実[訳注:四則演算の結果]を記憶している。
ニュージーランドの数学者、アレクサンダー・エイトケン(1895~1967年)を例に取ってみよう。エイトケンは「1961年」という言葉から、「37x53」「442+52」「402+192」を連想した。また、π3の小数第百位までそらで言えた。エイトケンはなぜそれらすべてを暗記していたのだろう? エイトケンは、次のように話していた。「ある先生がたまたま言ったんです。『ある数を2乗するのに因数分解が使える』と。式はa2+b2 = (a+b)(a-b)+b2。たとえば、47という数字があるとしましょう――これは先生が挙げた数字です――『bは3にしよう』と先生は言った。すると、(a+b)は50で、(a-b)は44。2つの数字を掛けると2200になる。そしてbの2乗は9だから、『472は2209だ』と先生は言いました。そう、あの瞬間からです。あれが光となって、私は二度と後戻りしなかった」

有名な話がある。イギリスの優れた数学者G・H・ハーディが、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン(1887~1920年、インドの数学者)を訪ねたときのこと。ラマヌジャンは、ハーディがガウス以降の最も偉大な数学者と目していた人物だ。ハーディは言った。乗ってきたタクシーのナンバーが1729という「さえない数字」だった、と。すると、ラマヌジャンは言った。「いや、ハーディ! 実に興味深い数字だよ。2つの立方数の和として2通りで表せる最少の数だ」

日本とインドの子どもの数的能力

さらに驚異的なのは、日本、中国、台湾、インドの多くの子どもたちの数的スキルだろう。彼らは、たいてい放課後の熟などで、徹底的に算盤(そろばん)の訓練を受けていた。何年にもわたって何百時間も計画的に訓練を積む子もおり、その多くは競技大会での成功を目指している。そうした訓練をしばらく続けると、算盤自体が必要なくなり、むしろ邪魔になり始める。熟練者は、頭の中の算盤を使うのだ。
「フラッシュ算盤大会」と呼ばれる競技大会では、出場者は提示された数字を足していくのだが、記憶して処理するどころかほぼ読めないようなスピードで数字がどんどん提示されていく。英国の作家アレックス・ベロスの著書『Alex's Adventures in Numberland(未邦訳:数字の国のアレックスの冒険)』から、1例を紹介しよう。
子どもたちが画面を見つめている。ピーッという予告音が3度鳴ると、下記の数字がものすごい速さで表示されていくので、熟練した数学者のアレックスにもほとんど読めなかった。

 164
 597
 320
  ・
 310
 809
 561

最後の数字がさっと映し出された瞬間に、1人の学生が「7907」と解答した。

2012年の世界チャンピオン、小笠原尚良は、0.4秒間ずつ表示される15個の4桁の数字を正確に足し算した。

私の知る限り、こうした驚くべき偉業がどのように達成されるのかを、認知理論的に、あるいは、脳機能的に調べた科学研究は存在しない。

頭の中の算盤を使う能力の興味深い特性の1つは、数に関係のない課題なら、並行してもう1つ、こなせる点だ。アレックスのユーチューブチャンネルでは、9歳の女の子たちが難しい言語ゲームをしながら、20秒間にすばやく連続表示される30個の3桁の数字を足し上げていた。つまり、計算は、ほかの認知機能とは別の思考プロセスであることがわかる。

さて、こうした数にまつわる驚くべき偉業は、知能や記憶力のような天賦の才能によるものだ、と思うかもしれない。何しろ、ラマヌジャンもエイトケンもビダーも、桁外れの才能に恵まれていた、

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どうでもいい、じじぃの日記。

約10年くらい前、テレビで「アメリカ在住の日本人少年の天才」のことが放映されていた。
確か、大学には飛び級で入学したとかで、将来は生物学者になりたいとか。
その後、どうなっているか、気になって、ネットで検索してみた。

アメリカ 天才きょうだい 日本人 飛び級」画像参照。
https://search.yahoo.co.jp/image/search?ei=UTF-8&fr=wsr_is&p=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%20%E5%A4%A9%E6%89%8D%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%A0%E3%81%84%20%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%20%E9%A3%9B%E3%81%B3%E7%B4%9A&aq=-1&oq=

ショー・ヤノ君(17)はIQが200以上あり、測定不能という天才少年。2003年に13歳でシカゴ大学医学・科学者課程に全額奨学生として入学、世界を驚かせた。
http://chechesk.jugem.jp/?eid=58

ショー・ヤノ・・・矢野祥(1990年生まれ)はシカゴ大学医学大学院修了後は小児科医への道に進んだ。日系の父(矢野桂)と韓国系の母(陳慶恵)を持つ。妹の矢野さゆりは、2006年9月に11歳でシカゴのトルーマン大学に入学、13歳で同校を卒業した。
とか。
「昔神童、今凡人」という言葉がある。
まあ、他意はない。ちょっと気になって調べただけです。