じじぃの「数学脳・OHTANI・生涯年収は基本的計算能力で決まる?魚は数をかぞえられるか」

Matchup of a lifetime! Shohei Ohtani faces Mike Trout with the World Baseball Classic on the line!

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=rlshprVLaLw

SHOHEI OHTANI MVP


算数に大谷翔平、書道にYOASOBI 来春からの小学校教科書に

2023年3月28日 Yahoo!ニュース
算数に大谷翔平選手、書道にYOASOBI……。
2024年春から使われる小学校、高校の教科書では、子どもたちにも人気の著名人やアニメ作品を掲載した社が多く見られた。「この教科でなぜこれが?」と思うようなチョイスには、子どもたちに少しでも興味を持ってもらい、自主的に学んでもらいたいとの思いが込められている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/67f4201cca2a7057212fafc77f70ba3592150939

試行錯誤、洞察学習、潜在学習 :心理学用語集

●洞察学習とは
洞察学習とは、Kohler. W.(ケーラー)が提唱し、「学習者は洞察力により問題場面を構成している諸情報(要素間の関係)を統合し、認知構造を変化させ、問題を解決する」というものです。
ケーラーは、チンパンジーを檻の中に入れ、手の届かない離れた所にバナナを置くとチンパンジーは棒を使ってバナナを引き寄せることができることから発見されました。
ソーンダイクの試行錯誤説に対して洞察学習の特徴は、「解決行動が突然現れる」ことです。また、同じ状況に立った時にも解決策は繰り返され、消えにくい傾向にあるとされます。
https://psychologist.x0.com/terms/115.html

『魚は数をかぞえられるか?』

ブライアン・バターワース/著、長澤あかね/訳 講談社 2022年発行

第1章 数とは宇宙の言語である より

生涯年収は基本的計算能力で決まる?

重要なのは出会う数字の数だけではない。いかに数字を理解しているかが大切だ。数字への理解が乏しいことは、個人にとって深刻なハンディキャップになるし、国家にとっても大きな損失になる。そういう人は仕事に就きづらいし、成人期にうつ病になるリスクが生じるし、生涯年収が大幅に下がる。
英国では、成人の約25パーセントが「基本的計算能力」に問題を抱えている。つまり、1500万人の大人が、11歳児に期待される計算能力を下回っている、と推定されるのだ。そのうち680万人は9歳児に期待される標準を下回っている。こうした問題は生涯にわたって続く。37歳の74パーセントが割り算に、57パーセントが引き算に問題を抱え、15パーセントが生活費の管理ができず、8パーセントが苦労して何とか管理できている状態だ。
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つまり、数学の基礎知識がある社会で暮らす私たち人間が、いかに数学をうまく扱うかは、個人にとってもコミュニティにとっても重要なことなのだ。第2章では、数学の基礎知識がない社会で暮らす人たちも、宇宙の言語を読むメカニズムを備えていることをお話ししたい。その事実は、適切な実験をすることで明らかにできる。

今、私たちは、集合の「数」を認識した数に算術演算ができるかどうかをはかる基準を持っている。つまり、動物が――人間であってもなくても――「数」を認識して計算できるかどうかを判断する基準を。そして、その動物がそうした基準を満たしているかどうか、また、どのような限界を持っているのかを調べる、2つの主要な方法――1.比較して大きな数を選ぶかどうかを調べる、2.見本合わせ――の概要も手にしている。

また、動物にとってなぜ数が重要なのかも説明したいと思う。私たちはかつて「動物には、満たしたいさまざまな『衝動』がある」と教わった。どの衝動が力を持つのかは、そのときの状況次第だろう。
動物研究の大半は空腹感を減らしたい、という衝動に関するものだ。それが1番研究所で管理しやすいからだ。第9章では、コウイカの行動が空腹かどうかに左右されることをお話する。空腹であれば、コウイカは1匹の大きなエビを取りに行くが、満腹のときに、2匹の小さなエビを狙う。また一方で、危険や死を回避する衝動や交尾の衝動において、数が果たす役割についてもお話しした。

今や人間の幼児や成人を含む動物たちの数的能力について、かなり多くのことが知られるようになったが、その知識には今なお膨大な格差がある。十分に研究されている動物群もあれば、そうではないものもある。
イタリアのパドヴァ大学クリスティアン・アグリロとアンジェロ・ビサザは、数的能力について最もよく研究されている動物群と最も研究されていない動物群とをまとめた、2017年までの有益なデータを持っている。私は彼らの図表を2021年まで更新し、無脊椎動物も加えた(数的能力のピラミッド図で霊長類が頂点にいる)。

種による格差があるのには、多くの理由がある。1つは、極めて優秀なある科学者が明らかにしているように、1つの動物種や動物群の研究に打ち込むのはとてもやりがあること。もう1つの理由は、種に関する知識が増えれば増えるほど、その研究結果をベースに、新たな研究がますます増えることだ。また、霊長類が優位に立っているのは、ほかの種に比べて私たちに近い動物があり、人間の能力についてさらに多くのことが教えてくれる、とされているからだ。

動物の数的能力についての私たちの知識には、もう1つ大きく欠けているところがある。正確に数えられる数の上限についての調査が、ほとんど行われていないのだ。生物がどういったたぐいの計算ができるのかは、ほとんど調査されていないし、のちの章で明らかになるように、動物が課題の中で数以外の手がかりを使った可能性が考慮されていないケースもある。すべての実験者が、ケーラーの基本原則に厳密に従って結論を導いているとは限らないのだ。

最後に、「数が関わっているに違いない」と私は主張するつもりだが、まだ十分に解明されていない、計算の驚くべき偉業がある。それは、動物のナビゲーションのことだ。鳥やクジラやカメや魚に加えて無脊椎動物でさえ、採餌(さいじ)地と繁殖地の間で途方もない旅をすることが知られている。そうした旅をするためには基本的に、動物たちは少なくとも地図と羅針盤を備えていなくてはならないのだが、それだけではなく、自分が今どこにいて、どうすれば最短ルートで元の場所に戻れるかを割り出すために、距離を測らなくてはならない。地図アプリ「グーグルマップ」が地図情報を多くの数値、最終的には0と1の列としてコード化し。その数値をもとに経路を計算する様子を思い浮かべてほしい。旅をする動物たちにも、自分の環境を描写し、環境内の経路を計算するというグーグルマップに相当する何かが備わっていなくてはならないはずだ。

宇宙の数的言語を読む力は、人間以外の動物にとっても欠かせないものだ。生も死も繁殖もすべて、この能力に左右されるからだ。そして、私たちも理解しておくことが大切だ。
私たち自身の並外れた数的能力は、ある単純なメカニズムに基づいており、私たちはそのメカニズムをほかの多くの、いやおそらく、すべての生物と共有しているのだ、と。

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どうでもいい、じじぃの日記。

最近、『ガチ文系のための「読む数学」』という本を読んだ。
私は、75歳を過ぎたアスペルガー老人だ。
自分のことで、文系か、理系かと考えるに、どうも文系の人間のような気がする。
あまり運動することもなく、本を読むのが好きだ。
なんとなく、野球の大谷選手なんかは理系のような感じがする。

生涯年収は基本的計算能力で決まる?

「重要なのは出会う数字の数だけではない。いかに数字を理解しているかが大切だ。数字への理解が乏しいことは、個人にとって深刻なハンディキャップになるし、国家にとっても大きな損失になる」

アスペルガーのなかには、数学的才能に恵まれた人もいるみたいだ。
しかし、全く才能がないのに今まで生きてこれたのが不思議だ。