クロロフィルとヘモグロビンはよく似ている
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「植物にも血液型がある」これホント? ウソ?
2021.07.15 Oggi.jp
私たちの体を流れる血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンを調べると、分子が植物の葉緑素、クロロフィルとそっくり。
違うのは、真ん中にある元素がヘモグロビンは鉄、クロロフィルはマグネシウム。たったそれだけの差なのです。
https://oggi.jp/6522359
『面白くて眠れなくなる植物学』
稲垣栄洋/著 PHP研究所 2016年発行
PartⅡ 面白くて眠れなくなる植物学――植物の血液型は? より
植物の血液型?
私たち人間や動物と同様に植物にも血はあるのでしょうか。
植物を切っても、わたしたちのように血が滴り落ちるようなことはありません。植物には血はないのです。
しかし、植物が持つクロロフィル(葉緑素)は、私たちの血液の赤血球に含まれるヘモグロビンとよく似ています。クロロフィルとヘモグロビンの基本的な構造は同じです。ただ違いのは、クロロフィルは分子構造の中央がマグネシウムであるのに対して、ヘモグロビンは中央が鉄なのです。
クロロフィルとヘモグロビンがそっくりなのは、ほんの偶然です。しかし、植物と動物は、姿や形は大きく違いますが、基本的な生きる仕組みには大きな違いはありません。そのため、植物と動物とが似たようなものを持っていても不思議はないのです。
また、人間には血液型がありますが、植物の中には、血液型の検査をすると、人間の血液と同じような反応をする物質を持つものがあることが知られています。
人間の血液型は、血液の中の糖タンパクの種類によって決まります。そして、1割ほどの植物には、人間と似た糖タンパクを持つものがあることが知られているのです。植物を血液検査すると、O型やAB型が多いようです。たとえば、ダイコンやキャベツはO型、ソバはAB型になります。
根粒菌との共生関係
マメ科の植物は、レグヘモグロビンという、人間の血液のヘモグロビンとよく似た物質を持っています。
マメ科植物の根っこを掘ってみると、小さな丸いコブのようなものがたくさんついています。このコブは根粒と呼ばれていて、中に根粒菌というバクテリアが住んでいます。マメ科植物は、この根粒菌の力を借りて、空気中の窒素を取り入れることができるのできるので窒素の少ないやせた土地でも成長することが可能です。
マメ科植物は根粒菌にすみかと栄養分を与えます。そしてその代わりに、根粒菌は空気中の窒素分を固定して植物に与えるのです。このように、マメ科植物と根粒菌との持ちつ持たれつの関係は「共生」と呼ばれています。
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どうでもいい、じじぃの日記。
動物と植物の違いは?
動物と植物の違いはなんでしょうか? 小さな子どもに説明するなら、動き回ってなにか食べるのが動物、じっとしていて食べないのが植物、ということになるでしょう。
ただ、サンゴのように動かない動物もいれば、ハエトリグサのように虫を食べる植物もいるので、例外もたくさん存在します。そこで、より詳しく説明するなら、基本的な細胞のつくりが違う、と答えることができます。
動物と植物の細胞には細胞壁の有無などさまざまな相違点がありますが、なかでも特徴的なのが、色素体とよばれる細胞内小器官を持つ(植物)か、持たない(動物)か、という違いです。色素体は藻類を含む植物に特有の細胞内小器官の総称で、光合成を行う葉緑体も色素体の一形態です。
色素体を持つか否かが植物と動物の生き方を決定的に違えており、色素体(葉緑体)を持つ植物は光合成によりエネルギーを確保できるので、動き回って食べ物を探す必要がないのです。
(https://academist-cf.com/journal/?p=3812)