じじぃの「科学夜話・なぜコンブ・ワカメは植物ではないのか?理系の疑問」

ミドリムシ・・・地球の未来のカギ握るスーパー微生物 (2021年5月9日)【山口豊アナが見たSDGs最前線】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=DUeBJpZlrDY

図1. 海の食物連鎖

食物連鎖を底辺で支える植物プランクトンの多様性と生産力の関係を解明 ―将来の水産資源量変化予測の高度化に寄与―

JAMSTEC
植物プランクトンは海洋における食物連鎖の底辺を支える生物です。植物プランクトンの群集は、それを餌にする動物プランクトン、動物プランクトンを餌にする小魚、さらには小魚を餌にする大型魚類などの群集組成に影響を及ぼすことから、植物プランクトンの群集組成を把握するとともに、その多様性と生産力が環境変化とどのような関係があるのかを知ることは大変重要です(図1)。
https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20161019/

『こんなに変わった理科教科書』

左巻健男/著 ちくま新書 2022年発行

第3章 君はかいちゅうの感染方法を知っているか――体験で学ぶ生物・地学 より

生物の分類の細分化

藻類は植物でしょうか。この問題は、2010年代を境に以前か以後か、義務教育理科を受けた時期によって見解がわかれるのではないでしょうか。
系統学習時代の中学教科書では、植物のなかの「胞子でふえる植物」に「シダ類・コケ類・海ソウ」と「キノコ類・カビ類」が含まれていました。これは、小中学校の生物の分類が、主に二界説にもとづいていたためです。二界説とは、生物を大きく動物と植物の2つに分ける考え方です。海ソウは藻類、キノコ・カビは菌類です。教科書で細菌類の分類上の位置づけははっきり明示していませんでしたが、二界説の分類ならば植物に入ります。
二界説による分類は、厳選とゆとり教育の時代の教科書まで続きますが、このときはシダ植物、コケ植物は学習しませんでしたし、ましてや藻類も教えられませんでした。
二界説による分類が変わったのは、脱ゆとり教育に切り替わった理科教育充実の時代の教科書からです。
種子植物被子植物裸子植物)に加えて、新たにシダ植物、コケ植物の学習が復活したのです。「身近な生物」として、顕微鏡で「水中の小さな生物」を扱うときに、藻類についても、最小限ですが扱うことになりました。ハネケイソウ、アオミドロ・ミカズキモなどです。また、大型藻類のコンブやワカメをコラムで紹介したりします。
そこで、「藻類は、植物とは異なるグループ」と説明することになりました。
こうなった背景は、五界説による分類が有力になったためです(中学理科で五界説は学習しませんが)。五界説は、生物界を「植物」「動物」「菌」「原生生物」「原核生物」の5つに分ける考え方です。五界説による藻類は原生生物界に所属することになりました。

  植物:光合成をする陸上植物……種子植物、シダ植物、コケ植物
  動物:多細胞動物(二界説の動物から原生動物を除いたもの)……セキツイ動物、軟体動物、節足動物環形動物
  菌:カビやキノコの仲間……菌類
  原生生物:植物、動物、菌、原核生物にも属さない生物(細胞内では核と細胞質の区別がある)……藍藻を除く藻類、原生動物(単細胞の動物)
  原核生物:簡単なつくりの単細胞生物(細胞内では核と細胞質の区別がない)……細菌類、ラン藻(シアノバクテリア

五界説では、植物を「光合成をする陸上植物」に限定しているので、「藻類は植物ではない」となるのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。

藻類は植物でしょうか?

五界説では、植物を「光合成をする陸上植物」に限定しているので、「藻類は植物ではない」となるのです。

生物を植物と動物に大別すると分かりやすい。
食物連鎖」のピラミッド型図形では、一番底辺にあるのが「藻」のような草(植物)だ。
食物連鎖の図形は、一見すると進化の方向を指しているようにも見える。
コンブ、ワカメ、ヒジキ、モズクなどは同じ光合成を行って成長する「藻類」だ。
そういえば、ミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)も光合成をしている。
コンブ、ワカメは、どう見ても草(植物)のように見える。
しつこいな。 (^^;;