じじぃの「南進する中国・2023年・台湾有事・米国・フィリピンと日本の連携が重要になる?ニューズウィーク日本版」

【速報】フィリピン大統領 8日に訪日 首脳会談開催へ安全保障など協議へ|TBS NEWS DIG

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ニューズウィーク日本版』

2023年2月14日号

日本ー台湾ーフィリピン


【九州「正論」懇話会】台湾有事「悠長な話ではない」河野克俊氏が講演

2023/2/9 産経新聞
河野氏は米中関係に関して「主たる対決の場所は海洋になるだろう」との見方を示し、南西諸島からフィリピンを結ぶ第1列島線上に台湾があることを説明。
台湾有事について「第1列島線の内側に日米の艦隊を入れないのが中国の前提となる。米国と対決しないといけない中国にとって、台湾は解決しないといけない通過点であり、悠長に構えられる話ではない」と強調した。
台湾総統選が行われる2024年から、中国の習近平指導部が3期目の任期満了を迎える2027年までが「1番危険な期間」と指摘し、日本の防衛力強化などを訴えた。

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ニューズウィーク日本版』2023年2月14日号

特集:南進する中国 より

米中の間で島国が揺れる

フィリピン――マルコス大統領の中国離れとアメリカへの最接近にバイデン政権は期待するが路線の偏向は続くかはあくまで「振り子」次第

中国が南シナ海における「歴史的権利」なるものを主張し始めたのは、今世紀に入ってからのこと。面積約350万平方キロに及ぶ世界屈指の広大なシーレーンである南シナ海を手中に収めようと、地図上に「九段線」なる線を引き、その内側の海域は歴史的に中国の管轄下にあったと主張し始めたのだ。

九段線で囲った海域は中国の南海岸からの牛舌のように垂れ下がり、周辺の国々の海岸線に触れんばかりに迫っている。
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もっとも、中国との緊張緩和がいつまで続くかは不透明だった。実際、ドウテルテ政権の後半になると、海洋権益の拡大を狙って領海侵犯や漁船への干渉、深海油田開発への反対を繰り返す中国の姿勢に、フィリピンは再び不快感を示し始めた。

そこで今月1月末、さらなるニュースが届いた。ドウテルテの後継者で、昨年5月の大統領選を制したフェルディナンド・マルコスJr.(1986年まで20年近くフィリピンを支配していた親米の独裁者マルコス元大統領の息子)が、アメリカとの同盟関係を劇的に強化する姿勢を表明したのだ。その一環として、フィリピン北部・ルソン島の軍事基地などへの米軍のアクセスが認められる可能性が高いとされる。

米中が2025年に衝突する?

1月27日には、米空軍のマイケル・ミニハン大将が指揮下にある部下宛てのメモで、米中戦争が迫っているとの警告を伝えていたことが明らかになった。メモには「私の直感では、われわれは2025年に戦う」と記されていた。「習は3期目に入り、22年10月に戦争関連諮問委員会を設置した。 台湾では24年に総統選が予定されており、習にとってはこれが(戦争の)口実となる。アメリカの大統領選も24年で、習の目にはアメリカが注意散漫な状態に映るだろう。委員会、口実、機会の全てが25年に向かっている」

アメリカは現在、沖縄でのプレゼンスを拡大し、グアムで軍事力増強を進めている。また、長距離順行ミサイルの導入や海上の防衛力強化に取り組む日本の努力も歓迎している。さらに中国の台湾攻撃を抑止すべく、オーストラリアや遠く離れたNATO加盟国にも働きかけている。

フィリピンに対しては、米中の武力衝突が勃発した際に国内の滑走路の使用許可を出すことを期待している。ハワイや米本土など遠方からの補給が間に合わない戦争の初期段階を乗り切るカギは、米軍の戦闘機や爆撃機をできるだけ広く分散させておくことだと考えられているためだ。