じじぃの「日本の解き方・2023年・習近平の微笑み外交・サラミスライス戦略が進む!夕刊フジ」

China's Salami Slicing Strategy

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8eI9vVklt-M

中国がこだわる“南シナ海の実効支配” 二枚看板の「キャベツ戦略」「サラミ戦略」とは?

2023/01/06 AERA dot.
南シナ海に浮かぶ南沙諸島は、中国・台湾・ベトナム・フィリピンなどが領有を争う、地政学上のホットスポット。近年は中国の実効支配が進み、岩礁に次々と軍事拠点を作っている。
中国の南シナ海における戦略は、「キャベツ戦略」「サラミ戦略」の二枚看板だとされている。前者は、「民間漁船の保護」という名目で何重にも軍艦で取り囲み、手出しできなくする戦略。後者は、薄切りしたサラミを少しずつ奪うように、相手が油断している間に少しずつ既成事実を積み重ねていく戦略のことだ。
https://dot.asahi.com/dot/2022122100101.html?page=1

夕刊フジ』 2023年1月6日発行

日本の解き方 【執筆者】高橋洋一(元内閣参事官・嘉悦大教授) より

中国は国際社会の「無法者」 サラミスライス戦略で侵食、東シナ海めぐり日本挑発 一気に来る有事への警戒を

中国が連日、日本周辺に接近している。岸田文雄政権は防衛力強化の方針を決めたが、有事の備えには何が必要か。
中国が日本を挑発しているのは、尖閣周辺の中国船だけではない。防衛省は1日、中国軍のWZ7偵察型無人機1機が同日午前から午後にかけ、沖縄本島宮古島の間を抜け、東シナ海と太平洋を往復したと発表した。同機種の飛行確認は初めてだという。
中国は少しずつだが確実に日本を侵食している。2000年ごろから、「核心的利益」という表現で、ウイグル南シナ海、香港、台湾、尖閣を完全に自国領土とするという主張をしている。内陸のウイグルでは民族浄化とも見間違うかのような政策を展開してきたが、南シナ海では徐々に領有権拡大を図ってきた。つまり、時間をかけることで大きな戦略的変化になる小さな行動のゆっくりした積み重ねを繰り返してきた。

これは「サラミスライス」戦略といわれている。サラミを薄切りするように少しずつ入り込むやり方だ。南シナ海で行われたことが確実に東シナ海でも行われてきている。尖閣周辺や今回の無人機偵察は東シナ海での中国のサラミスライス戦略の一環である。

南シナ海での中国のサラミスライス戦略は16年にオランダ・ハーグの国際仲裁裁判所で判決が出て、中国は主張に根拠なしとなって負けている。
それにもかかわらず、中国は判決を無視したので、すでに国際社会での無法者になっている。東シナ海でも無法な行いをすると考えるべきだ。
米国の発表によると、昨年12月21日、米空軍の偵察機南シナ海上空の国際空域で通常の偵察活動を行っていたところ、中国軍の戦闘機が機首から6メートル以内に接近し、飛行を妨害したという。
中国からは、米国側が問題との反論もなされている。いずれにせよ、中国は国際法の無法者だから、のれんに腕押しだ。米軍は声明で「すべての国が国際法に従って国際空域を安全に使うよう望む」として中国に自制を求めたが、米中において、今後、偶発的な接触がないとはいえない。
近年、南シナ海上空で米国やその同盟国の航空機に対し、中国軍機による危険な妨害行動が急増している。それは南シナ海にとどまらず、東シナ海まで広がっているとみるべきだ。
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現状の中国有事は、少しずつだが決して後退しないサラミスライス戦略だが、来るときは一気に来ることを忘れてはいけないので気が抜けない。

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じじぃの日記。
2023年が明けた。
去年、中国で3期目の習近平指導部が発足した。
共産党内人事は習近平の「イエスマン体制」で固めた。

中国の台湾侵攻のXデーは2023年、2024年など挙がっているが、国際政治学者イアン・ブレマー氏によると、2023年の台湾侵攻はないだろうとのことだった。
しかし最も可能性があるのは、2024年1月に予定される台湾次期総統選挙前というのが有力だ。

尖閣諸島を奪いにくるのは台湾侵攻と同じタイミングの可能性が高い。
習近平独裁体制で「尖閣を捕りにいくぞ」といえば、すぐ実行できる状態にあるらしい。