じじぃの「精神疾患・うつ病・ADHDを見える化する?不老不死の研究」

うつ病は「心の弱さからくる病気ではない」専門家(2020年10月3日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZH2oVqP0UNk

リンカーン:映画作品情報・あらすじ・評価

2013/3/4 MOVIE WALKER PRESS 映画
19世紀のアメリカで奴隷解放に尽力した、第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの知られざる苦悩に迫る、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督によるヒューマン・ドラマ。
本作で3度目のアカデミー賞主演男優賞に輝いたダニエル・デイ=ルイスリンカーン役を熱演する。
https://moviewalker.jp/mv51565/

『不老不死の研究』

堀江貴文・予防医療普及協会/著 幻冬舎 2022年発行

第4章 「心」は科学できる――うつ病認知症を「見える化」する より

精神疾患の患者数は日本国内だけで420万人

最新のテクノロジーをフル活用して、心の病の予防に取り組む研究者がいる。慶應義塾大学医学部特任教授で「i2Lab」代表を務める岸本泰士郎医師だ。「i2Lab」とは「Integrated Innovation Lab for Psychiatry」(領域横断イノベーション精神医学研究室)の略称であり、ラボ名からしてすでに興味をそそられる。

「心の病」の人にはわかりづらいことが多い。当事者ですら、自分が病にかかっていることに気づかず、発見が遅れて重症化することも少なくない。ひとたび、うつ病統合失調症を発症すると、長時間にわたって仕事を休んだり、薬を服用しなければならない。予防や、できるだけ早い段階での治療介入が必要だ。

マインドフルネスで頭をスッキリ

そもそも、うつ病をはじめとする精神疾患の原因ははっきりわかっているのだろうか。

  「そこはまだはっきりとはわかっていません。精神疾患は、もともともっている生物学的な要因と心理・社会的要因の相互作用によって起きると考えられています。ただ、うつ病に関連がありそうなバリアント(いわゆる遺伝子変異)は、すでに100以上見つかっていますが、それぞれ単体での影響は小さいと考えられています。また一卵性双生児で遺伝情報がまったく同じだとしても、2人とも総合失調症を発症するとは限りません。一卵性双生児のうち一方が総合失調性を発症した場合、もう一方の発症率は5割程度と言われています」(岸本医師)

テクノロジーによって、うつ病や総合失調症の早期発見をしたり、進行を止めることは可能なのだろうか。

  「一定程度は可能になるでしょう。特にうつ病はストレスに起因して発症するケースが多いので、適切な休養をとったり、カウンセリングを活用したりすることで発症を予防することは可能でしょう。最近はマインドフルネスも注目されていますね」(岸本医師)

現在、精神疾患を抱えていなくても、マインドフルネスを実践しているビジネスパーソンは多い。マインドフルネス(mindfulness)とは「心を”今”に向けた状態」のことを指す。慌ただしい日常の中で「心ここにあらず」になっている人は多いが、瞑想の手法を用いて、マインドフルネスを実現するのだ。

岸本医師の話では、マインドフルネスは、ストレスを溜まりにくくしたり、仕事のパフォーマンスを上げる効果があり、さらにうつや不安の症状を和らげる効果も確認されているようだ。現代の日常生活の中で、副作用がないこうした方法が精神疾患の予防や治療にも役立てられるとすれば有意義だ。

Netflixドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」とASD患者

2022年、Netflixの韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が世界中で爆発的にヒットした。重度のASD自閉スペクトラム症)患者であり、人と目を合わせることもできなければ、会話もまともに成立しない。他方で人並み外れた異常な集中力を発揮し、頭脳は抜群にキレる。そんなウ・ヨンウ弁護士が、法廷でトリッキーなアイデアを次々と駆使して活躍するドラマだ。

なぜこのドラマが韓国や日本のみならず、世界中で受け入れられているのだろう。「授業中に先生の話をじっと聞いていられない落ちこぼれ」「コミュ障」と蔑(さげす)まれてきたADHD(注意欠如・多動性)やアスペルガー症候群の特徴にスポットライトを当て、彼らも社会の一員として活躍できることをウ・ヨンウ弁護士が証明しているからだ。

岸本医師によると、グーグルグラスを使ってASDの児童の社会性を改善させたという報告が発表されているそうだ。

  「ゲームを使用したADHDの治療機器、睡眠障害うつ病に対するアプリ、マインドフルネスのアプリなどデジタル技術を使った開発は多岐にわたっていなす。ASDに対する治療の開始は、早ければ早いほど良いと考えられています。今後、AIによる診断支援プログラムや、グーグルグラスのような最新テクノロジーを用いた治療が可能になれば、患者さん方にとって大きな福音になるでしょう。しばらくはこうした技術がしっかりした効果をもたらすのが、エビデンスを蓄積しながら見極めていく必要があります。同時に、さまざまな特性があっても違いを認め合い、すべての人にとって生きやすい社会になるといいですね」(岸本医師)

近い将来、ドラえもんの道具を彷彿(ほうふつ)させる画期的な診断機器や医療機器が開発されるかもしれない。茫漠としてつかみどころがないと思われてきた「心」の本質が、サイエンスによって腑(ふ)分けされる時代がすぐそこまで来ているのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

少し古い本だが、デイヴィッド・スローン・ウィルソン著『みんなの進化論』にこんなことが書かれていた。

リンカーンは美しい より

  外見以外の特徴によって人物が美しくなる例で私が気に行っているのは、エイブラハム・リンカーンだ。リンカーンは生前はおそろしく醜いと思われていて、政敵にはゴリラにたとえられた。本人でさえ、自分の外見をジョークのネタにした。
  あるとき、顔がふたつある(裏表がある)と非難されて、こう答えた。「ふたつあるなら、この顔をつけていると思いますか」。それでも今日では、私たちの大半が、リンカーンの顔を見上げたら敬愛の念がわかずにいられない。「何てすばらしい人だ――ゴリラに似ているのが残念だけど」とは言わない。私たちはリンカーンの顔が大好きだ。りっぱな人柄と切り離せなくなっている。私たちの美の進化論は安っぽい絵やポルノという「低俗な美」だけでなく、口では説明できないリンカーンの美しさも解明できるのだ。

「何てすばらしい人だ――ゴリラに似ているのが残念だけど」とは言わない。私たちはリンカーンの顔が大好きだ

リンカーンの何が人を惹きつけるのでしょうか。
一説によると、人の人間たるところは「相手への共感力」であるという。
私ももう少し、ジョークで人を笑わせる共感力があったらなあ。
トホホのホ。