じじぃの「自閉症は流行しているのか?自閉症の世界」

War on the Weak: Eugenics in America 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=IaH0Ws8RtSc

シリコンバレー自閉症が急増中!? いったい何が起きているのか 2017.05.29 現代ビジネス
今やアメリカで470万人(68人に1人)、日本で120万人(100人に1人)と推定される自閉症スペクトラムASD)。
私たちは本当に自閉症について知っているのだろうか? 最新の状況を取材し、「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーになった『自閉症の世界(原題 Neuro Tribes)』の邦訳がついに刊行された。その一部を特別に紹介しよう。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51865
自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス) スティーブ・シルバーマン (著) amazon
現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!?20世紀初頭に研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでをたどりながら、「自閉症スペクトラム」と呼ばれる人たちの真の姿に迫る。
「脳多様性(ニューロダイバーシティ)」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション。オリバー・サックス序文、「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。

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自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』 スティーブ・シルバーマン/著、正高信男、入口真夕子/訳 ブルーバックス 2017年発行
パンドラの箱 (一部抜粋しています)
レインマン』の公開を機に、自閉症にたいする認識が社会に浸透するようになっていった。そんな中、『精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)』についての重要な改訂が行われ、カナー(アメリカの精神科医)が築き上げた体系は崩れていくことになる。
タイラー・ベルのような子どもたちが、広汎性発達障害という自閉症スペクトラム障害の、あらたなカテゴリーに加えられたのも、ひとえにこうした改訂によるものであった。スペクトラムの範囲の拡大は、DSM基準を見直す作業にとりかかった時から、ローナ・ウィングが考えていたことであった。ところがいざ実行してみると、自閉症と診断される子どもの数が増えるとともに、障害があたかも流行しているかのようにメディアが警鐘を鳴らしはじめた。そのことに、ローナは愕然とした。「パンドラの箱を開けてしまったような気持ちです」と認めざるをえない状況に陥ってしまったのである。
DSM』の初版である『DSM-I』に、自閉症が「総合失調症的反応、小児型」として初めて登場したのは1952年のことであった。だが定義は実用性を欠くものだった。「発症時に患者が未発達で可逆性を持つことから、その臨床像は他の年齢層で生じる総合失調症的反応と異なることがある」。われわれにとってこの臨床像がどのようなものであるのかは、臨床医の想像力に委ねられていた。
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1995年、殺到する親たちからの問い合わせに後押しされるかたちで、リムランド(アメリカの精神科医)はニュースレターに自閉症は流行しているのか?」という見出しの原稿を掲載した。彼の答えはイエスだった。「増加しているのは事実であり、単に認知度が高まっただけではないと考えています」。自分の主張を裏付けるために、1965年から1969年のあいだに、彼のネットワークに参加する親たちのうち3歳未満のこどもの診断を求めたのは、わずか1%であったことを示すグラフを用意した。1980年代にはその数は5%にまで増えた。『DSM-Ⅳ』が発売されてからは、17%にまで急上昇した。けれども彼は、診断基準の変化に注目する代わりに、劇的な例としてレミンスターでの「集団発生」を引き合いに出しながら、汚染や抗生物質やワクチンによって大量の症例がもたらされた可能性のあることを指摘した。そしてレミンスターで起きた出来事に対するリムランドの見解は、自閉症者の親たちのコミュニティに、自閉症の流行伝説がひろまっていくきっかけとなったのだった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館から、スティーブ・シルバーマン著『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』という本を借りてきた。
自閉症といっても、大きく分けて、「総合失調症」と「発達障害」に分かれるようだ。
自閉症は流行しているのか?」。こういった精神障害の歴史は比較的新しく、昔はそんなに話題になることではなかった。
ヒトラーの優生思想についても書かれている。
「役に立たない者は殺してしまえ」
いろいろ、考えさせられる本である。