【世界史】 宋と元の時代3 社会経済と文化 (20分)
動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lPY1CFWE-uI&t=436s
宋時代の紙幣
交子
世界史用語解説
●中国の宋(北宋)で発行された世界最初の紙幣。
宋(北宋)に始まる、世界最古の紙幣。
唐の後期に、飛銭という遠隔地どうしの貨幣の交換のかわりに使われた送金手形が現れたが、交子は宋代になって四川の成都の富商組合が約束手形として発行し、北宋の政府が1023年以降、引き継いで発行したもの。交子を扱う商人を交子鋪といった。
南宋では会子と言われた。交子・会子はいずれも銅銭(宋銭)の不足を補って流通し、銅銭と引き替えることの出来る兌換紙幣として流通した。
https://www.y-history.net/appendix/wh0303-066.html
『なんでも「はじめて」大全』
スチュワート・ロス/著、西田美緒子/訳 東洋経済新報社 2020年発行
第6部 平和と戦争――貨幣 より
硬貨
はじめての貨幣――ウシや穀物――は、買い物に便利というわけにはいかなかった。「ウシ5頭を支払うから、キミのウマ/息子/娘を買いたいのだが」という具合に、物々交換が必要だったからだ。部品貨幣(ウシ、貝殻、塩など、貴重なもの)に対し、紀元前2000年頃になると銅や銀などの貴重な金属で等価価値を示せるようになったので、はじめての記録に残る通貨単位シェケルは、オオムギと貴金属の重さだった。何度も重さを計らなくて済むように、金属の重さが表面に刻まれた――はじめての硬貨が生まれたことになる。
中国人が三角形の青銅片を用いて貨幣利用の道筋を示し(紀元前1000年頃)、より実用的な丸い硬貨が300年ほど後に登場すると(インド、中国、地中海沿岸地域)、今から2600年ほど前にしっかりした円盤状の硬貨の原型がリュディア(トルコ)で作られた――はじめてのものには、吠えるライオンの頭部が刻印されていた。アケメネス朝ペルシャ帝国がリュディアを征服すると、その硬貨鋳造のアイデアを真似て、紀元前540年頃にはじめての金貨を発行した。
初期の硬貨に刻まれた神と人間の姿を見分けるのは難しいが、はじめての人間の肖像が刻まれた硬貨が紀元前450年頃にリュキア(トルコ)に登場する。最初のものは、当時の王の頭部の像のようだ。スイスは1424年に、はじめてアラビア数字の日付を刻んだ西欧の硬貨を発行した。シェケルから派生したペニー銀貨はイングランドで600年頃に登場しており、240個で1ポンドの重さになっていた。1180年に、ペニーは「スターリング」と呼ばれるようになり、その名称は今でも「スターリング・ポンド」として残っている。はじめてのドルは「ターレル」(1519年、ドイツ)に由来し、日本は1871年に円(「丸いもの」を意味する語)の銀貨を発行した。中国の元はおよそ2000年にわたって用いられる単位だ。ロシアは1704年に1ルーブルを100コペイカに定め、いち早く十進法の貨幣制度を取り入れている。ユーロは1999年に市場に投入された。
紙幣、小切手、保険
紙の貨幣という考えは、商品が倉庫に残っていることを確認する覚え書き(多くの場合は粘土板に書いたもの)から(紀元前3000年頃以降、さまざまな古代文明で)はじまった。そしてそのような覚え書き自体に、価値が生まれるようになった。紙幣は7世紀の中国に起源をもち、11世紀まで中国では実際の紙の貨幣が用いられていた。初期の通商に伴って原始的な銀行業務が生まれており、はじめての銀行家はバビロニアのエギビ家(紀元前1000年頃、イラク)の一員だったと考えている研究者もいる。具体的な銀行業務に関する記述が登場するのは、紀元前400年頃の古代ギリシャだ。わかっている最古の外国為替契約(1156年)はジェノバで結ばれ、その翌年のはベニスではじめての国が支援する銀行が誕生している(いずれもイタリア)。イングランド銀行(1694年)ははじめて恒久的な銀行券を発行し、持参した人に一定の金額を払うことを約束した。銀行券はまもなく(手書きから)印刷されたものになり、スコットランド王立銀行は1728年にいち早く当座貸越を導入している。
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1950年、はじめてのダイナースクラブのペイメントカードが発行されてプラスチック革命が幕を開けると(米国)、その他の新たな試みも次々に登場した――クレジットカード(1951年)、米国)、現金自動支払機(1967年、英国)、デビットカード(1987年、米国と英国)、チャップアンドピンカード(1992年、フランス)、オンラインバンキング(1994年、米国)、コンタクトレス決済(1997年、米国)。
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どうでもいい、じじぃの日記。
紙幣はどのようにして誕生したのか
Yahoo!ニュース より
なぜ中国で世界最初の紙幣が誕生したのであろうか。
貨幣の材料となる貴金属などの産出が限られていたこともあるが、宋や元の時代の国家権力が強かったことも要因であろう。それとともに遠隔地との交易など商業の発達がそれを促したものといえよう。
忘れてならないのは、紙そのものが中国で発明されたものであり、さらに印刷術も発達していたことが、紙幣の発行を可能にしたといえる。マルコ・ポーロの「東方見聞録」には、元で通貨ではなく紙幣で買い物をする様子を見て驚く場面が登場する。
私はスマホを持っていないので、買い物はすべて現金だ。
しかし、中国では宋や元の時代に「紙幣」で買い物をしていたというから驚きだ。
今と同じように中国では、偽札防止のため細かな文字や文様などを組み合わせ簡単には真似のできない工夫がされていたという。
ついでに、
去年の12月、習近平国家主席はサウジアラビアを訪問した。
習近平は「石油や天然ガス貿易の人民元決済を展開したい」と述べたことである。
サウジが石油輸出で人民元取引を採用すれば、人民元の国際的な地位が高まり、あわよくば人民元がドルに替わる基軸通貨を狙っているのだ。
とか。