じじぃの「習近平3選・暗くておぞましい野望・中国の台湾侵攻は2023年か?週刊新潮」

「聞け万国の労働者(メーデー歌)」

動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=F0d8G35La-I

訓練を行う中国人民解放軍の兵士


夕刊フジ』2022年12月5日発行

中国の台湾侵攻は「2023年の確率が高い」 御しやすいバイデン政権

中国の台湾侵攻「Xデー」が迫っているのか。「ゼロコロナ政策」で国内に不穏な気配が漂うなか、習近平国家主席は台湾への武力行使も辞さない強硬姿勢を打ち出している。

国際投資アナリスト 大原浩氏は「侵攻時期は2023年の確率が高い」との見方を示す。

大原氏は緊急寄稿で、日本や米国は「台湾有事」に備えて、戦略物資である半導体に関する同盟を強化していると指摘する。
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習氏はいつ台湾侵攻を行うのか。筆者は23年の確率が高いと考えている。中国にとってバイデン政権は御しやすい相手だ。逆に24年の大統領選で共和党ドナルド・トランプ氏やロン・デサンティス・フロリダ州知事が当選すれば習近平氏は動きにくくなる。
バイデン政権でも選挙イヤーになれば、有権者を意識して強硬策に出てくる可能性もある。消去法で考えると23年に台湾侵攻が行われる可能性が高いと考える。
習氏の3選は国内の反対派を強権で抑えて実現したものであり、いつ暴発するかわからない。

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週刊新潮』2022年12月22日号

習近平社会主義は米資本主義に勝つ より

日本ルネサンス 第1029回 【執筆者】櫻井よしこ(ジャーナリスト)
戦略的に見てこれ以上のタイミングはなかっただろう。臨時国会閉幕の12月10日、萩生田光一自民党政調会長が台湾を訪問した件だ。与党三役としては19年ぶりで、台湾の平和と安定を重視する日本の決意を内外に示した。中国には強い抑止力となったはずだ。
安倍晋三元総理の暗殺以降、台湾に芽生えた心細さ、誰が日台関係強化の推進軸になってくれるのかという蔡英文総統以下、台湾人の懸念も払拭されたことだろう。蔡氏との会談では「日台連携の強化」「力による現状変更は認めない」「台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟推進」「半導体分野での協力加速」などで合意がなされた。会談後に萩生田氏は、日台は同じ危機感を共有すると語って、中国の脅威に共に備える強い思いも確認された。
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「国を滅ぼすことも躊躇するな」

ソ連では軍は共産党ではなく政府、つまり国に所属していた。それゆえにソ連共産党は軍を介入させてソ連崩壊を止めることができなかった。
中国の人民解放軍は政府でなく党に所属する。習近平氏は中国共産党中央委員会総書記、また中央軍事委員会の主席だ。習氏1人が党を把握し、事を支配する。習氏をはじめ歴代の中国共産党政権は大衆の反乱や下からの革命を最も恐れている。だからこそ習氏は「独裁政権の道具立て」としての軍、世界第2の規模を誇る人民解放軍を完璧に自らの支配下に置き、誰も逆らえない体制を作り上げているのだ。
13年1月の就任演説ともいうべき演説は6年間も公開されなかったとトランプ政権で大統領副補佐官を務めたマット・ポッテインジャー氏は指摘する。この中で習氏はマルクスエンゲルスの理論の正しさを主張し、資本主義は滅亡し社会主義だ勝利する。それが歴史の必然で回避はできないと語り、米国憎悪の姿勢を隠さない。但し、社会主義勝利にいたる道には曲折があり、目標達成には長い時間がかかるとも語っている。この長い時間において中央共産党は鉄のルールで規律を強め、集中力を発揮して党のルールで規律を強め、集中力を発揮して党の支配を維持し強化せよというのが、10月の党大会で習氏が強調した点だ。
習氏は人類運命共同体の考えを内外で強調してきた。人類全体が中国共産党の価値観に基づいた秩序の中で」「ウィンウィン」の関係で暮らすという考えだ。中国共産党の価値観に染まって暮らすなど、日本人にとっては真っ平ご免であろう。ほかならぬ習氏も「中国の考えと社会制度は基本的に西側社会のそれとは合わない」と認めている。その上で「我々と西側のせめぎ合いから生まれる苦しみと戦いは和解不可能で、複雑で長期にわたって先鋭化する」と断じている。

毛沢東に倣って「新国家建設のためにはその国を滅ぼすことも躊躇するな」とも語っている。プーチン氏のウクライナ侵略戦争を決して非難しない習氏らしい発言だ。

わが国が中国に対する構えを全力で強化すべきなのは明らかだ。国の安全が危うい今、あらゆる手段を講じて軍事力強化に邁進するのが岸田文雄首相の責任だ。