じじぃの「役に立たない科学・スマホのカメラ・月と一緒に自撮りする!ハウ・トゥー」

BOB SEGER * Shame on the Moon 1981 HQ

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NuYCX5XK_So

こんなに美しかった!見逃してしまった人の為の世界各国のスーパームーン特集

2012年05月08日 カラパイア
https://karapaia.com/archives/52082565.html

『ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学』

ランドール・マンロー/著、吉田三知世/訳 早川書房 2020年発行

第21章 自撮りするには より

私たちは、人間の両目を1対のカメラのようなものだと考えることがあるが、人間の視覚システムは、どんなカメラよりもはるかに複雑だ。その複雑さを見過ごしがちなのは、一連の働きが自動的に起こるからである。私たちはある場面を見、その画像を頭のなかに捉えるが、その画像を作り出すためにどれだけの処理、解析、そして相互作用が起こるかには気づかない。
カメラは一般に、ひとつの画像の全面をほぼ同じ解像度で見る。あなたがこのページをスマホのカメラで撮影したなら、写真の中央に写った文字は、端近くに写った文字とほぼ同じ数の画素でできているだろう。しかし、あなたの目はこのように働かない。あなたの目は、周辺に比べて、視野の中央で細部をはるかに詳細に見ている。目の実際の「画素格子」は、とても奇妙だ。
これほどの解像度の違いに私たちが気づかないのは、脳がそれに慣れてしまっているからだ。人間の視覚システムは画像を処理し、「私たちが見ているものは、ただその場面がどのように見えるかであって、カメラで捉えられるはずのものとまったく同じだ」という、漠然とした印象を私たちに与える。これは普段は問題ないが、自分の頭のなかにあるイメージと、実際のカメラが撮影した写真とを比べると、じつは脳がひそかに調整しているせいで多くの違いがあることに気づく。

月と一緒に自撮りする

スマホのカメラはどれだけ遠くまでズームできるかに限界があるが、あなたのカメラに強力な望遠ズームレンズがついていたら、実に面白い自撮りができる。たとえば、街のシルエットの向こう側にスーパームーンが写った写真をまねて、街の代わりにあなたの体がスーパームーンに後ろから照らされている写真を自撮りすることもできる。

スーパームーンの前にあなたがシルエットになって写っている写真を自撮りするために、カメラがどれだけ離れていなければならないかは、幾何学を使って計算することができる。

この計算から、月をバックにした自撮りをするには、カメラが約200メートル離れていなければならない。

長さ200メートルの自撮り棒は製造されていないので、適当な三脚にカメラを載せて、リモコンまたはタイマーでシャッターを切るといいだろう。
このような写真を、あなたと月がずれないようにうまく撮るのは難しい。まず、あなたが立つ高いところがあって、かつあなたのうしろ、月の側の地平線までに視野を遮るものがないような撮影場所を見つけなければならない。さらに、月は素早く移動するので、あなたと月とカメラが一直線に並んだら、写真を撮影する時間はわずかしかない――約30秒だ。たった2分と少しで、月は完全に視野の外に出てしまう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

スーパームーンの前にあなたがシルエットになって写っている写真を自撮りするために、カメラがどれだけ離れていなければならないかは、幾何学を使って計算することができる。

イラストでは、スーパームーンをバックにあなたの前方 約200mにカメラを置いている状態が描かれている。

  カメラの距離 = 月までの距離 / 月の直径 X 人間の身長 ≒ 200m

スーパームーンをバックにオオカミが遠吠えするシーンのイメージだ。
遠近法を使っただまし絵に、ピサの斜塔を手で倒れるのを防いでいる写真がある。

今は画像編集ツールで簡単に特定の画像を大きくしたり縮小したりで、だまし絵が簡単にできてしまう。