じじぃの「人の生きざま_771_劉・靖康(起業家・360度カメラ)」

1018 2200 クローズアップ現代+▽シリーズ習近平の中国2加速する創新イノベーション 動画 YouTube
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Insta360 - Introducing the Insta360 ONE 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GrOmKKSRu8c
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クローズアップ現代+ 「シリーズ 習近平の中国② 加速する“創新(イノベーション)”経済」 2017年10月18日 NHK
【キャスター】鎌倉千秋 【ゲスト】馬淑萍(国務院発展研究センター)
権力集中を強める習近平国家主席のもと、変貌する中国の姿を伝えるシリーズ。2夜目は、新たな成長モデルを模索する中国経済の最前線。キーワードは高付加価値の産業創出を目指す“創新”経済。
「皆が起業し、技術革新を起こそう」という掛け声のもと、IT技術を生かしたイノベーションが生活を一変させている。“創新”は、一時の勢いを失いつつある中国経済起爆剤となるのか?中国企業の開発力を取り込もうとする日本企業の姿とともに伝える。
今後5年の中国の行方を決める共産党大会が、きょう開幕。2期目を迎える「習近平の中国」をシリーズでお伝えします。
第2回は創新・イノベーションによって大きく変貌する中国の経済です。
スマホ1つで支払いできる電子決済。
現金を持たない生活が当たり前になろうとしています。
誰でも簡単に映画のような映像を撮影できる最新鋭のカメラ。
中国発の新しい製品やサービスが次々に生み出されています。
例えば、電子決済です。QRコードスマホで読み取りアプリで料金を支払うと銀行口座からすぐに引き落とされる仕組みです。
広東省の深圳です。
市民の平均年齢は32.5歳。
起業を目指す若者たちが中国全土から集まってきています。
拠点を構えるハイテク企業の数は8000社以上。街の経済規模は、この10年で3倍以上に拡大しました。
この映像を撮影しているカメラもここ深圳から生まれました。
それが撮影用のドローン。地元のベンチャー企業が開発しました。
今では民間用ドローンで世界シェア7割を占め、次々と新たな商品を生み出しています。
最新モデルはコントローラーさえ必要ありません。
手のひらをカメラが認識。手の動きだけで操縦することができます。
360度撮影された、この映像(3Dスマホ)。実は自撮り棒を使って撮られたものです。
カメラが棒を認識し、画面から自動で消去しています。
この製品を開発した Insta360 劉靖康さん(26歳)です。
3年前に会社を設立し、今は社員200人以上抱えています。
今、中国各地ではゲームクリエーターを育成する専門学校が相次いで設立。
最先端の技術を持つ若手クリエーターが次々に育っています。
楊冰(27歳)さんが作ったものでプロ並みのクオリティーだと評判を呼び、動画の再生回数が280万回を超えました。
楊さんの手がける作品が将来、必ずヒットすると見込んだ投資家は日本円でおよそ6800万円を出資することを決めました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4048/index.html
『Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)』 2018年3月号
●有望企業を独占取材 「中国スタートアップ」世界最先端の秘密
https://www.fujisan.co.jp/product/1281695714/new/
2018年3月号 Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
INSTA360 僕らのカメラは世界で「映像革命」を起こすだろう より
2017年8月、ユーチューブに掲載された一本の動画が世界に衝撃を与えた。ビーチに立つカップルの周囲をぐるぐる旋回する、謎の飛行物体が撮影したような奇妙なムービー。SF映画マトリックス』を連想させるその動画は、撮影者の周囲360度のすべてを切り取る”究極のセルフィー(自撮り)”とも呼ぶべきものだった。
この映像を撮影したのは中国の深圳で今、最注目のスタートアップ企業「Insta360」のカメラだ。14年創業の同社は全天球撮影が可能な”360度カメラ”に特化したカメラメーカーとして、日本を含む世界100ヵ国以上で製品を販売。創業から4年で年商30億円を超える規模に成長した。
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同社のプロモーション部門を率いるマックス・リヒター(28)、「Insta360は360度撮影という最先端のアイデアを実現し、人々がSNSでシェアする動画や画像に確信をもたらす企業。この分野ではすでにさまざまな競合がいるけど、深圳に本拠を置くこの会社が未来を作ると確信した。社長のJKは自分より2つ年下だけど、人を引っ張っていく才能がある天性のリーダーだ」
深圳のスタートアップが集まる宝安区に建つ25回建てのビルにInsta360のオフィスがある。約200名のチームを率いるのがJKこと劉靖康(26)だ。
南京大学に在学中の14年に動画サイトでVR映像を見て、360度カメラで撮った映像の虜になった。フェイスブックVR(仮想現実)ヘッドセットのオキュラスVRを20億ドルで買収して話題になったその年、劉はこの分野の巨大なポテンシャルに気づいた。
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「今はただ、最高のカメラメーカーになることを目指している。大手にとって390度カメラは一つのジャンルにしか過ぎないけれど、僕らはその分野に全エネルギーを投入し、人々の思い出を残すベストな製品を生み出していく。競争の激しいハードウェア分野で生き残るためにはスピードが大事だ。ユーザーが求めている新しい機能は何かを常に考える。ユーザーから届くメールはエンジニアたちがすべてチェックする」
現状の売り上げシェアは海外が8割。母国の中国は2割程度という。