じじぃの「役に立たない科学・家の周りに溶岩の堀を作るには!ハウ・トゥー」

How to Build a Lava Moat (with xkcd)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=r8xfzeD0ZK4

ワイ島のマウナロア火山の噴火で流れ出た溶岩


ワイ島の火山 溶岩が幹線道路にも接近

2022年12月02日 メ~テレ
https://www.nagoyatv.com/news/kokusai.html?id=000278093

『ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学』

ランドール・マンロー/著、吉田三知世/訳 早川書房 2020年発行

第9章 溶岩の堀を作るには より

家の周りに溶岩の堀を作りたくなる理由には、実用的なものからあまりそうでないものまで、いろいろとある。あなたはおそらく、泥棒を防ぎたい、アリが入ってこないようにしたい、あるいは冷(さ)まそうとして窓辺に置いたパイを近所の子どもたちに盗まれたくない、などと思っているだろう。
あるいは、自宅を「中世の悪の大立者(おおだてもの)」的美意識にこだわった景観にして、近隣の人々、消防署、そして土地区画規制委員会にちょっとした興味を味わってもらいたいという人もいるかもしれない(プレイヤーが仮想世界のなかで各種の要素を自由に配置して建築などを行なう、Minecraftというゲームがあり、そこでは、溶岩の堀を作ることがよくあるらしい。それとはまた別に、https://www.youtube.com/watch?v=r8xfzeD0ZK4に、著者がこの章を要約した動画がある[2019年12月現在])。

溶岩を作る

じつのところ、少なくとも理論的には、溶岩を作るのはとても簡単だ――材料は石と熱だけなのだから。
たいていの岩は、800℃から1200℃で溶ける。家庭用オーブンではここまで熱くできないが、高温炉、木炭を使った鍛造炉、あるいは巨大な拡大鏡を使えば届く温度だ。
溶岩を作る実際の材料としては、そのあたりに転がっている石を手あたりしだいに使ってみてもいいが、注意が必要だ。石のなかには内部に封じ込められている気体のせいで、熱せられると溶けるだけでなく、爆発したりするものもあるからだ。シラキュース大学溶岩プロジェクトでは、地質学の研究とアートプロジェクトの両方で使うために人工溶岩を作っているが、材料にはウィスコンシン州で採れる10億年前の玄武岩を使っている。この玄武岩は、北米大陸の芯の真ん中に亀裂が生じ、大量の溶岩があふれ出たときにできた。亀裂はやがてふさがったが、その傷跡として、三日月形をした高密度の玄武岩の層が残り、中西部の土壌の下に埋まっている。
あなたがただ、すべてのものを燃やしてしまう堀を作りたいだけなら、火山岩にこだわる必要はまったくない。ガラス吹きに使う溶融ガラスの類や、銅などの融点が都合のいい金属を試してもいいだろう。アルミニウムは融点が銅よりも低いので、堀の材料として魅力的だが、融けはじめる温度が低すぎて光がほとんど出ない――不気味に輝いていなければ、真の溶岩とは言えないのでは。

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どうでもいい、じじぃの日記。
イラストには、田舎の一軒家の周りが池(堀)で囲まれているのが描かれている。
その池は水ではなく溶岩が流れているのだ。
イメージとしては、ハワイ島キラウエア火山の溶岩が池に注いでいるという感じだ。

豪華な池だったら、
鮮やかな色彩をまとい、優雅に泳ぐ数百匹の錦鯉はどうだろうか。
人魚(本物)を泳がせたらどうだろうか。
昔、中国では水銀の池を作った皇帝がいたとか。