じじぃの「役に立たない科学・家が動かないようにするには!ハウ・トゥー」

地球内部構造の3D表示 ~日本列島下の地震の分布とプレートの形状~

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-3WO24vPHQA

地球内部の層区分


分野別_地球

2020/3/2/ 地学教育編
●地球の構造のこと
地球内部の層区分。構成物質や化学組成の違いに基づいた化学的区分と、外力に対する応答に基づいた力学的区分とは一致しない。
https://staff.aist.go.jp/r-morijiri/MyHome2016/bakusou/center/chikyu.html

『ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学』

ランドール・マンロー/著、吉田三知世/訳 早川書房 2020年発行

第8章 家が動かないようにするには より

新しい家に落ち着いたなら、その家はずっとそこにあってほしいと思うものだ。
家が風で吹き飛ばされないか、あるいは、どこかのいたずら者がジェットエンジンを取りつけて、轟音とともに家をはるか彼方へ飛ばしてしまわないか心配するなら、前出のハリケーン・ストラップを使って、家を基礎にしっかり固定するといい。また、金属製の長い杭を使って、家の基礎を岩盤に固定することもできる。
だが、岩盤自体が動いていたらどうなるだろう?
テクトニック・プレートは常に動いている。北米の大部分は、地球のそれ以外の部分に対して、毎年2、3センチ程度のペースで西に動いている。
土地の境界線も、当然地殻とともに動いているだろう。さもなければしごくばかばかしい事態になってしまうだろうから――毎年数センチプレートが動くだけで、たった10年か20年のうちにあなたは家の片側の庭を失うが、反対側では隣人の所有していた庭があなたのものになってしまうだろう。
地理的境界は、座標によって定義されているのではなく、普通は地面に固定されて決まっている。一般的に境界の正確な位置を決める最終的な法的権限は、1組の座標や、境界を決めている取り決めの文章ではない――それは、その取り決めに基づいて行なわれた最初の測量で残されたマーカーと、マーカーが移動したり破損してしまった場合に、各マーカーの位置を再現するために使うことができる、最初の測量を行なった測量技師が作成した文書なのだ。
アメリカとカナダの国境を管理する組織、国際境界委員会は国境の座標を定期的に更新しているが、彼らが座標を公示しても、国境がどこにあるかは変わらない――彼らはただ、国境の位置に関するよりよい情報を提供しているだけだ。実際の国境は「境界標識」――通常は花崗岩でできたオベリスクと地面に打ち込まれた鋼鉄のパイプ――と、写真や測量の情報によって定義される。土地が動くと境界もそれとともに動き、座標の更新が必要になる。
いちいちこのように更新しなくてもすむように、国や組織が使う経緯度グリッドはそれぞれ、互いに少し違うものになっている。これが測地系で、特定のテクトニック・プレートに固定されている。こうしたグリッドはプレートとともに移動し、互いに数メートルかそれ以上異なる場合がある。こうした異なるグリッドのおかげで、どの経緯度座標も、それらがどの測地系のものかに関する多くの情報がなければ不正確であいまいだ。そんな情報は、正確に座標を使う必要のある人にとっては大きな頭痛の種(たね)だろうな、と思われたなら、あなたは正しい。

                  • -

どうでもいい、じじぃの日記。

だが、岩盤自体が動いていたらどうなるだろう?

イラストでは、家が動かないように2本の5メートルぐらい長い杭が地中に打ち込まれている。
土壌の深さが2、3メートルで杭が土壌の下の岩盤にまで突き刺さっている。

テクトニック・プレートは常に動いている。北米の大部分は、地球のそれ以外の部分に対して、毎年2、3センチ程度のペースで西に動いている。

イラストでは、岩盤が地震などで移動すると、岩盤に突き刺さっている2本の杭が岩盤の移動と一緒に動き、それにともなって家が傾く。

地球の表面の実際は、地殻の深さが5~60kmあって、プレートはその下にある。
本に出てくる土壌とは地殻のことで、岩盤とはプレートのことのようだ。
まあ、プレートの移動によって、家が傾くということはあるかもしれないなあ。