じじぃの「地球の話・マントル・地球深部探査船・ちきゅう!面白い雑学」

JAMSTEC地球深部探査船「ちきゅう」 x NHKスペシャル「深海大探査」

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PJX8gOLWViM

地球深部探査船 「ちきゅう」


JAMSTEC・地球深部探査船ちきゅう その14 完成!!

2013年1月15日 プラモ日記
これにて地球深部探査船『ちきゅう』の完成です。できあがって見ると随分と巨大な船です。
小さなパーツが非常に多く、しかも色々な色で塗分けていかなければならないので、思いの外手間がかかりました。また建物の周囲にある廊下の床も筆塗りで塗分けたので、こちらも大変な手間でした。
日本は憲法でしばられていることもあり、軍事力を誇ることはできませんが、こんな科学研究船ならば胸を張って世界に誇ることができます。そしてこの船が我々の命や財産を守るための研究をしてくれているかと思うととても頼もしく思います。
https://plamo-diary.com/2013/01/op291-14/

『面白くて眠れなくなる地学』

左巻健男/著 PHP研究所 2021年発行

Part1 ダイナミックな地球のはなし――地球の内部はどうなっている? より

地球の内部はゆで卵のよう

地球は半径約6371キロメートルのとても大きな球体です。この地球の内部はどうなっているのでしょうか。
地球をゆで卵にたとえて考えていきましょう。
というのは、現在、地球の内部はゆで卵のように層状になっていると考えられているからです。ゆで卵は、中心に向かうにつれて表面のカラ、白身、黄身になっています。地球でカラは地殻、白身マントル、黄身は核にあたります。
ゆで卵と地球が違うのは、ゆで卵の黄身、つまり地球の核が内核外核という2つの層に分かれていることです。外核は液体なのに、地球の芯にあたる部分は固体のようなのです。
外核が液体なので完熟ゆで卵より半熟ゆで卵のほうが地球に近いのですが、半熟ゆで卵との違いは黄身の内側が固体だということです。

人類はマントルに未到達

地震波の分布からわかることは間接的だから、直接マントルまで非里進めて、マントルから岩石を取ってきたい」というプロジェクトがありました。1960年代のことです。
このプロジェクトはモホール(モホ面とホール=”穴”の合成語)計画と呼ばれました。
地殻は海洋底なら薄いからと、メキシコの太平洋沖の海底にドリルを4キロメートルほど沈めて、そこからキロメートルほど掘り進めればマントルに達するはずと考えたのです。しかし、すべては失敗に終わりました。掘り進んだのはたったの180メートルでした。1966年、アメリカ議会はかさむ経費と見返りのなさにモホール計画を葬り去りました。
その4年後、当時のソビエト社会主義共和国連邦ソ連。1991年12月崩壊)の科学者たちが、陸地で挑戦を開始しました。フィンランドとの国境近くのコラ半島(現在、ロシア)に場所を決めて、15キロメートルの深さを目指したのです。当時、米ソは冷戦の最中で、宇宙開発競争などと共に、もっとも深い穴を掘るという高い技術力を有していることを証明する手段の1つだったのかもしれません。あるいは深い地下の構造を探ることで、石油などの地下資源を得られれば優位になると考えていたのです。
マントルまでは到達できませんでしたが、ソ連が19年後に断念したときには1万2262メートルまで掘り進みました。
今、マントルまで掘り進めることに期待されているのは、わが国で2005年7月に完成した地球深部探査船「ちきゅう」です。
「ちきゅう」は世界最高の掘削能力(海底下7000メートル)をもっています。国際深海科学掘削計画(IODP)の主力船として、「地震発生帯」「マントル踏査」「海底下生命圏」「大陸形成」「地球史の変遷」の5つの解明を目標を目標に掲げています。
なかでも。海底下の大深部まで掘削し、今まで人類が到達できなかったマントルのサンプルを採取すること。これこそが「ちきゅう」がつくられた最大の目的なのです。
マントル掘削の事前調査は、2014年夏からハワイ沖で始まりました。マントル調査においてハワイ沖に加え、コスタリカ沖、メキシコ沖の3つのフィールドが候補にあげられています。これら3つの海域はいずれを水深が4000メートル近くあります。さらにその海底から6000メートル以上も掘り進めなければならず、ドリルパイプの総延長も10キロメートル以上に及びます。
2019年11月、「ちきゅう」の掘削は、海底面から3262.5メートルに達しています(世界最深記録)。
大陸の移動、火山活動などの原動力は、マントルの対流であると考えられています。直接、マントルに到達してその部分の岩石を採取してくることで、地球の内部やそのなかの動きについて何が解明されるのか、地球深部探査船「ちきゅう」が人類史上初の快挙をなしとげることを期待したいと思います。

                  • -

どうでもいい、じじぃの日記。
アンナ・カレーニナの法則」というのがある。
アンナ・カレーニナの法則・・・すべての幸せな家庭は似ている。不幸な家庭は、それぞれ異なる理由で不幸である
トルストイの長編小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しに書かれている言葉だそうだ。
生命のない惑星は互いに違っていて独自なものだが、地球型の生命がいる惑星は基本的に同じである。
これはアンナ・カレーニナを居住可能な惑星に適用したものだ。
それにしても、地球に似た水の惑星はなぜ見つかっていないのだろうか。
地球の地殻は十数枚のプレートの上に乗っている。そして、このプレートがマントルの対流などの影響で動いていく。
具体的には、太平洋プレートは毎年8cmほど日本の方に移動しているのだそうだ。
我々が生きているように、地球もまるで生きているかのようだ。