じじぃの「役に立たない科学・空母・いずもに緊急着艦するには!ハウ・トゥー」

F35B、「いずも」で発着成功 防衛省、四国沖で試験

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2Vb7yJoimq0


F35Bの発着艦試験成功、自衛隊が初の「空母」を持つ理由とは

2021/11/18 読売新聞オンライン
●「いずも型」護衛艦2隻を改修
四国沖の太平洋上で10月3日、在日米海兵隊に所属する2機のF35B戦闘機が、第1段階の改修が終わった「いずも」に発着艦する試験が行われた。
F35Bが甲板にゆっくりと垂直に着艦すると、艦内では日米両隊員らから拍手がわき起こった。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211117-OYT1T50178/

『ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学』

ランドール・マンロー/著、吉田三知世/訳 早川書房 2020年発行

第5章 緊急着陸をするには より

航空母艦に緊急着艦するには

質問: 航空母艦に緊急着艦したいのですが、そのようなものに降着できるよう設計されていない旅客機に乗っているとすると、どうすればいいでしょう? 自分の飛行機の車輪を航空母艦のアレスティング・ケーブル(航空母艦などで、飛行機を短距離で停止させるために使われる鋼のケーブル。甲板上に飛行機の進行方向に対し直角に張られ、飛行機は機体についているアレスティング・ギアという大型のフックにこれをひっかけて急激に減速する)に引っかければいいでしょうか? また、アプローチはどのようにすればいいでしょうか?


答: まず航空母艦の艦長に、船首が向かい風を正面から受ける向きに船を方向転換してもらいましょう。次に、船を全速力で進めてもらいます。これにより船に近づくあなたの飛行機は、風速約20~30メートルの向かい風を得るでしょう。多くの小型飛行機の場合、これだけの風速があれば、船に対してかなりの低速で飛ぶことになるでしょう。

イラストでは、あなたが乗っている飛行機と航空母艦は右側に向かって進行している。風は左側に向かって吹いている。

アレスティング・ケーブルは外してもらいましょう。うっかり引っかけたら大変です。アレスティング・ケーブルを使うには特殊な金具が必要です。強靭な大型フックがないかぎり、飛行機の減速・停止は空気力学的に行なうほかありません。

次にあなたは、自分の飛行機を着艦甲板に対し正確に平行に向けなければなりません。甲板の長さはまったく余裕がないものと思ってください。またフラップを出して、翼を少しでも湾曲させます。鳥が着陸する様子を見ると、鳥も翼をそのように変形させているのがわかるでしょう。ゆっくり飛ぼうとするときには、フラップを使います。

さて、あなたは飛行機を、甲板の最後部に正確に下ろします。次に出力をゼロに落とし、即座に再びエンジンの出力を上げ、フラップを上げます。さもないと、風で吹き飛ばされます。しかし――手はスロットルから離さないこと。スロットルを上げて、もう一度やれるようにしておくのです。実際、軍のパイロットが航空母艦に着艦するとき、接地直後にスロットルをフルパワーに上げて、万一フックがケーブルを通過してしまったり、ケーブルが切れてしまった場合に備えるのです。

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じじぃの日記。
2022年6月、中国海軍3隻目の空母進水式が行われた。
旧ソ連の空母を改修して2012年に就役した「遼寧」、初の国産空母で19年末に就役した「山東」に続く3隻目となり、「福建」と命名された。

日本では2021年10月、垂直離着陸戦闘機F35Bが第1段階の改修が終わった「いずも」に発着艦する試験が行われた。
中国はまだ垂直離着陸戦闘機を持っていない。
まあ、日本の垂直離着陸機を搭載した「いずも」は、少し中国に対し脅威になるだろうなあ。