じじぃの「群衆の知恵と狂気・米国・分極化のパラドックスとは!デマの影響力」

【米中間選挙民主党が上院で多数派維持へ トランプ氏の出馬に影響は?(2022年11月13日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ch0MlKFXg44

反逆者のシンボル「ジーンズ」


ジーンズの歴史〉反逆者のシンボル「ジーンズ」がファッションとして着こなされるまで

2021年3月18日 pants.jp
●1950年代 カジュアルウェアとしてのジーンズに
戦後の繁栄でこれまでワークウェアとして位置付けられていたジーンズが「カジュアルウェア」としてブームになります。雑誌などの広告もワークウェアメーカーからカジュアルウェアメーカーへとシフトチェンジ。
https://pants.jp/blogs/journal/2150

『デマの影響力――なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?』

シナン・アラル/著、夏目大/訳 ダイヤモンド社 2022年発行

第10章 群衆の知恵と狂気 より

ジェームズ・ストウィッキーは、ベストセラーとなった自署『「みんなの意見」は案外正しい」』(小高尚子訳、角川書店、2006年)のなかで、群衆の知の力について書いている。群衆の知には、人間にとって困難とされる大木の問題を解決する力があるという。戦略的意思決定に役立ち、未来予測、イノベーション、国の統治にも役立つ。また、サッカーや野球のチームを強くできる可能性もある。この理論は、すでに100年以上前に、フランシス・ゴルドンによって提唱されていた。ゴルドンは、雄牛の重量当てコンテストの話を例としてあげている。雄牛を見て、その重さを当てるコンテストだが、大勢の参加者の予測の平均値は、実際の重量に驚くほど近かったのだ。
基礎になる考え方は実に単純だ。一人一人は特別な知識を持っていなくても、数多くの多様な人たちが自由に、平等に述べた意見を集めると、それはかなり良い意見になることが多い、ということだ。これがいわゆる群衆の知である。

――分極化のパラドックス

データを詳しく調べると、実は分極化は印象ほど明確ではないことがわかる。全世界的にもそうだし、アメリカだけに話を絞ってもやはりそうだ。ピュー研究所が1994年から始めた調査の結果を見ると、共和党だと自認する人と、民主党だと自認する人のあいだには、フェイスブックが設立された2004年以降、大きな差異が生じているように見える。この差異は、特に「政治に強い関心がある」という層でより明確なように見える。
ところが、有権者一人一人の自認党派、イデオロギー、個別の政治課題についての意見を詳しく調べていくと、実は1960年代と今とではさほど大きな差はないとわかる。マシュー・ジェンツコウも言っているとおり、「分極化が進んでいるという証拠は何もない」のである。この50年間で、アメリカの有権者共和党民主党に、あるいはリベラル、保守により明確に分かれた、などという証拠はどこにもないことだ。「アメリカには、自分のことを『極端な保守』と言う人も、『極端なリベラル』と言う人もほとんどいない。また、自らを『保守』『リベラル』『中間』と呼ぶ人の態度は非常に安定しており、近年になって急進的になったという兆候はまったくない」とジェンツコウは言う。
政治課題についての意見が本当に分極化しているのなら、政治的態度の分布はもっと左右に広がるはずである。しかし、実際には大半のアメリカ人は、ほぼどの課題についても穏健な態度を保っている。経済的な課題であれ、社会的な課題であれ、それに対する態度の分布は一貫して中央をピークに左右どちらもなだらかに下がっていくという形を維持している。
しかし、選挙への投票データを見ると、分極化が急速に進んでいるように見える。
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ジェンツコウはこう言っている。「たとえば、全体では、移民受け入れに積極的な人たちと、移民受け入れ反対の人たちの割合はほとんど変わっていない。しかし、共和党だが移民受け入れに積極的な人たち、民主党だが受け入れ反対の人たちの割合は大きく減っている」。政党別に見ると、政治課題に対する態度は均質化が急激に進んでいるということだ。以前は必ずしもそうではなかった。「同じ人ではあっても、ある政策(たとえば社会政策)に関してはリベラルだが、別の政策(たとえば経済政策)にかんしては保守、ということがよくあった。だが、今は、リベラルな人はどの政策についても一貫してリベラル、保守の人はどの政策についても一貫して保守という傾向が強まっている」

この分断は、アメリカ人の文化にまで広まってきている。スザンヌ・カプナー、ダンテ・キン二は、2004年から2018年にかけてのシモンズ全米消費者調査を分析した。これは、消費者のブランドに対する嗜好についての調査である。すると、近年、共和党の人に好まれるブランドと、民主党の人に好まれるブランドの違いが鮮明になっていることがわかった。消費者のブランド忠実度や購買パターンを見ると、共和党の人はラングラージーンズを、民主党の人はリーバイスジーンズを買う傾向が強かった。共和党の人はゼネラル・モーターズの車を、民主党の人はフォルク・スワーゲンの車を買う傾向が強かった。そして、これは誰でも予想できることだが、共和党の人はフォックス・ニュースを、民主党の人はCNNを見る傾向が強かった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
米国の中間選挙が11月8日に行われた。
上院選は大接戦となったが、民主党が定数100議席の半数である50議席を確保した。
トランプ前大統領は「大勝利」を宣伝しているが、実際は彼が推薦した共和党の新人候補の多くが落選した。
トランプは次期大統領選に出馬と考えているが、共和党内ではトランプの求心力が急激に低下していると報じられている。

ところで、大統領選でも中間選挙でも米国は政治的分極化が言われたが、果たして分極化が進んでいるのだろうか。

「データを詳しく調べると、実は分極化は印象ほど明確ではないことがわかる。全世界的にもそうだし、アメリカだけに話を絞ってもやはりそうだ」

ブランドに対する嗜好では、共和党の人と民主党の人とでは違うのだそうだ。

「消費者のブランド忠実度や購買パターンを見ると、共和党の人はラングラージーンズを、民主党の人はリーバイスジーンズを買う傾向が強かった。共和党の人はゼネラル・モーターズの車を、民主党の人はフォルク・スワーゲンの車を買う傾向が強かった」

「リーバイス」はリベラル、「ラングラー」は保守ということだろうか。

トランプ前大統領が、11月15日に「重大発表」を行うと表明した。
トランプは、何をしゃべるのだろうか。