じじぃの「脳科学・フライングする脳・自由意志など存在しない?面白い雑学」

Three Optical Illusions To Break Your Brain | Catalyst

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VqdJBuFk600

脳は”こうしたい”と思う「前」に動き出す?


なぜ「自由意志など存在しない」と科学者は主張するのか?

2020年11月02日 GIGAZINE
人間が自分は判断をコントロールできるという「自由意志」の存在は、科学的にまだ証明ができておらず、いまだ議論がある分野です。
人は生きていく上で決断を行い続けているはずですが、なぜ「自由意志は存在しない」という主張があるのか、メルボルン大学の意志決定神経科学研究所の代表であるステファン・ボーディ准教授が解説しています。
https://gigazine.net/news/20201102-free-will-science/

『面白くて眠れなくなる脳科学

毛内拡/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅢ 脳の可能性は無限大――脳は”こうしたい”と思う「前」に動き出す より

自由意志など存在しない?

私たちは普段、自分のことはすべて自分で決めて行動を決定していると思っています。誰に指図を受けたわけでもなく、”こうしたい”と思う気持ちのことを自由意志といいます。当然、私たちは、起きている間は、”こうしたい”と思って行動を選択していることは疑う余地もないと思います。
ところが、神経科学の分野では古くから、自由意志なるものは存在しないもではないか、という考え方があります。
ここではなにも、「すべては運命です」といいたいのではなく、私たちの意思決定の過程に意識が介入しないこともあるのではないか、という可能性の話をしたいと思います。
さて、「脳科学と心理学」でご紹介したとおり、私たちは自分の”気づき”に気づくには時間を要するということがわかっています。したがって、私たちは知覚する前にすでに脳が勝手にの意思決定をしている可能性を否定できません。
1983年に、ベンジャミン・リベットらは、これを見事に実証しました。実験には、光の点が画面上を2.56秒で1周する特殊な時計が利用されました。被験者は、その光の点を見つめ、止めたいと思った時には”いつでも”手首を曲げても良いと指示されました。手首を曲げたいと思ったタイミングは、時計を見て被験者自身が覚えておき、手首の屈曲はセンサーで測り、被験者の脳に装着した脳波計により脳の活動を同時に測りました。
その結果、驚くべきことに、被験者がここだ!と思って手首を動かしたタイミングよりも、0.35秒ほど「前」から、すでに脳では電気信号が始まっていたのです。この電気信号は、準備電位と名前がつけられています。つまり、私たちが何かをしようと思ったと気づく0.35秒程度前にすでに脳はにすでに脳は活動を始めているというのです。この実験は、私たちのこうしたいという自由な意志は本当にあるのかという根源を揺るがすもので、多くの人を巻き込んでいまだに活発な議論が続けられています。
一方、前に述べた、記憶の中にはプライミングと呼ばれる過程があり、特定のものごとが密接に結びついて記録されています。このような記憶のしくみは、私たちの行動さえも決定しているという考え方もあります。
たとえば、暑くてたくさん汗をかいた日に、赤と黒のラベルを見るとコカ・コーラが飲みたくなり、金と黒のラベルを見るとビールが飲みたくなるというものです。私たちは、自分で決定して行動を選択していると思っていますが、じつは直前に見聞きした情報に操られているのです。逆に、TVCMなどは、その効果を狙って消費者の行動を操作しています。
また、これまでにも触れたとおり、私たちは報酬系に強く支配されており、常に報酬が最大になるように予測しながら行動しています。これは、過去にどのような行動をしたかに基づいており、私たちが次にとるべき行動は、すでに決まっているといえるのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2022年3月、NHK Eテレ 地球ドラマチック 「脳が見せるマジックの秘密」を観た。
こんなことを言っていた。

脳が見せるマジックの秘密

マジックが成立する背景には、人の脳の機能がある。人の神経は一秒間に1100万もの情報を五感で知覚しているという。その情報を処理可能な範囲に取捨選択し、無意識に「予測」している。この予測によって錯覚が引き起こされる。番組ではさまざまなマジックを楽しみながら脳の謎に迫る。
思考と行動の相互関係をテニスでボールを打ち返す様子で見てみよう。
「ボールを打ち返す」と考える数ミリ秒前に我々の脳はすでにこの動作を始動するという選択をしているのだ。脳はボールの行き先を先読みして、ボールと行動とのタイムラグをなくすことをやっているのだ。
五感がまったく感じられない真っ暗な無響室の中に入れられた時に、人間の脳はどうなるのか。
無響室の中にいると方向感覚を喪失させるだけでなく、時間が経過していくと視覚的・聴覚的な幻覚を経験することになるという。
これは、脳が何も得られない環境からでも、何かを読み取ろうと混乱している状態らしい。
体験した女性レポーターは滞在時間約5分しか正常にその場に居続けることができなかった。