セロトニンがカギ
「けんこう名探偵」- 第1回 疲れ、だるさのお悩みに。セロトニンのヒミツを探る!
大原薬品工業
●セロトニンって、なぁに?
ストレスに関係するホルモンとして知られているのが、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニン。
脳内には約1000億個の神経細胞があり、これらのホルモンは、1つひとつの神経細胞同士が情報をやりとりするときに必要な神経伝達物質としても働いているんだ。
https://www.ohara-ch.co.jp/meitantei/vol01_1.html
PartⅡ 脳はふしぎに満ちている――脳科学的ストレス解消法 より
ストレスに耐える、レジリエンス
人によっては、嫌なことがあってもおいしいものを食べて一晩経つとケロッとしていることもあれば、いつまでもクヨクヨとして、なかなか立ち直れない人もいます。これもある意味では個性で、どちらが良いとはいえませんが、このような違いはどのようにして生まれてくるのでしょうか。
くじけない心の働きは、レジリエンスとして知られています。つまり、元来人はバネのように戻る力を持っているということです。ストレス社会を乗り越えるための秘訣として、レジリエンスを高めることが謳われていますが、このレジリエンスというのは脳のどのような働きなのでしょうか。その答えはまだはっきりとはわかっていません。
ストレスというと悪いもののように聞こえますが、決してそうではありません。一定であることを好む生物本来の原理からすれば、体が応答する必要のあるものはすべてストレスということになります。極端にいえば、光が見えるとか音が聞こえるというのもストレスという言い方をすることがあります。体はそれに即座に対応して、また何事もなかったかのように戻す、あるいは次のそれが来た時に素早く対処できるように体を作り替える「適応」を行ないます。
脳にしてみると、新しい環境や未知の刺激は、命の危険を伴いかねない”ストレス”の一種です。このような状況の時は、ノルアドレナリンの放出が高まり、脳をフル回転して、覚醒状態を高め記憶を総動員して現在の状況に対応し、この状況をしっかりと学習して次に備えようと努めます。総じて、脳が活性化状態なるということです。たとえば、初めて海外旅行に行った時に食べたものや、ちょっとしたトラブルに見舞われた時のことはいつまでも忘れずに記憶に残っているのも、このような脳の働きによるものです。
つまり、短期的なストレスは、脳にとって良いことなので、脳の健康のためにも、正常な発達のためにも、積極的に新しいものを求めて外に出ていくのがおすすめです。
セロトニンがカギ
しかしながら、問題は、このストレスが長期的に続く場合です。
ストレスに立ち向かおうとする脳内物質は、先ほどご紹介したノルアドレナリンとステロイドホルモンの一種であるコルチゾールと呼ばれる、いわゆるストレスホルモンです。これは、全身を駆け巡り、さまざまな応答を引き起こして全力でストレスに対処しようとします。その結果、さまざまな身体的な不調が生じることになります。
特に厄介なのは、このコルチゾールが長期間作用するとどういうわけか脳細胞が死滅してしまうことです。そうすると、簡単には元に戻せない状態になってしまいます。
よく知られているストレス反応は、抑うつ状態というもので、気分がスッキリしない、朝起きられない、ネガティブな気分になるというものがあります。さらに、希死念慮(きしねんりょ)、つまり自殺願望が伴うこともあります。これが数週間持続する場合には、うつ病と診断されることになるのです。
抑うつ状態には、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど多くの脳内物質が関与していますが、特に、うつ病患者でセロトニンの分泌に変化が生じていることにから、セロトニンをターゲットにした対症療法が主流になっています。
クリニックに行くと処方される抗うつ薬や抗不安薬の主成分は、本来は脳の中で過剰のセロトニンを吸収する過程である「再取り込み」を阻害する。SSRIという薬です。うつ病患者では、セロトニン分泌量が減っていることから、SSRIを服用することで、相対的にセロトニン量を増やそうという考え方に基づいています。
しかし、SSRIが効かないタイプのうつ病が存在することや、SSRIが効果を発揮するまでに数週間から数ヵ月かかることから、単にセロトニン量を増やせば良いというわけではないことがわかってきます。
現在では、セロトニンとは別の側面から、うつの根本的治療法について世界中の研究者が取り組んでいます。
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どうでもいい、じじぃの日記。
宮本弘曉著『101のデータで読む日本の未来』という本に、「テクノロジーの進歩は働き方をどう変えるか」というのがあった。
「分析結果は、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が機械によって代替される可能性が高いとしています」とか。
自動化の可能性が低い仕事のトップは「精神科医」だった。
その精神科医がうつ病患者によく処方するのが、脳内物質「セロトニン」が入った抑うつ薬だそうだ。
起床後1時間以内に、15~30分の散歩を行う。
健康な人であれば、15分ほどでセロトニンが活性化します。
朝、散歩したら、精神科医への相談は必要がなくなるそうです?