Autism, ADHD and School Absence Are Risk Factors for Self-Harm
April 30, 2022 Neuroscience News
“Autistic people often have more difficulty regulating their emotions, which can contribute to high levels of distress and, because of the communication impairments experienced by many autistic people, professionals may not appreciate the level of distress they are experiencing and the seriousness of these behaviors.”
https://neurosciencenews.com/asd-adhd-self-harm-20499/
PartⅡ 脳はふしぎに満ちている――「個性」か「障害」かの境目は難しい より
神経回路が多すぎる?
私たちは1日の間でも気分が落ち込んだり、妙にうきうきしたりするものです。ましてや、人によってはやたらと活動的な人もいれば、控えめで慎重な人もいるものです。それは個性であり、その人らしさであるので、互いに尊敬し合うべきです。そういう意味においては、完全にニュートラルな状態の脳や完璧に正常な脳などというものは存在しません。
思い起こせば、「ちょっと変わった子」というのは必ずいたもので、クラスにうまく馴染めなかったり、ルールを破ったり、輪を乱したり、むしろ、大人顔負けに落ち着いている子のほうがめずらしかったはずです。現在では、このように個人が持つ性質や発達具合に関わるもので、社会的行動に重大な影響を及ぼすものを発達障害と呼ぶようになりました。
たとえば、注意力にも個人差があるのですが、注意力をつかさどっている脳内物質は、前述のドーパミンやノルアドレナリンです。これらは、脳の覚醒度合いを調和し、必要な情報を取捨選択、つまり関係のないと思う情報を抑制するという働きを持っています。このドーパミンやノルアドレナリンが不足してしまうと、注意欠陥多動性、いわゆるADHDと呼ばれる発達障害と診断されます
また、自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的コミュニケーション能力の欠如や偏った強い織田割などを特徴とするものです。こう書きながら、私自身にも思い当たる節があります。研究者は少なからずそういう気質があるのかもしれませんが。
そういうわけで、昔は自閉症と呼ばれていた疾患ですが、現在は自閉症スペクトラム障害と改名されています。スペクトラムというのは、境界があいまいなものが連続しているという意味です。ちなみに自閉症というのはautism(直訳すると”自己状態”)の訳語ですが、これは誤訳だったのではないかと、私自身は思っています。
もちろん重篤なものでは、知的障害や攻撃性が高いことが原因で社会生活に支障をきたす場合場合もありますが、軽度なものでは、コミュニケーション障害いわゆるコミュ障という状態も含まれます。程度の問題ですから、「個性」の1つということもできるのではないでしょうか。
自閉症スペクトラム障害には、セロトニンという脳内物質が関与していると考えられています。特に発達期、お母さんのお腹にいる時の、セロトニンが重要な役割を果たしていると考えられていますが、いまだ統一的な見解は得られていません。
発達障害では、神経回路の形成に異常があるとも考えられています。
脳の障害というと神経回路が少ないのかなと思うかもしれませんが、多くの発達障害では、神経回路が逆に多すぎる状態であることが知られています。
赤ちゃんの脳では、脳細胞がどんどんと作られていきますが、生後まもない赤ちゃんの脳ではすでに、大人と同じ数だけの脳細胞ができているといわれています。
生後、さまざまな経験を通して適切な神経回路を発達させて、学習・記憶が成立していきます。
シナプス刈り込み
ニューロンの接合部をシナプスといいますが、このシナプスの数は生後から1歳にかけて最大に増え、そこから思春期にかけて、不要なシナプスは除去されて、適切な回路が取捨選択されていきます。これが正常な発達過程と考えられています。不要なシナプスが助教される家庭のことを「シナプス刈り込み」といいます。
ところがなんらかの原因で、このシナプス刈り込みが正常に行なわれなかった場合が発達障害だと理解されています。つまり、人よりも神経回路の数が多く、複雑になっているのです。
脳は、不要な神経回路を刈り込むことで省エネを実現しています。エネルギー効率が良い状態が健康な脳機能には欠かせません。しかし、発達障害の脳では、エネルギー効率が悪い状態になっているとも考えられています。
一方で、この発達障害や知的障害をもつ人の中に「サヴァン症候群」と呼ばれる人たちがいます。驚異的な記憶力を持ち、過去に一度見ただけの町並みのビルの1つひとつまで絵で完ぺきに再現してしまうなどの天才としか思えない能力を発揮します。
これもまだわからないことばかりですが、正常・障害・天才の境界は、じつにあいまいなことは確かです。
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
どうでもいい、じじぃの日記。
「思い起こせば、「ちょっと変わった子」というのは必ずいたもので、クラスにうまく馴染めなかったり、ルールを破ったり、輪を乱したり、むしろ、大人顔負けに落ち着いている子のほうがめずらしかったはずです。現在では、このように個人が持つ性質や発達具合に関わるもので、社会的行動に重大な影響を及ぼすものを発達障害と呼ぶようになりました」
私の子ども時代は、生徒数が多く、ひとつの教室には友だちのいない嫌われている子が1、2人はいました。
私は、その友だちのいない嫌われる子どもでした。
学校からの通知書にはいつも「落ち着きがない」と書かれていました。
まだ、続いているみたいです。(今でもなぜ嫌われるのかわかりません)
トホホのホ。