Genie Wiley - TLC Documentary (2003)
THE TRAGIC STORY OF GENIE
THE TRAGIC STORY OF GENIE, THE FERAL CHILD, WHOSE FATHER LOCKED HER UP FOR 13 YEARS ALONE IN A ROOM
When Genie was 20 months old, her father moved the family to his mother’s home where he would tie Genie to a child’s toilet for almost 13 hours a day. He would put a diaper on her at night and put her in a small sleeping bag immobilizing her limbs. He mostly fed her baby food, cereal, occasional soft-boiled eggs, and liquids.
https://unbelievable-facts.com/2017/06/genie-the-feral-child.html
PartⅠ もっと知りたい!脳のはなし――「あくびがうつる」のはなぜ? より
共感を生むミラーニューロン
あくびをしている人のことを想像してみてください。みなさんもあくびをしたくなってきたのではないでしょうか。これを「共感」と呼ばれる作用で、相手の気持ちに立って考えるという心の働きによるものす。
相手の気持ちを考えようというのは、幼稚園の頃から誰もがいわれてきたことですが、よく考えるとこれは脳のどんな働きによるものなのでしょうか。
たとえば、映画などで、主人公が怪我をするシーンを見ると、自分も同じように痛みを感じることがあります。この時、脳の活動を測定してみると、実際に痛みを感じる脳領域が活性化していることが判明しています。このような共感能力は、相手の気持ちを理解して、円滑にコミュニケーションをを行なうためにあると考えられています。
他者に共感して他者の心の状態を推定する能力は、「心の理論」と呼ばれています。これに関しては、「脳科学で『心』を理解できるのか?」で再び取り上げたいと思います。
サルを使った実験から、実際に行なってはいないが他者が行なっている行為を見るだけで活性化するニューロンが前頭葉に存在することが実証されています。このニューロンは、ミラーニューロンと呼ばれており、鏡のように反応することで、相手の行なっている行為を摸倣したり、理解したり、共感したりする役割があると考えられています。
ミラーニューロンは、運動機能を測定するために、前頭葉に電極を移植されたサルを使った実験から発見されました。実験者が、実験室でアイスクリームを食べていたところ、それを見ていたサルの脳が突然活動を始めたのです。
ミラーニューロンは、自分は実際にその行為を行なっていなくても、観察したり、あるいは想像するだけでも活性化することが知られています。
子どもは、親や身近な大人をまねすることでさまざまなことを学習していきます。子どもは、はじめは相手が自分と違うことを考えているということが理解できませんが、6歳頃になってくるとそれができるようになってくるといわれます。
ミラーニューロンはだませない
たとえば、痛みを感じると、実際に痛いという皮膚感覚と、痛いという情動をつかさどる部位の両方が活性化します。しかし、興味深いのは、これを観察していたあなたの家族や親しい人の脳を同時に観察すると、皮膚の感覚をつかさどる部位の活動には影響しないにもかかわらず、痛いという情動を感じる部位の活動が上昇する点にあります。
私たちは、見て、心で摸倣することを通して、学習しています。子どもたちは、良いことも悪いこともよく見ています。家族や、コミュニティ、テレビなどが良くも悪くも子どもの行動に影響に与えてしまうのです。
コミュニケーション力を育み、豊かな人間性を形成するためには、大人が良いお手本になる必要があります。
このことからも、言葉でいうだけでなく実際にやってみせることの重要性が改めてわかります。
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どうでもいい、じじぃの日記。
最近読んだ、池田清彦著『バカの災厄』という本に「ジーニーちゃんの悲劇」のことが書かれていた。
アメリカに、妻と離婚した父親が男手ひとつで育てたジーニーちゃんという女の子がいた。この父親がかなりの変人で、このジーニーちゃんにまったく話しかけることがなかった。その結果、ジーニーちゃんは心身はハンディキャップがないのにしゃべれなくなってしまったのである。
11歳の時に保護されて、なんとか言葉が話せるようになればと専門家らがサポートをしたが、結局、彼女は片言しかしゃべることができず、長い文章を話せるようになることはなかった。言葉をつかさどる言語野が壊れていたのだろう。生まれてから8歳までの間に、言葉という刺激が耳から脳へ届けられなかったので、シナプスがつながらず、言語をつかさどる部分のニューロンが死んでしまったのだ。
「子どもは、親や身近な大人をまねすることでさまざまなことを学習していきます。子どもは、はじめは相手が自分と違うことを考えているということが理解できませんが、6歳頃になってくるとそれができるようになってくるといわれます」
日本には「三つ子の魂百まで」ということわざがあるが、6歳頃までに他人のまねすることで得られる心の成長(共感力)も大切なようです。