じじぃの「ミラータッチ共感覚・人の痛みを肌で感じる?脳の不思議な物語」

What It's Like To Have Mirror Touch Synesthesia: A Doctor Who Literally Feels Your Pain

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9va-GPDLnmU

Mirror-touch Synesthesia

Mirror-touch Synesthesia

Brainy
Mirror-touch synesthesia is a condition which causes individuals to experience the same sensation (such as touch) that another person feels. For example, if someone with this condition were to observe someone touching their cheek, they would feel the same sensation on their own cheek.
https://disordersweb.wordpress.com/2017/09/20/mirror-touch-synesthesia/

『9つの脳の不思議な物語』

ヘレン・トムスン/著、仁木めぐみ/訳 文藝春秋 2019年発行

人の痛みを肌で感じる――”他者の触覚とシンクロする医師” ジョエル より

他人が経験した触覚や感情を、自分の身体でも感じてしまう。そんなSFのような人々が実在する。医師として働くてジョエルも、目の前の患者の痛みを身体で感じながら治療に当たる。なぜ彼の脳は他者と自分を区別できないのか。

ほっそりとして、茶色い瞳のハンサムな33歳のジョエルは、もの柔らかな声をしている。ニカラグアからアメリカに精神科病院を探してやってきた両親の元に生まれ、マイアミで育った。彼はスペイン人の家庭で育ち、英語はテレビを見て覚えた。子供時代は比較的何ごともなくすぎたが、慎重な性格のせいで自閉症に間違いやすいところもあった。実際は自閉症の子供の多くと違い、他人に共感することや相手の行動を理解することに苦労しなかった。それどころか、他人の考えや感情がよくわかりすぎてしまう――他人が感じることを自分も感じてしまうのだ。誰かが頭をかく、顔をしかめる、手首を叩くといった行動を見ると、その人の身体に起こるのと同じ感覚を彼も感じるのだ。

自分と他人を区別できない脳に起こっていること

私たちはみな幼い頃から、他人を真似しはじめる。新生児に舌を突き出して見せると、私の言っている意味がわかるだろう。新生児はすでに舌を突き出し返してくるからだ。他にもそれほど意識せずに、私たちは他人を真似している。イギリスの元首相トニー・ブレアは周囲に合わせて身体の色を変えるカメレオンのように、そのときの聴衆に合わせてアクセントを変えることで有名だった。実際、我々はみな他人の言葉のアクセントや顔の表情、素振りや癖を真似る傾向にある。自分をかすかに真似ている人に対しては、温かい反応をすると示す研究も複数ある。無意識のうちの真似は、社会的に人を結びつける。ボディランゲージが似ている人たちは、精神状態も似ているからだ。気をつけなけなければならないことがある。たとえば誰かに好かれようとして意識的にその人を真似ると、真似ることに気を取られ、良くない結果に終わるかもしれない。
しかし誰もがこんな風に人を真似ているにもかかわらず他人に起きていることと自分に起きていることを区別しようと努力しなければならない人は少ない。だがジョエルの脳はこの2つを区別するのに成功しているようだ。その理由を突き止めるため、私はゴールドスミスカレッジにある神経学者マイケル・バニッシーの研究所を訪ねた。ロンドン南東部にある私の家から数マイルという近さだった。彼の研究室では、さまざまな毛たちで社会の認識が困難な人たちを詳しく研究し、一般の人たちとこうした能力がどう違うかをつきとめようとしている。バニッシーはジョエルも含むミラータッチ共感覚の患者数人の脳をスキャンしたことがあって、その奇妙な感覚が起こるメカニズムも解明できると考えている。
脳のスキャンの結果、ミラータッチ共感覚がある人は他人が誰かに触れられるのをみると、ミラーニューロンが過剰に活動することがわかった。感覚が意識に上るにはある一定の水準を超えた感覚がなければならないが、ミラータッチ共感覚は他人を見ただけでこの水準を超えるのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
私が今まで生きてきたなかで、一番不思議だと思うのが「量子ゆらぎ」だ。
「ある粒子のなかで起こる変化が、そこから離れたところにある粒子に、同時に変化を起こす」
他人の「脳」が感じたことが、自分の「脳」でシンクロするということがあるのだろうか。
精神科医の中には、人の気持ちがわかりすぎて疲れてしまう「エンパス」体質の人がいるという。
私とは無縁の世界です。 (^^;;