The Bystander Effect - experiment
Bystander Effect… in Effect
The Bystander Effect - What, Why, How
Amenity Lifeline Emergency Response Team
The bystander effect is a social effect where a person is less likely to take action or offer help in a situation when they are surrounded by people. We will be taking a closer look at the specifics on what causes this effect, and how to avoid it. Specifics of the Bystander effect.
https://alert.ngo/bystander-effect/
『世界の研究者が調べた すごすぎる実験の図鑑』
ライブ／企画・編 カンゼン 2022年発行
第4章 人間の心理に関係する実験＆研究 より
誰かがやってくれると思ってしまうのはなぜ？
1964年にニューヨークで衝撃的な殺人事件が起こりました。深夜に帰宅途中のキティ・ジェノヴィーズが自宅前で襲われた際、助けを求める叫び声によって付近の住民38人が緊急事態に気が付き、一部は襲われる様子を目撃していたにも関わらず、警察へ通報することも助けることもせず、結局彼女は殺されてしまったのです。
この事件は、「都会人は冷淡だ」という文脈で大々的に報じられたのですが、心理学者のラタネとダーリーは、「多くの人が事件を目撃していたからこそ、誰も行動を起こさなかった」という仮説を立てます。そして、それを証明するための実験を1968年に行ないました。
この実験は、大学生を2名、3名、6名のグループにわけて、集団討議を行なってもらうという名目で行なわれました。被験者は匿名性を守るためにマイクとインターフォンのある個室で討議に参加しますが、討議が始まってしばらくすると、参加者のひとり（実験協力者）が発作を起こして苦しむ演技を始めることになっていました。
このとき、被験者が救助や通報といった何らかの行動を起こすかどうかと、起こすまでの時間を計測することが、この実験の目的だったのです。その結果、2名のグループでは最終的に全員が行動を起こしたのに対し、6名のグループでは38％の人が行動を起こさなかったことが確認されました。
つまり、キティ・ジェノヴィーズ時間は、「都会人は冷淡だ」だからではなく、「多くの人が見ていた」ために誰も助けなかったことが裏付けされたのです。ラタネとダーリーは、これを「傍観者効果」と名付けました。
傍観者効果は、他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考えてしまう「多元的無知」、他者と同調することで責任や避難が分散されると考えてしまう「責任分散」、行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる「評価懸念」という3つの原因によって起きると考えられています。
