じじぃの「人間らしさ・眼球・黒目は実は透明!面白い雑学」

Shohei Ohtani being too NICE?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tUvI3CObhMo

ラコステのワニのロゴが入ったセーター


『面白くて眠れなくなる解剖学』

坂井建雄/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅢ 解剖学から見た人間のカタチ――眼球の周りは脂肪が詰まっている より

眼球を動かすための仕掛け

眼球が収まっている窪みを「眼窩(がんか)」といって、ここも骨で囲まれた洞穴です。眼窩の天井をつくる骨は、頭蓋腔の前の部分、前頭眼窩の床にあたります。
眼窩の解剖をおこなうときは、前頭蓋窩の床の骨を壊すと上から、上から眼窩の様子を観察することができます。ノミを使って骨を壊すと、「眼窩骨膜」という白い幕が見えてきます。それをハサミで切り取ると、眼窩の様子がよく見えます。
まず目につくのが、眼球の周りの隙間を埋めるように、びっしりと脂肪が詰まっていることです。
私たちは眼球をグルグル動かすことで、いろいろな方向を見ていますから、周りを骨でガチガチに固めてしまうわけにはいきません。そこで、滑液包のような装置もありますが、眼球の周りは筋肉が縮んだり、血管や神経が走ったりしていますので、それらを収めるためには脂肪で軟らかく包み込むのが最適なのです。
眼窩の脂肪は、皮下脂肪などとはまったく違ってみずみずしいもので、実にきれいな黄色をしていて、柔らかいのでピンセットで簡単に取り出すことができます。
皮下脂肪の場合はコラーゲンがしっかりしていて網目をつくって脂肪を包んでいますが、眼窩の脂肪の場合は1つの脂肪の粒をソフトに包んでいますので、その間をつないでいるコラーゲンも非常に弱いのです。ですから、脂肪の房を取り出すことができます。つまり、脂肪が柔らかいので眼球を動かすことができるのです。
脂肪の付き方にも個人差があります。自己免疫疾患の1つにバセドー病があり、眼が飛び出してしまうという症状があります。これは、甲状腺に働く抗体が、眼の脂肪にも働いて炎症を起こし、浮腫(ふしゅ)のようになって脂肪が膨らむことで起こります。
また、痩せてくると眼窩の脂肪も減るために目くぼが落ち込んで、眼が大きく見えるようになっていますが、眼のためには適度な脂肪が必要です。

黒目は実は透明

外眼筋を観察した後、取り出した眼球をメスで切断して眼球の構造を調べますが、多くの場合で内部の状態が良いとはいいがたく、見える範囲での確認となります。
眼球はピンポン玉ほどの大きさ(直径2.5センチメートル)の球状で、壁は3層構造になっています。一番外がわの壁は「線維膜」という丈夫な結合組織でできています。線維膜の大部分は真っ白で、丈夫な壁になっていて、この部分を「強膜」といいます。しかし、すべてを真っ白で不透明にしていたののでは役に立たないので、前方の光を採り入れる部分は透明になっています。この透明な部分が「角膜」です。
眼球を前から見ると、白目と黒目が見えますね。白目の部分が強膜で、黒目の部分は透明な角膜を通して奥の部分が黒く見えているからです。
線維膜の内がわに張り付いている2層目は、血管が豊富な「血管膜」と呼ばれる膜になっています。前方部で血管膜は2つに突起をつくっています。1つは「毛様体」で、もう1つは「虹彩(こうさい)」です。
毛様体は、チン小帯という糸で、レンズの役目をしている「水晶体」をつないで支えています。遠くを見るときは、毛様体が弛緩(しかん)して引っ込むことでチン小帯が引っ張られ、水晶体が薄くなります。近くを見るときは、毛様体が収縮して水晶体に近づくことでチン小帯がゆるみ、水晶体は弾性によって元の厚みに戻ります。こうしてレンズ(水晶体)の厚さを変えることで、焦点を調節しています。
虹彩は、黒目の中に放射状に見える部分で、真ん中の穴が「瞳孔(どうこう)」です。瞳孔の大きさを変えて、眼球に入る光の量を調節しています。カメラでいう絞りにあたる働きです。
そして、一番内がわにある3層目の膜が「網膜」です。ここには光を感じる視細胞が含まれていますが、肉眼ではそこまで確認することはできません。眼球内に入ってきた光は、最深部の網膜でキャッチされます。

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どうでもいい、じじぃの日記。
感覚器官には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚があり、この5つを総称して「五感」と言う。
人間の五感のうちでも、視覚は約70%にもなるのだとか。
人間の第一印象も約70%見た目で決まる、という説もあります。
一説には、ラコステのワニのロゴがはっきりわかるセーターを着ていた場合、印象がどん!と、はね上がるとか。
まあ、見た目が良いにはコミュニケーションが上手そうだというのも入っているのかもしれない。
私には縁のない世界です。