じじぃの「人間らしさ・膝関節・膝は健気に体重を支える!面白い雑学」

“90代の4人”リレー世界記録に挑戦…見事に達成!(2022年9月20日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AGx44BB747U

杖の上手な選び方 (イリーゼ irs.jpより)


膝蓋骨/膝蓋腱

   

膝蓋骨/膝蓋腱(しつがいこつ,しつがいけん)

関節ライフ 大腿四頭筋の関連用語
●膝蓋骨/膝蓋腱(しつがいこつ,しつがいけん)
膝蓋骨(しつがいこつ)はいわゆる「ひざのお皿」。大腿四頭筋(だいたいしとうきん)中にあり、大腿骨との間で膝蓋大腿関節を形成し、表面に軟骨が存在する。大腿四頭筋の筋力を効率よく脛骨(けいこつ)に伝えるために滑車の働きをする。 膝蓋骨の下端から脛骨までは非常に強い腱があり、特別に膝蓋腱(しつがいけん)と呼ばれている。
https://kansetsu-life.com/comm_dict_pro/result.html?l=%E5%A4%A7%E8%85%BF%E5%9B%9B%E9%A0%AD%E7%AD%8B#:~:text=%E4%B8%BB%E3%81%AB%E8%86%9D%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%81%AE,%EF%BC%88%E3%81%A1%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%8D%E3%82%93%EF%BC%89%E3%80%95%E3%80%82&text=%E8%86%9D%E8%93%8B%E9%AA%A8%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A4%EF%BC%89%E3%81%AF,%E3%80%8C%E3%81%B2%E3%81%96%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9A%BF%E3%80%8D%E3%80%82

『面白くて眠れなくなる解剖学』

坂井建雄/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅢ 解剖学から見た人間のカタチ――膝は健気に体重を支える より

膝関節は体重の5倍を支える

全身にある関節のうち、最もケガが多いのが膝ではないでしょうか。その理由は、体重がかかるところだからです。
膝関節の場合、大腿骨と脛骨の形状がかなり違っていて、大腿骨の下端の外側と内側は丸く、脛骨の上面は平らです。そのため、2つの骨の接する部分がとても狭く、ほぼ一点で体重を支えているような状態になっています。
これによって大きな可動域を確保しているわけですが、接する部分が狭いとそこに荷重が集中してしまいます。しかも、膝関節にはなんと体重の5倍くらいの荷重がかかっているといわれているのです。跳んだり、はねたりして衝撃が5倍になったのではなく、普通に歩いているときでも膝関節を安定させるために、周囲の筋肉が収縮して密着させているので、その力も加わって5倍ぐらいになるのです。
したがって、運動をしたりすれば、さらに荷重がかかることになります。これでは関節軟骨にとても大きな力がかかって壊れてしまいます。そうならないように、半月(半月板ともいう)というヒサシが周りの関節包から突き出し、脛骨と大腿骨の間を埋めて接する面積を広げています。これによって荷重を分散させ、関節への負担を軽減するクッションとなって膝が壊れないように防いでいます。
それでも、激しいスポーツを行ったりしてケガをすることがあります。よく起こるのが半月板損傷です。軟骨は素晴らしい素材ですが、中には血管が通っていないという欠点があります。ですから、自然に治ることはないのです。そうすると、痛くて歩けなくなります。
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ところが、損傷が激しく周囲の関節包にまで達している場合、その状態で縫い合わせる周りには血管が通っていますから、結合組織から血管が侵入してきて治ることがわかりました。ですから最近は、半月板を縫い合わせる手術が行われています。
ただ、損傷が軽くて軟骨のところで留まっているときには治らないのです。そのため、わざと損傷を広げて修復されるように促す手術も行われています。損傷が重い方が治りやすいという不思議な現象です。

膝のお皿の正体

膝の皮膚を剥がして見ると、関節の前面には大腿四頭筋の腱が脛骨までずっと走っています。おれを「膝蓋靭帯」といいますが、この下には「膝のお皿」と一般に呼ばれている「膝蓋骨」という骨があります。
全身の骨は206個ですが、この中に膝蓋骨は含まれていません。骨ではあるのですが、全身の骨としては数えないのです。なぜなら、もともと骨格の骨ではないからです。
膝蓋骨は、膝蓋靭帯の中に後から生まれた骨で、このような骨を「種子骨(しゅしこつ)」といいます。指などにも種子骨はありますが、小さくて目立ちません。膝の種子骨だけが例外的に大きいのです。この膝蓋骨があるおかげで、大腿四頭筋の腱がぐるっと急角度で回ることができるのです・つまり、滑車のようなもので、膝関節の前に骨がのっかっているので、膝の向きを変えやすくしています。

膝を曲げていると、腱の向きをぐるっと変えなければなりません。この向きを変えるのに膝蓋骨が役に立ち、スムーズな動きにしています。
ここで、皆さんは疑問を持ったのではないでしょうか?
膝蓋靭帯という名前が付いていますが、大腿四頭筋の腱ですよね。膝蓋骨より下で脛骨との間をつないでいます。考え方を変えると、大腿四頭筋の腱がずっと伸びてきて脛骨まで脛骨まで到達して、その中間に膝蓋骨ができてしまったわけですから、本当は靭帯ではなく腱なのです。
膝蓋腱反射という言葉を聞いたことがありませんか?
医者にかかったとき膝の下を叩く検査をすると、足がカクンとなる反応です。これは、膝蓋靭帯をハンマーで叩くと大腿四頭筋が引っ張られて、反射的に収縮するのを見ています。カクンとなれば異常がなく、反応がないときには神経に異常があることを示しています。
さて、膝蓋靭帯と膝蓋腱のどちらが正しいのでしょう。今のところ、何を議論もされていません。今後も気にとめられることはなさそうです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
9月19日、敬老の日
全員が90歳以上の4人が400メートルリレーに参加し、世界記録を更新しました。
ご長寿ランナーです。2021年、リレーで世界記録を樹立したおじいちゃんたちが、19日、記録更新に挑戦しました。
特に、アンカーの田中博男(91歳)さんの見事な走りには驚嘆しました。

「膝関節にはなんと体重の5倍くらいの荷重がかかっているといわれているのです」

このおじいちゃんたちの体力にはびっくりです。