じじぃの「人間らしさ・斬首された頭と身体の関係!面白い雑学」

【科学】首を切断されたら意識はある?

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『面白くて眠れなくなる解剖学』

坂井建雄/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅡ 解剖学の歴史――江戸時代の解剖事情 より

人体の内臓はカワウソに似ている?

日本の医学は、奈良時代に仏教とともに中国から伝わった医学に基づいた漢方医学でした。中国医学では五臓六腑(ごぞうろっぷ)といって、心・肝・脾・肺・腎の5つの内臓と、これらを補助する胃・小腸・大腸・胆・膀胱・三焦(さんしょう)という6つの内臓から人体は構成されているとしています。
中国では、宋の時代には解剖が行われていた記録があり、解剖図も日本に伝わっています。それを基にして鎌倉時代末に、梶原性全が『頓医抄』を記しています。
日本で公式に行われた初めての人体解剖となると、江戸時代に山脇東洋が行ったものとなります。その観察記録が『蔵志』という書物として残されています。
山脇東洋は、若い頃に師匠である後藤崑山と話す機会があり、そのときにカワウソの内臓は人間と似ているので、人体の代わりに解剖することを勧められます。それにしたがってカワウソの解剖をした東洋ですが、小腸と大腸の区別がつかないことで悩んでいました。やはり、実際に人体の内部を見ないとわからないことを痛感したのです。

江戸時代の解剖事情

江戸時代に行われた解剖は刑死体でしたが、当時の死刑にはいくつかの種類があり、解剖にも制限がありました。
武士の場合は、名誉を尊重した切腹と、不名誉な罪を犯したときに行われた斬首の2種類ですが、いずれであっても解剖されることはありませんでした。
これに対して庶民の場合は、磔(はりつけ)、鋸挽(のこぎりびき)、火罪、下手人(げしゅにん)、死罪、獄門(ごくもん)の6種類の死刑があり、このうち解剖が行われたのは「死罪」に処せられた刑死体だけでした。これには、いくつかの事情があります。
磔は、受刑者を市中引き回して刑場に向かいます。刑場では磔柱に手足・胸・腰などを縄などを縄で縛り付け、衣類の一部を剥ぎ取って脇腹を露出させた後、周りから槍で突き上げるというものです。
鋸挽は、土中に埋めた箱に罪人を入れ、首だけを地面から見えるようにして二晩三日にわたって晒(さら)した後、市中引き回してから鋸で首を切るというものです。
火罪は、火あぶりの刑といわれるもので、受刑者を市中引き回してから刑場で、磔柱に縛り付けた後、足元に薪(たきぎ)を積んで柱を囲む竹枠の周りに葦(あし)を積み上げて、火をつけるというものです。
これらの3つは死体が損傷するため、解剖には適さないのです。
残りの3種類は、斬首による処刑である点では共通していますが、罪の重さに軽量があって、付加される刑罰が異なります。
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これらの3つのうち、死罪になった死体は試し切りに用いられましたが、余裕があって町奉行所などの許可が下りれば解剖が許されたのです。
江戸時代には、人体解剖も試し切りに代わるものと考えられ、一種の刑罰の意味がありましたので、一般には残酷なものと捉えられていました。

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どうでもいい、じじぃの日記。
デカルトの二元論(物質と精神)は分かりやすい。
デカルトは脳の松果体を「魂のありか」と呼び、物質と精神が松果体を通じて相互作用するとした。
人間の身体を物質と精神という枠で2分割するとすれば、首から上が精神、下が物質になるのだろうか。
昔、人間の頭蓋骨をひどく恐く思っていた。
だがもうすぐ、自分もそんな変わり果てた姿になると思うと、頭蓋骨をひどく身近に感じるようになった。
だが、頭蓋骨がレプリカと分かっていても、そばに置くのは恐い。
「何を偉そうに生きてんだよ。おまえ、もうすぐだ」
トホホのホ。