じじぃの「アミメアリ・働かない働きアリとは?病院に行かない生き方」

『考え方が楽になる?』働きアリの法則

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wKy9U_ltHcI

アミメアリ


集団を絶滅させる”裏切りアリ”の謎に挑むー京大・土畑重人博士

ー実は裏切り系統が、何かしらの良い影響を巣に与えていたとか……?
もしかすると、裏切り系統がコロニーの巣の役に立っているという性質を見逃している可能性もあります。今のところ、見逃しているとは思えないんですけれども(笑)。裏切り系統はとにかく働かずに卵だけを産んでいるということは、間違いありません。
https://academist-cf.com/journal/?p=2425

『病院に行かない生き方』

池田清彦/著 PHP新書 2022年発行

第3章 自分の身の守り方は野生動物から学ぶ より

理不尽な世界を生きるアミメアリ

「心の病」とまではいかなくても、生きていれば誰だって、多かれ少なかれストレスを感じることがあるだろう。
ストレスの種類にもいろいろあるが、多くの人をイライラさせるのは、「なんで自分ばっかり大変な思いをしなくちゃならないのか」「なんであいつはサボっているのに平気な顔をしているんだろうか」といった不満だろう。
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実は人間以上に、呆れるほど理不尽な世界を生きている生き物もいるのだ。
それが、日本のそこここにいるアミメアリだ。林道や庭で行列を作って歩いているのをよく見かけるが、このアリにはとても珍しい特徴がある。
まず、アミメアリの働きアリはすべてメスで交尾をせずに卵を産めるので、オスは不要だ。オスも稀には生まれてはくるのだが、メスには交尾器がないのでメスと交尾することもないし、他にやることもない。だから働きもせず、ただその辺をうろうろして、そのうち死んでしまう。
また、女王アリというものも存在しないので、すべてが働きアリである。見ようによっては、みんなが女王アリだといえなくもないが、まあそれはどっちでもいい。
面白いのは、それぞれが産んだ卵がかえると、自分の子、他人の子の区別なく、子どもをみんなで育てることだ。理想として掲げながらもなかなか人間ができていない「子どもを社会で育てる」ということが、アミメアリの社会では実現されているのである。
このようなアミメアリの社会は、極めて平等であるかのように見えるのだけれど、その中にちょっと様子が違う個体が存在する。
そのアリは働きアリであるはずなのに、まったく働こうとしないのだ。

「働かない働きアリ」が優勢

まあ、こうなると「働きアリ」とは呼べない気はするが、便宜上「働かない働きアリ」と呼ぶことにしよう。
「働かない働きアリ」もメスなので卵は産む。しかし、子どもの世話は一切しないし、エサを運ぶことすらしない。それでも、子どもをみんなで育てる社会なので、彼女たちの子どもは、他の働きアリ、つまりちゃんと働く働きアリがせっせと育てることになる。
孝か不孝か「働かない」という特徴は遺伝する。だから「働かない働きアリ」の子どももまた「働かない働きアリ」になる。働く働きアリがせっせと育てても、結局「働かない働きアリ」にしか育たないのだ。
この時点ですでに働く働きアリにとっては相当迷惑な話なのだが、さらにやっかいなのは、「働かない働きアリ」はグータラしているぶんエネルギーが有り余っているので、他のことにエネルギーを使っている働く働きアリよりもたくさん卵を産むということだ。
そうなると、だんだん巣の中で「働かない働きアリ」が優勢になってしまい、働く働きアリは次々と過労死してしまう。働く働きアリがいなくなってもなお、働かない働きアリは意地でも働かないので、最終的にそのコロニーは崩壊する。
そこで「働かない働きアリ」ものたれ死にすることになるのかと思いきや、なんと彼女たちは別の働きアリのコロニーを探し、運よく探し当てれば、今度はそちらに寄生する。そしてまた、真面目に働く働きアリの犠牲のもとで、グータラ生きながらえていく。
このような想像を絶する理不尽が、アミメアリの世界では横行しているのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
昔、派遣会社から派遣されて、外資系IT会社で仕事をしたことがある。
そこの社員で、妙に顔の長い人がいた。
いつも昼行燈で、机の前で腕を組んでうたた寝しているのだ。
その会社で、彼が一度も仕事をしている姿を見たことがなかった。
将棋のアマチュア有段者ということだったが、夜になると結構活動しているとを聞いたことがある。
それからもう、40年くらい経つ。
不思議な人もいたもんだ。