じじぃの「ハダカデバネズミ・怠け者の存在・おごれる者は久しからず?人間が知らない生き方・LIFE」

Animal Sex - Naked Mole Rats & Mantis

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZhuoRvlxmt4

Naked Mole Rat Queen with Offspring


Naked Mole Rats

July 30, 2013 ferrebeekeeper
Naked Mole Rats (Heterocephalus glaber) are unique among mammals in that they are eusocial (well actually Damaraland mole rats might be eusocial too, but they are in the same family, the Bathyergidae).
Like bees or ants, mole rats live in a hive society: only one naked mole rat female is fertile and she gives birth to sterile workers who maintain and protect the underground burrows where the colony lives. A queen breeds with 3 or 4 male naked mole rats and she jealously guards her reproductive monopoly. If other female naked mole rats begin to produce sexual hormones or behave in a queenlike manner, the queen will viciously attack them.
When the old queen dies, violent battles can break out to become the new queen. Once a victor emerges, the spaces between her vertebrae expand and she becomes longer and larger. Mole rats breed all year and they can produce a litter of three to twelve pups every 80 days.
https://ferrebeekeeper.wordpress.com/2013/07/30/naked-mole-rats/

麻生羽呂、篠原かをり著、LIFE 人間が知らない生き方

2021年4月29日 おばさんの、ひとりごと
「ふつうの本には飽きた」という方へ、ぜひおすすめしたいのが、本書「LIFE<ライフ>」です。
厳しい自然の世界では、人間の常識は非常識。
人間が思いもよらないさまざまな生き方があると気づかされます。
「本当に学ぶべきことは、常識の先にある」、そんなメッセージから生まれた本書は、
知識量も豊富で読み応え十分!
http://kinue-m.cocolog-nifty.com/17/2021/04/post-347753.html

『LIFE 人間が知らない生き方』

麻生羽呂X篠原かをり/著 文響社 2016年発行

Naked mole rat おごれる者は久しからず ハダカデバネズミの教え より

働かない者の存在意義

仕事を分担し、1匹の女王のみが子どもを残す「真社会性」は昆虫ではアリやハチ、シロアリなどいくつかの種類で見られるが、哺乳類ではハダカデバネズミとデマラランドデバネズミのみだ。
真社会性の群れでは、女王以外のメスは妊娠することができない。これは、昆虫の場合は女王が発するフェロモンによって、デバネズミの場合は女王の尿に含まれるフェロモンによって生殖を抑制されているからだ。
このような決定的な違いはあるものの、真社会性には我々人間社会との多くの共通点もある。その1つが群れの中に必ず「働き者」と「怠け者」がいることだ。
たとえばアリの場合、よく働くアリと怠け者のアリの割合はおよそ2:8だと言われる。さらに細かく分けると、よく働くアリ、それなりに働くアリ、怠け者のアリの比率は2:6:2になる。
人間の目線で考えれば、怠け者は殻潰(ごくつぶ)し。彼らをリストラして追い出したほうが効率がいいように感じるが、実はそうではない。すべてのアリが等しく働きすぎれば、その群れは寿命が短くなる。すべてのアリが同じタイミングで疲労死する可能性もあるのだ。確実に生き残るものがいなければ、群れの全滅につながるのである。
事実、怠け者のアリだけを集めた場合でも、不思議なことにその中から働き出すアリが出現して、結局同じくらいの割合に落ち着く。
これに関して、デマラランドデバネズミを扱った興味深い研究がある。
デマラランドデバネズミの中にも、働かないグループがいる。勤勉なグループが95%の仕事を受け持っているのに対し、怠け者のグループはほとんど働かずに餌を食べているだけ。そのため、働くグループよりもはるかに太っている。
この働かないデバネズミは、働くデバネズミが疲労したときのスペア(交換要員)ではなく、他の役割を持っているという仮説がある。それは、「繁殖」だ。
デバネズミは地面を掘って巣を作るが、彼らにとって雨のときは土がやわらかくなるので、巣を広げる絶好のチャンスである。このとき、女王と怠け者のグループの代謝量が急激に上がるのだ(働き者のグループはその傾向が見られない)。
デバネズミは女王の尿によって生殖が抑制されているが、女王から離れれば生殖も可能、つまり、働かないグループは新たな群れを作ることができるのだ。働かないグループは、そのために存在しているのではないかと考えられているのだ。
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自然界の法則に従えば、組織ができれば、怠け者は必然的に生まれてくる。その存在にどのような意義をつけ、活かすことができるか、人間の知恵が問われる。

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どうでもいい、じじぃの日記。

Naked mole rat おごれる者は久しからず ハダカデバネズミの教え

画1 群れは女王ネズミ1匹と 1~3匹の王ネズミ、
  数十から数百の働きネズミで 構成されている。
 デバネズミの社会は女王ネズミを頂点にしたピラミッド型になっている。

画2 実権は完全に女王ネズミが 握っており、
  王ネズミは常に小作りを 強要されるため、 やせ細っている。
 王ネズミは女王ネズミからは操り人形のようなもの。

画3 しかし、アリやハチと違い、 デバネズミの世界では下剋上が 起きることがある。
 王ネズミの中には自分が女王ネズミになろうと企んでいるのがいる。

画4 女王の地位は決して 盤石ではないのだ。
 女王ネズミの座を射止めた王ネズミ。

画5 そのため、女王はやられる前に やってやるとばかりに他の ハダカデバネズミを攻撃し、
  自分の力が勝っていることを 見せつける。
 女王ネズミは常に王ネズミに対し攻撃を行う。

画6 他のハダカデバネズミが 反乱を起こさぬよう、 巣穴を見張り歩くのだ。
 権力の座にしがみ続けるのも大変なのである。
  ↓

おごれる者は久しからず?