ハダカデバネズミ
(debalab.org HPより)
老化・健康長寿学分野(ハダカデバネズミ研究室)
熊本大学
●デバ研へようこそ!
当研究室は日本で唯一のハダカデバネズミ飼育・研究機関です。
https://debalab.org/
サイエンスZERO 「不老不死!?のほ乳類 ハダカデバネズミ」
2019年2月17日 NHK Eテレ
【司会】小島瑠璃子、森田洋平 【ゲスト】三浦恭子(熊本大学研究員)、松浦健二(京都大学研究員)
老化しないことで世界の注目を集めるスーパーほ乳類「ハダカデバネズミ」。
その驚きの生態を明らかにする。穴の中の低酸素状態で暮らすうち、彼らは特殊な代謝システムを獲得。さらにがんを未然に防ぐためにある遺伝子を活性化させるメカニズムも紹介。ハダカデバネズミが作る社会性にも不老長寿の秘密があった。
森田洋平、「群れの中で階級制度を作って、その役割を全うすることに徹することを真社会性と言います」
小島瑠璃子、「真社会性というのは過酷な状況ではすごく便利というか、能力を発揮できる形なんですか」
三浦恭子、「繁殖する個体、戦う個体、エサを集める個体というふうに分業させることのよって効率を上げるシステムです」
小島瑠璃子、「こういうシステムは少ないんですか」
三浦恭子、「実は1981年にハダカデバネズミが哺乳類で初めて真社会性を持つ種であることが見つかったのです」
●真社会性の優れた点はどこなのか
社会性昆虫のシロアリは、形態や行動の異なる階級(カースト)の個体が、分業・協働することで集団としての秩序を維持しています。
シロアリの集団は、常に環境変化に応じて柔軟にカーストの比率を調節しています。そのしくみには、集団内での個体の接触が役立っていると考えられます。
松浦健二、「真社会性の進化の発達レベルから見ると、ハダカデバネズミの社会性というのは非常に原始的で初歩的な段階です。シロアリだとコロニーが大きくなると100万匹のレベルまでいきますし、女王と働きアリ、兵隊アリの見た目も全く違います」
森田洋平、「三浦さんはハダカデバネズミの研究でiPS細胞などを作ったり分子レベルの細胞の研究をされていますが、こういった真社会性の研究も行っていますか」
三浦恭子、「社会性が発達するような環境は低酸素による環境が非常に多い。低酸素に生きていくので酸素をあまり使わなくなると遺伝子レベルで変化して老化しずらいとか、がん化耐性とかにも関係してくる」
この不思議なネズミは、アフリカの地下にトンネルを掘って、集団で生息しています。だから酸素が薄く、酸素濃度7%で元気に動きまわっています。これは、エベレストの頂上ぐらいの感じです、普通の生活の3分の1ぐらいの濃度なのです。
三浦さんはiPS細胞を使った世界で初めての実験をしました。
ハダカデバネズミの皮膚からiPS細胞を作り、未分化のままマウスの精巣に移植します。比較のためにヒト由来のiPS細胞も未分化のまま移植します。
ヒト由来のものからはがんができたのですが、ハダカデバネズミ由来のものからは半年たってもがんはできませんでした。
●脳の中に果糖があった
生物は糖分をエネルギーにして生きています。
果糖も糖なので人間は肝臓などで分解してブドウ糖に変えエネルギーを生み出します。だから、脳の中には果糖はありません。
ですが、無酸素状態にしたハダカデバネズミの脳の中には果糖がありました。ということは、ハダカデバネズミは果糖のままでもブドウ糖に変換してエネルギーとして使うことができているのではないかと考えられます。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019094874SC000/?capid=sns001
どうでもいい、じじぃの日記。
2月17日、NHK Eテレ サイエンスZERO 「不老不死!?のほ乳類 ハダカデバネズミ」を観た。
ハダカデバネズミというからあまりかわいいという印象を持っていませんでしたが、結構かわいいです。
同じネズミ科のネズミの寿命は3~4年だが、ハダカデバネズミは30年も生きる。
人間でいうと90歳くらいまで全く病気をしない、がんにもならないで生きれる、ぴんぴんころりの生き物
なのだそうです。