[yjzvisuals.com] 3D Molecular Animation - Inactive Wnt/beta-catenin pathway 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=DeJX33elXDM
大腸がん （ncc.go.jp HPより）
大腸がん幹細胞を抑制する新規化合物を創出 2016年8月26日 国立がん研究センター
●Wntシグナル経路
Wntと呼ばれる分泌タンパク質が細胞に作用することにより活性化される細胞内シグナル伝達機構で、様々な生物の初期発生において形態形成や細胞極性の決定などの重要な生命現象に関係している。例えば、アフリカツメガエルの初期胚でWntシグナルの働きを抑えると体軸の形成が失われてしまう。ヒトではWntシグナルは正常の腸上皮の幹細胞の維持に必須で、APC遺伝子などの変異によりシグナルが活性化すると、大腸がんの元になる腺腫細胞が発生する（図．画像参照）。さらにTP53、KRAS、SMAD4などの他の遺伝子異常が蓄積することでがん細胞になる。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2016/0826/index.html
『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』 福岡伸一／著 木楽舎 2017年発行
がん治療の画期的な展望 より
がん細胞は、いうなれば、社会の一員として職業に就き、自分の専門の仕事に邁進していた大人が、あるとき何の拍子か、急にすべてを放り投げて、青春期に戻って当てのない自分探しを始めてしまったようなものだ。細胞の場合、質（たち）が悪いことに、青春期に戻るということは、分化状態の前段階に戻るということであり、それはより旺盛な細胞分裂能力を取り戻すということである。だから自分探しをすると同時に、細胞分裂を繰り返し、自分のクローンをどんどん増やしてしまう。
このような細胞が身体の各所に散らばり、無制限に増え、他の細胞（ちゃんと仕事をしている正常細胞）の酸素や栄養をうばい、圧迫するようになる。そして最後には身体自体を死に至らしめてしまう。これが、がんの正体だ。
前述した通り、がんの治療がむずかしいのは、がんが外からやってきたエイリアン的悪者ではなく、自分自身の細胞が変質して無法者になったからである。つまり内なる敵であるからだ。
細菌やウイルスのようなエイリアンであれば、それを叩く特別な薬物で攻撃すればよい。細菌ならその増殖を阻害する抗生物質（抗生物質はヒトの細胞にはほとんど作用しない）、ウイルスならタミフルのような特異的な薬がある。また、身体自体が持っている防御機構である免疫システムが、エイリアンを見つけ出し、食作用（リンパ細胞が異物を飲み込んで消化してしまう）や抗体（異物にくっついてその作用を魅力化してしまう）によって排除してくれる。
ところががん細胞の場合、もともと自己の一部だから、免疫システムにとってとても見分けがつきにくい。がん細胞に作用すべく開発された抗がん剤も、多くの場合、正常な細胞を同時に傷つけてしまう。
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千葉敦子（ジャーナリスト・乳がんで死亡、43歳）ががん治療を行った病院として本章の冒頭でも登場した。ニューヨークにあるスローン・ケタリング研究所は、世界最高のがん研究拠点のひとつ。私の母校であるロックフェラー大学の向かい側に、巨大な研究タワーと病院がそびえ経っていて、古めかしい石積みのロックフェラー大学とは好対照の外観だ。このスローン・ケタリング研究所から最近、画期的な研究論文が、著名な研究専門誌『セル』に発表された。研究チームは、マウスを用いた動物実験で、大腸がんになった細胞に正気を取り戻させる方法を編み出したのだ。
専門的にいえば、APC遺伝子を活性化して、Wntシグナルという命令系統を正常化することを試みた。すると数日以内にがん細胞は成長をとめ、数週間ほどすると大腸の病巣は正常な細胞を生産しはじめた。もちろんこの成果はまだ基礎研究段階であり、すぐにヒトの治療に応用することはできない。より多面的な検証が必要だが、がん研究に新しい展望が開かれたことは間違いない。
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どうでもいい、じじぃの日記。
血液検査で炎症反応である「CRP値」は、リンパ球機能の活性化を見る１つの目安になっている。
CRPの正常値・基準値とされる数値は0．3程度で、5．0〜6．0くらいになるとがんの可能性があるらしい。
CRPの値が、だんだんと高くなってきている。
福岡伸一著『動的平衡3』という本に、「がん治療の画期的な展望」が載っていた。
マウスでの実験でだが、ついにがんの増殖を抑えることに成功したということが書かれていた。
今の若い世代の平均寿命は、100歳を超えているかもしれないな。
