じじぃの「科学・芸術_426_小説『ゴリオ爺さん』」

"le Pere Goriot", d'Honore de Balzac (Alchimie d'un roman n°57) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=N9J8hfsbHBY

世界の十大小説〈上〉 (岩波文庫) サマセット・モーム(著) amazon
世界の十大小説として選んだ十篇を、実作者の視点から論じたユニークな文学論。
まず作家の生涯と人物について語り、作者への人間的な興味を土台に、痛快な筆さばきで作品を解説する。(上)では『トム・ジョーンズ』『高慢と偏見』『赤と黒ゴリオ爺さん『デイヴィッド・コパーフィールド』を取上げる。(全2冊)

                          • -

ゴリオ爺さん ウィキペディアWikipedia)より
ゴリオ爺さん』(仏:Le Pere Goriot)は、19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックにより、1835年に発表された長編小説で代表作。作品集『人間喜劇』のうち「私生活情景」に収められた。1819年のパリを舞台に、子煩悩な年寄りゴリオ、謎のお尋ね者ヴォートラン、うぶな学生ウージェーヌ・ラスティニャックの3人の生き様の絡み合いを追う。
大衆受けする作品で、しばしば映像化や舞台化がなされている。また、サマセット・モームは、『世界の十大小説』の一つに挙げている。なお、この作品の影響で、「ラスティニャック」は、フランス語で’出世のためならどんな手も使う野心家’をさす代名詞となった。

                          • -

『世界文学大図鑑』 ジェイムズ・キャントンほか/著、沼野充義/監修 三省堂 2017年発行
ゴリオ爺さん』(1834年〜35年) オノレ・ド・バルザック より
1819年のパリを舞台にして、バルザックの『ゴリオ爺さん』はブルボン復古王政時代の世の中を語る。バルザック写実主義の描写を駆使して、19世紀初期のパリ社会を情け容赦なく描写する。
とりわけくわしく描かれるのは、社会で這いあがろうとする人々が目的をとげるために他者を踏みつけることさえいとわないを姿である。バルザックの最高傑作と見なす者が多い本作で、作者ははじめて別の作品で使った人物を再登場されており、この手法はバルザックの小説の特徴になった。