じじぃの「謎だらけのハダカデバネズミ・長寿命の理由は?ヒトはなぜ病むのか」

万病のもと 活性酸素 No1 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=SWmnoLfhACU
ハダカデバネズミ (nikkeibp.co.jp HPより)

人生100年時代、活発化する“不老”への挑戦 (2ページ目) 2018.02.13 未来コトハジメ
●モデル生物から長寿の手がかりを得る
2016年5月、北海道大学 遺伝子病制御研究所(当時)の三浦恭子講師、慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授らの研究グループは、 “長寿命でがんになりにくい体質” のハダカデバネズミから、初めてiPS細胞の作成に成功した(写真1)。
マウスやヒトのiPS細胞では未分化な細胞の混入により腫瘍が形成されるが、ハダカデバネズミのiPS細胞は未分化な状態でも腫瘍を形成しないことが明らかになった。これらの研究結果から、健康長寿やがん予防への応用が見込まれる。
http://business.nikkeibp.co.jp/atclh/NBO/mirakoto/wellness/h_vol21/?P=2
『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行
ハダカデバネズミの長寿命 より
動物の寿命を考える上で大変面白い動物が見つかった。ハダカデバネズミだ。その特徴は大きくいって3つある。
その1つは、ハダカデバネズミにはガンがないということだ。普通の野性動物はガンになる。率はヒトほど多くはないがイヌもネコもサルもガンにかかる。しかし、不思議なことにハダカデバネズミはガンにならないので注目を集めている。
もう1つの特徴は、げっ歯類の仲間では異例とも言える長寿命だ。普通のげっ歯類、ネズミの仲間は3歳くらいが寿命だが、このハダカデバネズミは長寿で28〜30まで生きる哺乳類だ。
3つ目は、この動物はミツバチやアリのように完全な社会生活を営むという点だ。集団には1匹の女王メスがいて、それがもっぱら子どもを産む。他のメスは不妊で子供を産むことはできない。まるでミツバチの女王蜂のような存在だ。ほ乳類でこのような真性社会性を示す動物はほとんど知られていない。
ハダカデバネズミは、完全地中棲で押し合いへし合いして平均80頭くらいで生活しているが、モグラのように地中生活だからほとんど目が見えない。視覚に頼らない生活をしている。群れの中で1つのペアのみが繁殖を行う。
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その長寿の理由はまだ十分に解明されていない。いくつか議論されているが、1つにはこの動物が完全な恒温動物ではなく、哺乳類には珍しく変温動物に近いしくみをもっていることだ。
普通の哺乳類は体温を一定に保つために多くのエネルギーを使うが、ハダカデバネズミは周りの気温に合わせて生活するので、体温保持のための基礎的なエネルギー消費が少ないという。無駄なエネルギーを使わないので長生きできるのではないかと考えられている。さらに生活環境が厳しい時、たとえば温度が高くなりすぎる、餌が十分に採れないなどの事態になると、代謝を低下させるしくみがあるようだ。それによって酸素消費を減らして、それが活性酸素による損傷、つまり酸化ストレスを防いでいると考えられる。
まだ十分な研究は進んでいないが、その驚異的な長寿ゆえにハダカデバネズミゲノム解析に努力が払われている。今後研究が進めば、ガンに罹らないしくみも解明され、他の動物よりも長生きのしくみもわかるかもしれない。ただ、そうした研究がいくら進んでも、ヒトの寿命が200年、300年になるとは考えられない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
哺乳類の寿命と体重は相関関係があるといわれている。
ハツカネズミは3年くらいで死ぬが、ゾウの場合は80年近くも生きる。
ハツカネズミの心拍数は0.1秒と速く、ゾウは3秒と遅い。哺乳類の心臓は一生の間に15億回打つ。
この相関関係に合わない例外がヒトとハダカデバネズミらしい。
「それによって酸素消費を減らして、それが活性酸素による損傷、つまり酸化ストレスを防いでいると考えられる」
老化の主な原因は活性酸素にあるらしい。