じじぃの「血縁個体に対する利他行動・ハダカデバネズミはカワイイ?進化生物学」

Naked mole rat-Heterocephalus glaber video 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ECPePcHh4S0
ハダカデバネズミ

老化・がん化耐性研究の新たなモデル:ハダカデバネズミと長寿動物を用いた老化学 2016年2月25日 公益社団法人日本生化学会
ハダカデバネズミが実験室で飼育されるようになり,驚くべき事実が判明した.野生から捕獲されたハダカデバネズミが20年を経過してもなお生存していたのである。
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880071/data/index.html
NHKスペシャル 「シリーズ人体〜腎臓があなたの寿命を決める」 2017年10月1日
【MC】タモリ山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長)
1日におしっこは1〜2リットル。でも腎臓は1日に180リットル作る。
腎臓が寿命を決めているという。
●寿命と体の大きさの関係
ネズミはおよそ3年。羊はおよそ20年。象は70年。
でも、これに当てはまらない動物たちがいます。
ハダカデバネズミ。コウモリ。そして人間。
http://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_3.html
『入門!進化生物学 - ダーウィンからDNAが拓く新世界へ』 小原嘉明/著 中公新書 2016年発行
利他性の進化 縁者びいき より
ハミルトンの血縁淘汰説は、多くの動物に一般的に観察される近縁者間の排他的行動や強い協力的性質の進化だけでなく、動物の血縁者に対する縁者びいき行動の進化についても合理的に説明する。
アフリカに生息しているハダカデバネズミには、縁者びいきを反映する行動が知られている。このげっ歯類は地下に長いトンネルを掘り、その中で集団生活しているが、ミツバチなどの社会性昆虫と同様、繁殖を専門に行なう個体と非繁殖個体が分化している。繁殖個体は1頭の女王と1〜3頭の雄から成り、非繁殖個体は女王以外の雌と若い雄から成る。非繁殖個体は労働を専門的に行なうワーカーで、トンネル堀りやトンネル内の清掃、巣材の調達、食糧となる塊茎集め、防衛などの仕事に従事する。
女王はワーカーの働きぶりを監視するために、平均16分に1回の頻度でコロニー内を見回る。その際、もし仕事をしていないワーカーがいると、小突いて働くことを促す。ここで女王からよく小突かれるワーカーは、女王との血縁度が低い個体であることが分かった。それに対して血縁度が高いワーカーは小突かれる頻度は低い。これは血縁度が高いワーカーは低いワーカーより働きぶりがいいことの裏返しでもある。血縁度の高いワーカーは低い個体よりも女王への利他的奉仕が高いのだ。
実際、ワーカーの仕事ぶりは女王との血縁度と密接に関係している。たとえば、コロニーから実験的に女王を取り除くと、血縁度が高いワーカーは体重が減るほどより一層仕事に精を出したのに対し、低いワーカーはより一層なまけた。これに対してコロニーに戻された女王の低血縁度に対する小突きは、女王を取り除く前の5倍に達した。しかし血縁のワーカーに対する小突きの頻度は、以前と変わらなかった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気や生き物に関する本を読むことが多い。
たとえば、雄のクジャクが羽を誇らしげに広げるのはどうしてか?
人間でもユトリのある男が魅力があるように、クジャクの羽のデスプレィはユトリのあることを誇示しているのだ、という説がある。
しかし、大きな羽、目玉模様は、それだけ目立つのだから敵に襲われやすい。
チスイコウモリが血縁関係のない仲間にまで血を吐き戻して分け与えるのはどうしてか?
「利他的行動」は人間にしかないものと思われてきた。
自己犠牲の精神にも通じるところがある。
しかし、チスイコウモリ、ハダカデバネズミ、ミツバチなどの協力関係は、見返りを伴っているのだ、という説がある。
このハダカデバネズミ。カワイイ? それとも、キモい?