じじぃの「脳・誇大妄想・自我が異常に肥大化するとき?バカの災厄」

Rabbi completes life work translating the Talmud

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tl0aWWcftsI


8 November 2013 BBC NEWS
The Talmud, the book of Jewish law, is one of the most challenging religious texts in the world. But it is being read in ever larger numbers, partly thanks to digital tools that make it easier to grasp, and growing interest from women - who see no reason why men should have it to themselves.
https://www.bbc.com/news/magazine-24367959

『バカの災厄』

池田清彦/著 宝島社新書 2022年発行

第2章 ますますバカになる日本人 より

称賛されるなら死んでもいいというバカ

このように「俺は偉いんだ」とか「俺は選ばれた特別な人間だ」などと自尊心が増大しすぎた「バカ」がもたらす災いは、なにも拡大自殺だけではない。
こちらはかなり特殊なケースだが、「自分の考え方や存在を社会に知らしめるために大量殺人をする」という「バカ」もいる。その代表が、神奈川県の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で大量殺傷事件を起こした男だ。この男は施設の元職員で、深夜に侵入して就寝中だった障害者19人を次々と刺殺、入所者・職員など合わせて26人に重軽者を負わせたわけだが、彼は「誇大妄想」にとらわれて「いたことがわかっている。
もともとこの男は、「障害者は社会に不要な存在だ」などという主張を訴えていて、事件前にも、政治家などに自分の考えや反抗予告ともいえるような内容を手紙で送っていた。つまり、この男にとって大量殺傷事件は、自分の思想や主張を社会に周知するための意味もあったということだ。

多くの人の場合、自分の考えを広く社会に伝えたいと考えたとき、本でも書こうとか、ネットやSNSで発信しようとなるが、この男にはそういう能力もなかった。財力や人脈があれば、政治家になって世に訴えることも考えられただろうが、そんな選択肢もなかった。
そこでこの男は「事件を起こして注目を集めよう」と思いついたわけだよね。とにかく本人のなかでは、「自分は国家のためになる崇高な理念のもとに活動をしている”偉い人間”だ」という強烈な思い込みがある。そんな偉い自分や主張が世に認められていない事実に納得がいかない。
そこで、大量殺人を思いつく。大事件を起こせばマスコミは絶対に取り上げて「犯人はこんなことを考えている人間だ」と朝から晩まで報道してくれる。殺人鬼だと罵られるし、死刑になるかもしれないけれど、なかには自分の主張に賛同してくれる人間もいるかもしれない。たったひとりからでも、「あいつは人類のためにすごいことをした」と尊敬されるようなことがあれば嬉しいし、この「崇高な目的」のためだったら、自分の命や他人の命が失われることなど小さなことだ――。そんな歪(ゆが)んだ考えに取り憑かれていたのではないかと思う。
なんとも狂気じみた話だけれど、自我が異常に肥大化したという点では、これも一種の「拡大自殺」かもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
この本の著者は、自分の考えていることがこの世界におけるただひとつの真実だと信じ込んでいる人を「バカ」と言っている。
津久井やまゆり園」での大量殺傷事件や、「あおり運転」に共通しているのは、行動の根底に「自分は偉い」「自分は正しい」という強い自負心がある、と言う。
では「賢い人」とはどういう人かというと、他人とコミュニケーションをとれる人だと言う。
こんなことも言っている。
「本をよく読む人」。
本を読むことで、いろんな考え方を身につけることができる。
まあ、アスペルガーのじじぃ。本を読むことが救いかもしれない。
トホホのホ。