Vaccination en France : l'Institut Pasteur arrete son principal projet de vaccin
高校生物:免疫療法の歴史
(2)パスツール(1822-1895)と狂犬病
パスツールはワクチン療法の創始者ともいえよう。
病原体を弱毒化する方法を開発し、ワクチンの製法を確立した。
しかし、その結果を得るまでにパスツールには研究の蓄積があった。
http://spider.art.coocan.jp/biology2/immunehistory.htm
『ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!』
大宮理/著 PHP文庫 2022年発行
第12章 資本主義から帝国主義へ より
重商主義、そして産業革命による工業社会の到来は、資本主義というシステムを発展させ、新しい市民階級=ブルジョワジー(資本家)と労働者を生み出しました。ブルジョワジーとはフランス語の「ブール」(町・都市)からきた言葉で、日本語なら「町人」のようなイメージです。シェルブールやストラスブール、ドイツだとハンブルクなど、もとは同じ語源です。
ブルジョワジーによる議会が、政治の中枢になります。フランス革命の到来とともに、アメリカ合衆国に次いで、地球上に新しいステージとなる近代民主主義が生まれます。
1860年ごろ 発酵を解明――”微生物学の父”パスツールが成し遂げた偉業
●パスツールが「ワクチン」の名づけ親
フランスのルイ・パスツールは、人類が長年利用してきたビールやパン、ワインなどの発酵を明らかにして、微生物の存在を知らしめた科学の巨人です。生命が自然に発生するという、それまでの科学の常識を否定しました。また、分子の立体構造についても考察し、化学に多大な貢献をしました。
パスツールは、ワクチンの研究を精力的に行いました。イギリスのエドワード・ジェンナーが1796年に発明した。天然痘を予防するために牛痘(良性の牛のウイルス性伝染病)由来の成分を注射する方法(ヴァクシネイション)を讃えて、こうした予防製剤を「ワクチン」と名づけました。雌牛のことをラテン語で「ワッカ」ということからきています。また、パスツール自身も狂犬病のワクチンを発明して多くの人びとを救いました。
●バイオテクノロジーの開拓者
当時、フランスで盛んだったワイン生産の醸造業者が、アルコール発酵の過程で樽によって酸っぱくなってダメになる原因の究明を、パスツールに依頼してきました。これについて、ドイツの化学者リービッヒは「発酵や腐敗は微生物に関係ない化学反応だ」と主張していましたが、パスツールは微生物の作用だとして、真っ向から対立していました。
パスツールは1860年の前後に、酸っぱくなってダメになった酒樽を精密に顕微鏡で調べあげて、スムーズにアルコール発酵が起こるときは酵母という微生物が元気にがんばっていること、ダメになるワインは酵母が負けて乳酸菌がガンガン増えていることを突きとめたのです。これにより、発酵という現象が化学の視点でとらえられるようになりました。
1861年、微生物をカットして空気だけが入るフラスコを使った実験で、肉汁が腐敗しないことを明らかにして、微生物により腐敗が起こること、無からは生物は生まれないことを証明しました。
1865年には、60℃付近で20分くらい加熱する低温殺菌法を発明しました。これにより、ワインや、チーズなどの乳製品の長期保存が可能になりました。なお、日本では、日本酒づくりでパスツールより約300年も前から同じような「火入れ」が行われていました。
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
どうでもいい、じじぃの日記。
「狂犬病」とは、狂犬病ウイルスを病原体とするウイルス性の人獣共通感染症である。
このウイルスを保有するイヌ、ネコ、コウモリに咬まれると、100%の死亡率だそうである。