じじぃの「プーチンが尊敬するピョートル大帝・ライ麦中毒とは?ケミストリー世界史」

Putin likens himself to Peter the Great

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=nahBRvC0g5A


プーチン氏、自身をピョートル大帝になぞらえる

2022-06-11 てらまち・ねっと
驚いた。
ピョートル大帝」とは、一応(いちおう)、授業で習った。
今日驚いたのは、プーチンが自らを「ピョートル大帝」になぞらえたという報道。
この雰囲気では、戦争は終わるきざしなしというべきだろう。
https://blog.goo.ne.jp/teramachi-t/e/0d079bd1bda3179032bd335354d894c4

『ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!』

大宮理/著 PHP文庫 2022年発行

第11章 産業革命と市民革命 より

1710年ごろにニューコメンの蒸気機関が発明され、1733年、ジョン・ケイが機織(はたお)り機を改良したことで、イギリスで産業革命が起こりました。産業革命は綿工業で始まり、職人が行なっていた小規模な生産を、機械の使用により大規模化していきます。
やがて、ワットにより蒸気機関が改良されて高性能化し、水車、ウシ、ウマに依存していた動力も機械化され、とてつもない生産力の増大が起こります。生産力の拡大は、資本主義を発達させました。小さくまとまった地域ごとのコミュニティ=封建社会の本質は、土地に縛られて農業生産を行うことですから、人やモノの流れの足枷(あしかせ)にしかなりません。これらを打ち破り、流通がしやすい社会にするのは、より大きな統一国家をめざす必要がありました。

1722年 ピョートル大帝――黒海進出の夢を打ち砕いたライ麦中毒

●偽名を使って造船所で船大工として働く
1722年、日本で徳川吉宗享保の改革をしているころ(馬に乗って暴れまわっていたわけではないです)、”近代音楽の父”であるバッハは、約250年後に人類初の太陽系探査船ボイジャー号のディスクに収録されることになるバロック音楽の傑作「ブランデンブルク協奏曲」を演奏して、転職活動をしていたのです(ミュージシャンはこの時代も大変でした)。
このとき、ロシアのピョートル大帝は、サファビー朝イランに侵入して黒海まで南下しようとしていました。
ピョートル大帝は、ロシア帝国の近代化に人生をかけた人で、西ヨーロッパの優れた科学技術を取り入れるため、偽名で西ヨーロッパの視察を行ないました。造船技術を取得するため、海運先進国オランダの造船所で船大工として働いたほどの情熱家です。ロシアのツァーリが造船所でガッツリ働くなど、日本の総理大臣がウーバーイーツのリュックを背負って、ママチャリで激走しているようなものです。

●分子構造が似ている麻薬がlSD
1722年の夏、ピョートル大帝の命を受けたコサック軍が、カスピ海ヴォルガ川の河口にある都市、アストラハンで野営していると、ライ麦を食べた兵士約2万人がたくさんの馬とよもに中毒死しました。ライ麦にふくまれる麦角(ばっかく)アルカロイドという分子が原因でした。この分子が、ロシア帝国の南下政策、黒海進出の夢を打ち砕いたのです。
古い時代からヨーロッパで恐れられていた病気は3つあります。ハンセン病、ペスト、聖アントニウスの火と呼ばれたライ麦の中毒です。
「聖アントニウスの火」とは、ライ麦に寄生する麦角菌というカビがつくる有毒な物質群(複数種のアルカロイド)によって起こる病気で、躁状態、幻覚、痙攣に始まり、麻痺、血管のダメージから組織の壊死が起こります。”火”とつけられているのは、組織が壊死して燃えるように激しく痛み、黒ずんだあとに手、足がとれてしまうことがあったからです。
古くは前600年ごろにアッシリアで記録されていて、中世ヨーロッパで猛威をふるいました。村1つが全滅することもあったのです。高温多湿が続くと麦角菌が繁殖しました。
20世紀になると、麦角アルカロイドの分子の構造が解明され、似たような化合物が人工で合成されるようになります。そのなかの1つが、リゼルグ酸ジエチルアミド(一般に、LSDと呼ばれる麻薬)といわれる化合物です。

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、孔健著『マスコミより確かな 習近平の言い分』という本に、習近平は皇帝の風格がある、ということが書かれていた。

今日驚いたのは、プーチンが自らを「ピョートル大帝」になぞらえたという報道。

一説には、「今日のウクライナ、明日のポーランド」という言葉があるのだとか。
これは、「今日の台湾、明日の日本」かもしれない、というのに置き換えられるのだとか。