鈴置×真田が韓国分析 尹政権で日韓関係は? 元徴用工に新基金案が 【後編】
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鈴置×真田が韓国分析 尹政権で日韓関係は? 【後編】
プライムニュース 「鈴置×真田が韓国分析 尹政権で日韓関係は? 元徴用工に新基金案が」
2022年7月6日 BSフジ
【キャスター】新美有加、奥寺健 【ゲスト】真田幸光(愛知淑徳大学教授)、鈴置高史(元日本経済新聞社編集委員)
韓国の尹政権は元徴用工問題の解決に向けて協議体を発足。日韓の企業などが出資する新基金案も浮上している。
また、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の正常化には、半導体3品目の“輸出規制”解除が必要だとしながらも前向きだ。
韓国の政治・経済・外交を観察してきた鈴置高史氏と真田幸光氏は、尹政権になっても韓国の本質は変わらないと指摘する。5年ぶりの保守政権に日本側は関係改善を期待しているが、果たしてその行方は。
鈴置×真田が韓国分析 ウオン安 尹政権で日韓関係は?
●尹錫悦政権と日韓の安保協力
6月29日の日米韓首脳会談で「北朝鮮によるさらなる挑発行為の可能性が深刻。核実験が行われた場合は共同訓練も含め、日米韓で対応したい」とした。
●尹錫悦政権の対米・対中戦略
米国が主導する“対中包囲網”について。
日本、米国、インド、オーストラリアが参加しインド太平洋の経済や安全保障について協議する枠組み「QUAD」に日本は参加しているが韓国は参加していない。
鈴置高史、「バイデン政権になったら韓国を可愛がるかというと疑いを持って見ている。ロシアに対して半導体制裁を米国の命令で先進32ヵ国がやった。韓国は遅れて半導体制裁に加わった」
日本の外交安全保障にも大きく関わる韓国 尹政権の対米、対中戦略について聞く。
軍事同盟を結ぶ米国と経済的な関係が強い中国との間で尹政権はどちらに軸足を置くのか。
韓国の高高度ミサイル防御システム「THAAD」の配備について。
真田幸光、「THAADもこれからどういうふうに具現化してくるかを見て初めて評価する形で日本としてはそれでいい」
●日本は平均賃金で韓国に追い越された
2016年に日本は平均賃金で韓国に追い越された。
今年日本は消費者物価の上昇が2%台だか、韓国は6%台。
鈴置高史、「日本はデフレ状態が続いていて消費者物価が上がらない。韓国は消費者物価が上がると賃金も上がる」
新美有加、「賃金が上がれば消費者物価も上がるというのは、悪いスパイラルではないか」
鈴置高史、「韓国もそのうち、デフレ・スパイラルになっていくのではないか」
●韓国経済…物価は? 為替は?
ドル・ウォン相場(2022年1月~)
先月23日、約13年ぶりの1ドル=1300ウォン台に
ウォン安が進み、ウォンの対ドル相場が13年ぶりに1300ウォン台となった。
真田幸光、「かっての1ドル=1300ウォン台のときと異なり、米国との金利差の影響を受けている。1ドル=1300ウォンが危ないかというと微妙なところだ」
鈴置高史、「韓国は何度か通貨危機を経験している。1300を越えると危ないという意識が働く。韓国銀行はドル買いを行ない、外貨準備高を使ってきた。最近では日本と通貨スワップを結び、日本に助けてもらうしかないという声が出ている」
真田幸光、「外貨準備高を使ってウオン安を止めるというのはあまり効果がない。米国との金利差を縮めるのが一番効果がある。ところが金利を上げると利払いが増えるので借金している人は金を返せなくなくなる。難しい判断を迫られている。スワップが付けば安心できる。日本は逆にスワップが付けてやるという考え方もある。スワップを付けてやるから、徴用工とか慰安婦とか一切言うな。こういうやり方だと相手が乗ってくるかもしれない」
【提言】 「日本は尹政権とどう向き合うべきか」
真田幸光 「攻めの外交」
岸田首相は守りの姿勢だ。むしろ攻めの姿勢で立ち向かう。
鈴置高史 「罠だらけ」
韓国が仕掛けてくるのには全て罠が含まれている。GSOMIAの正常化でもホワイト国に戻せという罠。岸田政権はそこを見抜いて行動する。