じじぃの「真田×鈴置×佐藤・ウクライナ危機と経済・対ロシア制裁!プライムニュース」

ウクライナ危機と経済 ▽韓国新大統領を分析 真田×鈴置×佐藤正久 【前編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/330294

ロシアへの経済制裁についてG7財務相会合 「SWIFT排除 大きな影響」国内

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vowgeIO6KaQ

ウクライナ危機と経済 ▽韓国新大統領を分析 真田×鈴置×佐藤正久 【前編】

ロシアへの経済制裁「SWIFT」って、なに?

2022/3/3 NHK
ロシアがウクライナへ軍事侵攻したことを受けて、日本や欧米が実施する経済制裁に、ロシアの特定の銀行を「SWIFT」(スウィフト)から締め出す措置が盛り込まれています。
最も厳しい制裁手段のひとつだとされていますが、そもそもSWIFTとは、何なのか?
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/articles/20220303.html

プライムニュース 「ウクライナ危機と経済 ▽韓国新大統領を分析 真田×鈴置×佐藤正久

2022年3月11日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】佐藤正久自由民主党外交部会長 参議院議員)、真田幸光(愛知淑徳大学教授)、鈴置高史(ジャーナリスト 元日本経済新聞編集委員
これまで手控えてきた“ロシア産原油の禁輸”に米バイデン政権が踏み出し、対ロ制裁をめぐる世界市場の混迷が、より一層深まっている。
エネルギー、食料、国際金融など様々な経路から日本経済は、どのようなダメージを受けるのか。
一方、世界の目がウクライナ情勢に集まる中、韓国では新たな政権が誕生。中国や北朝鮮と向き合う日米韓の連携に、今後どのような局面変化が起きるのか。
日本が直面する東アジア情勢と世界市場の先行きを最新状況から読み解く。

真田×鈴置×佐藤 ウクライナ危機と経済 対ロシア制裁

東日本大震災から11年
佐藤正久の地元は福島。
佐藤正久、「震災によって約1万5900人が亡くなり、約2500人が行方不明。まだ自分の故郷に帰れない人が大勢いる。まだ復興のスタートラインに立っていないという認識で政治家は向き合わないといけない。風化と風評被害が大きくのしかかっている。ウクライナに対するロシアの軍事侵略で原発を襲ったということは福島県民にとっても、原発事故によってどれだけの被害が我々の心の中に痛みがあるか考えると絶対に許すことができない」
●対ロ制裁の効果と“反動の痛み”
希少資源への影響は。
【ロシア産】
自動車の排ガス装置やスマホの部材、パラジウム(生産シェア世界1位)、コバルト(世界2位)、ニッケル(世界3位)など。
【ロシア&ウクライナ産】
半導体ガス(製造時のレーザー光源)、クリプトン(両国で世界シェアの8割)。
鈴置高史、「それらを我慢せざるを得なくなった。いま戦争をやっていて日本も交戦国。ロシアの中銀の外貨準備、日本銀行が扱っているやつを凍結した。日本人は戦争をしているという意識がない。戦争の一番有名な定義は、外交以外の手段で相手に言うことを聞かせるのが戦争である。金融は今流行の手段。米中で緊張が高まったら、もし中国が台湾を攻撃したらどう金融制裁するのか。ペンタゴンは年がら年中、シミュレーションをして金融戦争の準備をしている。プーチン大統領は金融制裁した国は宣戦布告したものとみなすと言っている。プーチン政権を倒すまで日本はやらなければならない」
佐藤正久、「そういう覚悟がないとこの戦いは続かない。日本は実際はリングの中に入ったプレイヤーの1人になっている。日本がふらふらしていると日本企業から一番報復が狙われる」
●ロシア発“世界市場ダメージ”は
ロシアによるウクライナ侵攻が日本や世界の経済にどのようなダメージを広げるのか。
今後の見通しを分析。
米国が主導している主な経済制裁は日を追って拡大。
世界的な銀行間の取引システム・SWIFT(国際銀行間通信協会)からロシアの金融機関を排除。
これによりドル建ての決済などが封じられるが、ロシアの大手銀行・ズベルバンクは制裁対象から外されている。
さらに、各国の中央銀行が持つロシアの外貨準備金を凍結。
半導体や通信機器などロシアへの輸出を規制。
このような措置を米国、ヨーロッパ、日本で足並みを揃える形で経済制裁として打ち出した。
その後、米国は独自制裁としてロシア産の原油天然ガスLNG)、石炭の禁輸を発表。
バイデン大統領は「ロシア経済最大の動脈を標的にする」と強硬姿勢を見せているが、英国以外に追従する動きは見られない。
岸田首相は「同盟国の多くが参加できないことを米国側も理解している」と発言した。
真田幸光、「ロシアに大きなダメージを与える。人間は規制されると逃げ道を作る。決済はドル決済で米国・ニューヨークのドル口座で決済されるから米国がコントロールできる。中国の北京のドル口座で決済をしていく形で中国側が動き始めると資金決済ができるようになる。中国は中国版SWIFTを持っている。中国は将来的には人民元の国際化を推進して米国に代わるSWIFTを狙っている」
●ロシア侵攻の背後で中国は…
コンテナの抜け穴について。
真田幸光、「ロシアは物々交換での決済が得意。ロシアが天然資源を輸出してヘリコプターをもらうとか、これまでずっとやってきている。実体経済のところでは関係なくするようなこともロシアは追い込まれたらやってくると思う。モンゴルの仕事をやっていた時に、北京からモンゴルへ抜けてイルクーツクまで抜けてシベリア鉄道に入っていくルートがあった。世界のコンテナの一番多い生産量の国は中国。中国が制裁に乗ってこないで抜け道の役割を陸路でやられると余計にチェックができない」
佐藤正久、「中国・習近平国家主席が制裁は良くないと明言している。王毅外相は仲介ではなく斡旋と言った。国際社会と一緒に斡旋すると言ったがやる気はない。プーチン大統領が戦争目的を達成するまでは停戦交渉も眼中に入っていない。ある程度ウクライナ・ゼレンスキー政権が倒れ、どういう国体を作るかという時から外交が始まる。その時には中国が出てくる可能性は十分ある」
●対ロ制裁の効果と“反動の痛み”
ロシアに対する経済制裁について。
鈴置高史、「ロシアが一番困るのは半導体。米国がロシアに対する半導体の輸出をやめた。半導体を使った製品もやめた。車、スマホ半導体が入っているので相当なものの輸出がストップしている。日本を含め他の国もやめたが、韓国だけこっそりとやろうとしている。これに対し、米国は半導体をロシアに輸出するなら技術を止めるとした。これから各国政府は中国の半導体輸入が飛び上がってジャンプするのを見ている。中国からロシアに半導体が入る。米国は中国が必ず半導体横流しをすると分かっているから、中国をどうやってやっつけるか模索している。中国もやられると分かっているから複雑な手を使ってくる」
佐藤正久、「抜け穴をいかに防ぐかという部分で、暗号資産も日本は外為法で規制しているが、裏の暗号資産をやっている会社を実効的に締め上げないと、全世界的にやらないと必ず暗号資産の抜け穴は出てくる」
●日韓関係改善に取り組み
岸田首相は韓国の次の大統領に決まった尹錫悦(ユン・ソクヨル)と電話で会談し、日韓関係の改善に取り組むことで一致。
岸田首相は「日韓関係改善のためにともに協力していきたいと申し上げた」と発言した。
会談で岸田首相がこう伝えたのに対し、尹錫悦次期大統領は「日韓関係を重視しており、関係改善に共に協力していきたい」と発言した。
また、北朝鮮の核やミサイル、拉致問題について緊密に連携することや、できるだけ早く対面で会談を実施することでも一致。
真田幸光、「今回の韓国大統領選挙の投票結果を見ると、保守の尹錫悦が30%、革新の李在明が30%、浮動票が40%だった。尹錫悦がコンマ以下の票差で勝利となったが、浮動票のうち、無効票がかなり多かった。この結果から見るとまだ韓国は流動的だと見たほうがよい」

【提言】 「揺れる国際情勢 日本が生き残る方策」

真田幸光 「真の仲裁者」
 我々は平和を求めている。覚悟を持つ。
鈴置高史 「日本は交戦中」
 もっと危機意識を持つ。たとえばロシアに対して。

●世界経済と日韓関係の今後について聞きたい事、言いたい事
視聴者、「世界情勢の危機が起きるとエネルギー資源国が圧倒的に有利な経済状況になる。日本経済を考える上で電力をどうするのかというのは原発再稼働をどうするのかということを現実的に考える必要がある」
真田幸光、「原発がクリーンなエネルギーだという考えがそもそも間違いであって本来は自然エネルギー。リサイクルのきくエネルギーに戻していくように時間をかけながら進めていく。その間仕方がないから化石エネルギーは少しずつ使うという形で対応せざるを得ないと思う」
鈴置高史、「経常収支の赤字がもし定着したら原発再稼働となると思う」
https://www.fnn.jp/subcategory/BS%E3%83%95%E3%82%B8LIVE%20%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9