じじぃの「真田&鈴置が徹底分析・日韓台半導体で米中対立!プライムニュース」

真田&鈴置が徹底分析 韓国の半導体がピンチに!技術競争が引き金になる米中対立の行方

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真田&鈴置が徹底分析 韓国“離米従中”真相 日韓半導体で米中対立 【後編】

プライムニュース 「真田&鈴置が徹底分析 韓国“離米従中”真相 日韓半導体で米中対立」

2021年4月14日 BSフジ
【キャスター】新美有加、反町理 【ゲスト】真田幸光(愛知淑徳大学教授)、鈴置高史(元日本経済新聞編集委員
米上院の超党派が8日に提出した「戦略的競争法案」は、米国の対中強硬姿勢を一層鮮明にした。法案は、そのために同盟国と緊密に連携する必要性も指摘している。
日本が米国で首脳会談を行う一方、ソウルと釜山の市長選で大敗し、レームダック化が指摘される韓国の文大統領が、米中との距離をどうとるのか注目される。
米中対立は東アジアの情勢と経済にどんな影響を与えるのか。

真田&鈴置が徹底分析 日韓台半導体で米中対立

●東アジアの「半導体」と米中
半導体の売上上位企業
1位.インテル、2位.サムスン、3位.TSMC、4位.SKハイニックス、5位.マイクロン、12位.キオクシア。
米国側とすれば韓国と台湾のメーカー両方引き込みたいのか。
鈴置高史、「引き込まなければ中国に取られてしまう。日本の半導体技術者が韓国に流れたように、いま韓国の半導体技術者が中国に流れている。台湾と中国は精神的にも近い、決して台湾がこちら側だと思わない方が良い。バイデン大統領は、あなた達がどこに投資するかが物事を決めると言っている。米国で投資しろというのが1点目。中国で投資したら承知しないという話」
ホワイトハウス主催の半導体供給に関する企業とのオンライン会合(4月13日)。
インテル・マイクロン・AT&T・フォード・ゼネラルモーターズ(米国)、NXP(オランダ)、サムスン電子(韓国)、TSMC(台湾)など。
半導体・・・半導体にはさまざまな種類があり、目的・用途に応じて組み合わせて使う。韓国メーカー(サムスンなど)はメモリとしてポピュラーな「DRAM」、データの書き換えが可能で電源を切ってもデータを残せる「フラッシュメモリ」を主力製品にしている。一方、台湾(TSMC)は世界の最先端を独走するロジック半導体だけでなく、高周波(RF)半導体、アナログ半導体CMOSセンサ、パワー半導体、ロジックなどを主力製品にしている。

米国企業が研究開発・設計した半分以上は台湾のメーカー(TSMC)によって製造されている。

●韓国の「半導体」と米中
真田幸光、「TSMCの創業者はもともと中国生まれだが国民党系で中国から米国に行って台湾で科学院院長をやってTSMCを建てた。半導体の国際情勢を歴史の中で体験してこの会社を作った。もともと国民党系ということで中国とのつながりも持っていて、100%米国贔屓かは分からない。香港情勢を見た台湾は中国に大きく飲み込まれるのではないかとリスクを強く感じている人が増えている。各企業の判断にも影響してくる、中国と距離を置かなければと感じているかもしれない。台湾はどこの国に対しても、うちがいなければ困るだろうという良い立ち位置にいる。サムスンTSMCの決定的な違いは工場が台湾の中にしかないので輸出はしている。今度茨城県に出てくるかもしれないというのは日本にとって朗報。そこで日本とのタイアップをきちんとしてくる形になれば日本にとっても商機が出てくるかもしれない。サムスンは中国に工場をたくさん持っていて人質を取られているのでTSMCのような振る舞いは出来ずに政治の流れに飲み込まれる。しかも総帥は捕まっている」
●日本の半導体技術と米中

東芝の買収を検討する企業について

東芝の主な事業は原子力、通信、監視システム、バッテリー、半導体製造装置
    ↑ (買収提案)
・英国投資ファンド CVCキャピタルパートナーズ
・米国投資ファンド KKR
・カナダ投資会社 ブルックフィールド・アセットマネジメント
東芝・車谷暢昭前社長の映像。
真田幸光、「東芝は非常に重要な産業を持っている。特に日本国政府として気になるのは防衛産業。簡単に外国に手放してはいけないというところはもちろんある。今残っている部分というのは収益性が極めて低いところ。東芝はキオクシア(東芝メモリは2019年10月にキオクシアへ社名を変更した)にしてもおいしいところは出してしまっている。しかし日本の防衛にとって大事なところだから手放せない。それをどうやって守っていくのか残った経営陣は考えていかなくてはいけない。今東芝は物申す投資家に苦しんでいる。東芝は中国、韓国に買われるのが嫌だと思う。英国側も中国の大きな影響力の拡大、デジタル人民元も含めて英国の一番強い金融のところまで入ってこようとしている動きを見た時、中国を牽制していかなくてはいけない。会社は取られなくても人を取られて魂を取られてしまう危険性は残っている。この問題は国家の利益をもとにした形で国全体で議論していくべき」
サイレント・インベスターについて言及。
インベスター(investor)・・・ 投資家。不動産や証券に投資する人
鈴置高史、「日本政府も分かっていたのではないかというフシがある。中国、韓国に買われるより米国系のハゲタカに買われたほうが良いという判断。そこまで日本が追い詰められていると思う」

デジタル貿易協定国

米国、EU、日本、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド
反町理、「デジタル貿易協定に韓国が入っていないのはなぜか」
鈴置高史、「米国がフェアウエーの通信機器問題で、韓国が中国と手を結んでいることにある」
●どうなる? 日本「半導体」協力
ホワイトハウス・サキ報道官は「日米首脳会談で半導体不足の問題が議題の1つになることは間違いない」と語った(4月8日)。
鈴置高史、「いざとなったらキオクシアとマイクロンを合併しようというくらいのことは、最後は韓国が中国側に行く可能性があるからメモリぐらいは一緒にやろうという話は出ると思う。台湾侵攻がありうるという風になるとTSMCがそこでやられてしまう。TSMCの工場をどんどん米国に持ってきて、日本にも工場を作ってくれという話になってくる。韓国の半導体屋は中部にあり、北朝鮮のロケット砲の射程が伸びて300kmに入る。戦争と半導体工場は非常に関係がある。今回の日米首脳会談の目的は、日本寝ぼけているんじゃないぞ、世界はすごい危機にあり北京五輪が終わったら台湾に攻めてくるかもしれないぞと。そうなったら日本も軍事的には中距離弾道弾を置かなければいけないだろうと。在日米軍基地に中国が中距離弾道ミサイルを撃ってくる可能性は極めて高い。それに反撃する能力をもてと、同時に半導体はどうするんだと」
真田幸光、「日米首脳会談で、日本が米国側にいることの確認しに来ると思う。マーケットでは中国に近い二階幹事長が一緒に行くのではとの噂も出ていたぐらい。日米台でつなぐ新しい構図を作っていくような下準備をする首脳会談ではないか」
反町理、「二階幹事長を台湾に連れていく?米国は日本を試そうとしているのか」
真田幸光、「米国は、半導体で日米台の連携を目論んでいるのではないか」

【提言】 「最先端技術をめぐる日本の“活路”」

真田幸光 「国際標準作りの主役たれ!!」
 モノ造りは奴隷大国という言葉がある。日本は「国際標準」を取れる国であれ。
鈴置高史 「やれることはすべてやる」
 サムソンが強いのはやれることはすべてやっているからだ。
●真田幸光と鈴置高史に聞きたい事、言いたい事
視聴者「米国の金利が上がると資金が米国に流れる、その場合日本の株式市場は相当打撃を受けるのでは」
真田幸光、「米国国内でも米国の株が売られて国債が買われるということが起こりうるが今起こっていない。マーケットが良い方の金利上昇ということで株価も上がるし国債の価値も上がるという形で動いてきている。米国の株価が落ちない限りは日本の株価も落ちてこない」
視聴者、「日本は5Gで出遅れたが6Gではイニシアチブを取れるか、そのための条件は」
鈴置高史、「メーカーがないので取れないと思う。日本が投入しているお金はしょぼいので人材が不足する」
バイデン大統領の半導体部門支援策は500億ドル(約5兆5000億円)。
視聴者、「日本は半導体製造について遅れを取っていると思うが半導体製造装置、検査機器、材料については優位性があると思う。これらを輸出制限したり禁止することで日本に製造拠点を再整備することは」
鈴置高史、「優位性は若干残っているが減っている。それを武器にして使うならここ数年しかないと思う。韓国は技術開発能力がないが中国はすごく怖い。中国の国産化能力はすごい。レアアースについては対応力を作った」
https://www.fnn.jp/subcategory/BS%E3%83%95%E3%82%B8LIVE%20%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9