じじぃの「ゴルディアスの結び目・ウクライナ・今後ロシアが描くシナリオは?ワイドスクランブル」

ゴルディアスの結び目を断ち切るアレクサンドロス大王

中国埋め立て ファイアリー・クロス礁


ゴルディアスの結び目

ウィキペディアWikipedia) より
ゴルディアスの結び目(Gordian Knot)は、古代アナトリアにあったフリギアの都ゴルディオンの神話と、アレクサンドロス大王にまつわる伝説である。
この故事によって、手に負えないような難問を誰も思いつかなかった大胆な方法で解決してしまうことのメタファー「難題を一刀両断に解くが如く」(To Cut The Gordian Knot )として使われる。

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大下容子ワイド!スクランブル

2022年3月31日 テレビ朝日
【司会】大下容子佐々木亮太 【コメンテーター】末延吉正(ジャーナリスト)、田中ウルヴェ京(メンタルトレーニング指導士)、若新雄純(慶応大学特任准教授) 【解説】武隈喜一(テレビ朝日コメンテーター)

NEWSドリル 今後・ロシアが描くシナリオは? ゴルディアスの結び目作戦

●窮地・プーチン政権の内情示す? ロシア情報員の“告発メール”
米国国防総省・カービー報道官は「ロシアはキエフを占領するという目的を果たせなかった」と語る。
ウクライナへの侵攻が、思ったように進んでいないとされるロシア。
苦しいプーチン政権の内情を世に広めたのは、4日に公開された告発文だった。
告発文は、プーチン大統領がかつて長官を務めていたFSBロシア連邦保安局)の情報員が書いたとされる。
この告発文は10回以上にわたり、ウラジーミル・オセチキンのもとに届けられた。
オセチキンはロシア出身の人権活動家で、フランスに亡命している。
人権活動家で、ロシアの腐敗を告発するサイト「Gulagu.net」を運営するオセチキンは「告発の手紙をくれたのは、ロシアのFSBの情報処理調査部に属している人物」と語る。
オセチキンはロシア内の刑務所で行われている拷問や汚職の告発のため、このFSB内の人物と長年やり取りしていた。
オセチキンは「今大量の情報が我々のもとに流れてくる。つまりプーチン大統領が20年以上かけて構築してきた統制が、今は機能していない」と語る。
オセチキンはFSB内部の情報提供者から新たに送られてきた告発文を、26日に公開。
そこにはロシアの作戦内容が書かれていた。
ゴルディアスの結び目とは、現在のトルコにあった国の王・ゴルディアスが結んだという複雑な縄の結び目のこと。
この縄の結び目を「解いたものはアジアを支配する」という伝説があった。
なかなか成功者が現れなかったが、アレクサンドロス大王は縄を解かず剣で断ち切った。
その後、大帝国を築いたという逸話がある。
発想を転換し、思い切った手段で問題を解決することの例え。
オセチキンの運営するサイトによると、作戦の内容は、まずロシア国防省の報道官が「欧州と西側諸国が経済的に攻撃するなど、宣戦布告した」と宣言。
第三次世界大戦が始まった」と言い切るという。
その後、プーチン大統領が演説を行い、「24時間以内に制裁を解除しなければ、ロシアは戦争を受け入れ、あらゆる手段で対応する」と発言する。

「ゴルディアスの結び目作戦」後の主な3つのパターンについて

【パターン1】
欧米が譲歩して、新しい国際条約が締結される。
【パターン2】
西側諸国で意見が分裂し、NATOEUが崩壊する。
【パターン3】
欧米がロシアの訴えを拒否、または態度を示さなかった場合、ポーランドやバルト3国(エストニアラトビアリトアニア)に攻撃。核攻撃も示唆している。

武隈喜一、「告発メールの信憑性について、人権活動家のオセチキンはメールをKGB関係者などに確認してから公表しているので作り物とは一概には言えない。ロシアからの情報についてはロシアの都合の良いように書かれており欧米についての読みが浅いように思える。ソ連が崩壊しプーチン氏が大統領に就任するまで西側諸国はロシアの安全保障をおろそかにしていたために現在に繋がっているということは教訓として考えなければならない。ウクライナのことは他国でも、惨めに虐げられ軍事力を増強したという同じ状況が起こりうる。核についてはプーチン1人で決断することもありうるので、核使用ということもあるかもしれない」
  

ピックアップNEWS 中国・滑走路? 衛星写真で確認 3つの人工島を軍事化か

●中国によって完全に軍事化されたとする南沙諸島にある3つの人工島
中国は南シナ海において九段線の内側にある島などを自国の領土だと主張。
九段線の南側に位置する南沙諸島は中国のほか、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナムなどが領有権を主張している。
中国は2014年以降、南沙諸島にある7つの岩礁の埋め立てを急速に進めていて、中でも特に大きい3つを米国海軍は完全に軍事化したと分析。
建設が進んでいるのは軍事施設だけではない。
スビ礁にも滑走路や運動場、住宅街が確認できる。
ファイアリー・クロス礁にも同様の施設があり、米国海軍が完全に軍事化したと分析。
ロイター通信によると安全保障の専門家はそれぞれ3つの人工島に1500人から2400人が駐屯することが可能だとしている。

若新雄純、「中国は世界で一番を目指しているのが明確。一方で米国も世界で一番を譲らないだろうから、ずっとこの戦いは続いていく。すぐ近くに住んでいる僕らも他人事ではない」

末延吉正、「これだけ大規模に岩礁を人工島に変えれるのは中国だけだ。経済力、軍事力、総合力。世界が米国と中国という超大国にブロック化されていく」