じじぃの「ロシア・プーチンの次の狙い・バルト三国に危機・スバルキギャップとは?ワイドスクランブル」

Suwalki Gap: The Most Vulnerable Place in Europe to Putin? - TLDR News

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=qO1RlvTAE7k

How a tiny 60-mile stretch of land in central Europe known as the Suwalki Gap could spark World War III

25 Sep 2017 The Sun
The Suwalki Gap connects Moscow's ally Belarus to the Russian enclave of Kaliningrad - but it is a patch of closely monitored NATO territory
https://www.thesun.co.uk/news/2130852/suwalki-gap-tiny-corridor-of-nato-land-in-eastern-europe-is-where-world-war-three-will-erupt-unless-russian-aggression-is-curbed/

カリーニングラード

ウィキペディアWikipedia) より
カリーニングラード(Kaliningrad)は、ロシア連邦西部にあるカリーニングラード州の州都である。
バルト海に接する港湾都市で、人口は約42万人。カリーニングラード州はポーランドリトアニアに挟まれたロシアの飛地領で人口はおよそ95万人、世界有数の琥珀の産地である。
カリーニングラードはもともと1255年にドイツ人の東方植民によって建設された都市で、1946年まで使われていた旧名はケーニヒスベルク(Konigsberg;ドイツ語で「王の山」の意)。20世紀前半まではドイツの東北辺境の重要都市であった。

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大下容子ワイド!スクランブル

2022年3月22日 テレビ朝日
【司会】大下容子佐々木亮太 【コメンテーター】末延吉正(ジャーナリスト)、吉永みち子(作家) 【解説】宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所

NEWSドリル 懸念 プーチン大統領の次の狙いか 「スバルキギャップ(Suwalki Gap)」とは?

去年末、ロシア国営テレビが番組を放送した。
ウクライナのゲラシチェンコ内相顧問が動画を公開。
その動画は「ロシア軍元参謀本部・コロチェンコが出演し、バルト三国エストニアラトビアリトアニア)への『侵攻計画』を明かす」というものだった(英国・デイリーエクスプレス)。
侵攻開始時には、大規模な電子攻撃でNATO軍のレーダーを無効化。
バルト海の中央にあるNATO非加盟のスウェーデン最大の島・ゴットランド島に上陸し、占拠する。
スバルキギャップを封鎖して、NATOの増援を阻止するというもの。
この計画がうまくいくとバルト海全体がロシア軍の勢力下になり、スウェーデンに恒久的な中立を保証させることができるという。
アメリカのニュース誌によると去年ロシア軍とベラルーシ軍が演習を実施したという。さらに米シンクタンクによると兵力も増強しているということ。

ポーランド・モラビエツキ首相は「ウクライナを助けるためには、飛行禁止空域の設定が必要かもしれない。NATOが明確な答えを出せば、大いに歓迎する」と語った。
リトアニア・シモニーテ首相は「安全保障上の脅威が増大しているのは私たちの周辺地域だけでなく、EUおよびNATOに対してもだ。それゆえに防衛を強化する必要性を私たちは訴えてきたのだ」と語った。
ポーランドバルト三国の首脳が、ロシアへの警戒感を強める背景にあるのは、「スバルキギャップ」と呼ばれる場所だという。
ロシアの飛び地・カリーニングラードは、ロシアにとっては軍事的に大きな意味を持つ場所。
バルト海に面しており、ロシア軍の「バルチック艦隊」の司令本部としての顔も持つ。

カリーニングラードとロシアの同盟国・ベラルーシの間の約100kmの地域が、「スバルキギャップ」と呼ばれている。

スバルキギャップはNATO加盟国・ポーランドリトアニアを隔てる国境地域で、2本の高速道路と1本の鉄道が通っている。
ここが仮にロシア側の手に渡ると、NATO加盟国であるバルト三国ポーランドが、陸路で分断されてしまう。
ロシアの一部として、欧米から厳しい経済制裁を受けているカリーニングラード
そこの住民は「私たちは不安。でもいつものように最善を願っている。プーチンは私たちを捨てないと思う」と話した。
宮家邦彦、「スバルキギャップを確保することはNATOに対して攻撃するということ。ロシアは気持ちとして獲れたらいいと思うだろうが、実際はそんな簡単に物事が動くとは思えない。スバルキギャップを獲ることによってフィンランドスウェーデンも含めてNATOを強化してしまう」
https://www.tv-asahi.co.jp/scramble/

『ロシア人のまっかなホント』

エリザベス・ロバーツ/著、鎌田三平/訳 マクミランランゲージハウス 2000年発行

第1章 ロシア人とは? より

ロシア人は外国人をどう見ているか

自分たちはよその国にも大いに関心がある、と彼らは言う。内心、不安でたまらないのだ。ロシアが二流の文明国に映っているのではないか、と。
ロシア人はとにかく外国人に愛想がよい。学ぶことが実に多いからだ。とりわけ時間に正確で、約束はきちんと守り、規則にのっとってことを進める点には、ほとほと感心している。
外国人を特別扱いするのは伝統のようなもの。じっと不平も言わずに列をつくって順番を待っているロシア人を後目に、外国人が美術館に入っていくのは見慣れた光景だ。ロシア人だって負けないくらい遠くから出かけてきたかもしれないのに。たいがいの都市には、外国人観光客専用のホテルがある。モスクワやサンクトペテルブルクの最高級ホテルでは、玄関口まで迎えに出てきた外国人の知り合いといっしょでなければロシア人はホテルのなかに入ることもできなかったのは周知のとおり。そうした事情も、共産党一党独裁が終わりを告げて、変わりはしたけれど。
たしかに外国人には下へも置かぬ扱いをする。だからといって、彼らに頭が上がらないかといえば、内心は別物だ。そうして強がりを口にする。
皇帝アレクサンドル1世にまつわる、こんな逸話が伝えられている。イギリスで工場を視察し、鉄砲や織物などの先端技術を目の当たりにした皇帝は、案内役の将軍に向かって手を振ると、さげすむように言い放った。「かような代物ならわが国も持ち合わせておる。それは言うまでもなかろう。」
パリのプディック、ベルリンのデリカテッセンに並んだ溢れんばかりの豊富な品々。それを目にした普通のロシア人旅行者が見せる反応も大同小異だ。「ソーセージなんて、200種類もいらないさ。」こんな具合にうそぶきながら、「国では絶対にお目にかかれない」と親しい友人に打ち明けているかもしれない。
過去の不幸ないきさつにもかかわらず(ドイツはロシアを侵略し、見せしめと称して老若男女を問わず、数知れぬロシア人を処刑した)、ロシア人はドイツ人に対して、憐憫と賞賛のいりまじった複雑な思いをいだいている。尊敬し、信頼を寄せているというべきかもしれない。判で押したように毎朝早くに寝床を抜け出し、決まった時間に仕事に出かけ、5時まで働きづめというには、ロシア人にとっては、まったく思いも寄らぬ生活である。足並み揃えて、ひたすらあることに打ち込み、抜かりなく物事をやり遂げる、こうした特質にロシア人は賞賛を惜しまない。もっともそれは、外国人がサーカスの軽業に嘆息するようなもの。自分では決して真似をする気はないのだが、18世紀にはロシアのいたるところにドイツ人が住みつき、首都のサンクトペテルブルクでは商人階級の中核をなすほどだった。
アメリカ人のことは、陰にまわれば小ばかにしている。あれほど世間知らずで学問とも縁の薄い、愚かな連中が、どうしてあんなに豊かでいられるのか、ロシア人には合点がいかない。アメリカの産業の目をみはるような成功は、どうにも不可解で、許せないと思っている。
フランス人は気まぐれで信用できず、とらえどころのない奇妙な連中。おまけに「カエル食い」と呼ばれている。かつて、ロシアの上流階級はそうしたフランス人の没落貴族を家庭教師に雇っていた。
イギリス人にはセンチメンタルな親近感をいだいている。「古き良き英国」と言うとき、そこにはかすかな皮肉がこめられている。イギリス製の靴と傘は有名で、ロンドンでは今でも山高帽をかぶった紳士がスモッグのたれこめた街を悠然と散策していると誰でも思っているのは、ディケンズサッカレーの作品を読んだ名残りである。
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周辺諸国に対しては、大国意識があからさまだ。ポーランド人は狡猾で信頼できないどころか、自分の祖母さえ売りかねない情け知らずな連中と思われている。ロシア人もまた、ポーランド人から憎しみを買ってはいるのだが、それでもポーランド人の女性が美しいことに、抗議の声は聞かれない。
アルメニアグルジア(現・ジョージア)、アゼルバイジャンの3国については、一人立ちしたとは思われていない。「自分の国がどんなありさまか、ちゃんと見てみろ。」

長年にわたるウクライナとの不仲は、フランスとイギリスの関係を思わせる。こんな小話がある。ウクライナの年老いた百姓が、「ロシア人が宇宙へ行った」と聞かされて、うれしそうに答えた。「連中、一人残らずかね?」