じじぃの「科学・地球_267_366日風景画をめぐる旅・コート・ダジュール」

南仏の海辺 コートダジュール 風景画の旅 travel & painting Views Cote d'Azur granf

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=JSCY4OHrGnE

頂上の庭園から見渡せるのはコート・ダジュールの海

南仏コート・ダジュール地方でハネムーンにおすすめの滞在先は?ホテル選びのポイント

南フランスのコート・ダジュール地方は太陽がいっぱいで開放感にあふれています。
ニースやカンヌなどのビーチリゾートの他、エズなどの小さい村もおすすめです。
セレブ気分を味わうなら、モナコ滞在もゴージャスに優雅に過ごせます。
頂上の庭園から見渡せるのはコート・ダジュールの海。ここからの眺めは、とにかくすばらしく最高です。
小さな村ですが観光客も多く、雑貨屋さんやお土産屋さんはあるのですが、変に観光地化されていない感じが良いのです。
https://www.honeymoon-s.jp/topic/letter-france/cotedazur20200513

『366日風景画をめぐる旅』

海野弘/解説・監修 パイインターナショナル 2021年発行

画家たちが愛した風景 6 コート・ダジュール(Cote d'Azur) より

アガサ・クリスティの『青列車の秘密』はコート・ダジュール(紺碧海岸)への豪華列車<青列車(トラン・ブルー)>による1920年代のおしゃれな旅をモチーフにしていた。画家たちが南仏の風景を描くようになり、コート・ダジュールははやりのリゾート地となる。
コート・ダジュールでも特に華やかなのはトゥーロンからモナコにいたる東海岸である。サン=トロベ、サン=ラファエル、カンヌ、アンティーブ、カーニユ=シェル=メール、ニース、モナコと美しい町が首飾りの宝石のように連なっている。
カンヌやニースからちょっと山手に入るとヴァロリス、サン=ポール=ド=ヴァンスなど画家たちの町がある。ヨーロッパのやきものを見て歩いたこともあって、ピカソの陶芸工房のあるヴァロリスを訪ねたことがある。香水の町グラースに寄って、丘の上の町ヴァンスに行った。広場のカフェに座っていると近くで男たちがペタンクという金属のボールを投げて、できるだけ目標の木のボールの近くに寄せるという遊びをやっていた。町中が絵になるようなところであった。ここにはマティスがつくった(設計、デザイン)ロザリオ礼拝堂がある。
ヴァンスから山を下りてくると、広大な森がそっくり美術館というフォンダシオン・マーグ(マーグ財団美術館)がある。マルク・シャガールジョアン・ミロなど近代美術の宝庫である。
さらに下っていくとニースに着く。ここにはユニークな美術館が集っている。シャガールマティスの美術館は有名であるが、ポスター画家ジュール・シェレの美術館がある。またギュスターヴ=アドルフ・モッサという象徴派の画家の美術館がある。私はニースではじめてモッサの名を知った。
カンヌの近くには、ボナールが晩年を過ごしたル・カネがある。ミシュル・テラス著の本『ル・カネのボナール』にはアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真がいっぱい入っていて、ボナールやそのアトリエ、そしてコート・ダジュールの風景がいきいきと写されている。
メディテラネアン(地中海人)などということばがある。地中海の風景は画家たちをひきつけた。

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