じじぃの「正常化50年で正念場・水面下で動いた福田元首相の外交・日本は中国とどう向き合うか!報道1930」

国交正常化50年で正念場~中国とどう向き合うのか 【1月7日(金)#報道1930】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=H-uezG5-S9o

福田元総理・習主席 首脳会談の実現へ意見交換 (14/08/05)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=CNuGg3pyvtM

福田元総理・習主席会談

報道1930

2022年1月7日 BS-TBS
【キャスター】篠原梨菜、松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】福田康夫(元首相)、五百旗頭真兵庫県立大学理事長)

正常化50年で正念場、中国とどう向き合うか 米中対立の中で日本がとるべき戦略と戦術は

●“最悪の日中関係”打開の舞台裏

日中関係改善に向けた「4項目の合意」

1  双方は、日中間の4つの基本文書の諸原則と精神を遵守し、日中の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した。
2  双方は、歴史を直視し、未来に向かうという精神に従い、両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた。
3  双方は、尖閣諸島東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し、対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐとともに、危機管理メカニズムを構築し、不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。
4  双方は、様々な多国間・日中間のチャンネルを活用して、政治・外交・安保対話を徐々に再開し、政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。

2012年9月、中国で起きた反日デモ

反日活動・・・2012年(平成24年)に発生した香港活動家尖閣諸島上陸事件以降に中華人民共和国で実施されている反日デモ活動。特に日本政府の尖閣諸島3島の国有化以降に中国の各都市で行われた反日デモは、2005年の中国における反日活動の規模を超える最大規模のデモとなり、デモ隊が暴徒化し大規模な破壊・略奪行為に発展した。

当時日本は野田政権が尖閣諸島を国有化したことに中国側が反発。
APECアジア太平洋経済協力)首脳会談に出席した中国の胡錦濤国家主席野田総理に対し、「国有化は違法かつ無効であり断固として反対する」と抗議した。
2013年12月には安倍首相が靖国参拝し、日中関係は最悪の状態に。
事態打開のために動いたのが福田康夫元総理。

2014年に2度中国を訪問、習近平国家主席と会談。

北京で安倍総理習近平国家主席の3年ぶりの日中首脳会談が実現した。
福田康夫、「尖閣列島の国有化問題で、当時は荒れていた」

2008年5月の日中首脳会談。
福田康夫、「“チベットの人権問題を改善しろ”という言い方はしません。1964年に日本は東京五輪を成功させ評価を著しく上げた。チベット問題をそういう中で考えたとき、他国から批判を受けるのではなくて、みんなが喜んで来てくれる北京五輪にしてはどうですか、ということをアドバイスした」
五百旗頭真、「中国が置かれている立場を理解しながら、中国の友人として提案した」
チベット問題・・・チベット難民組織や人権団体が、中国共産党チベット侵略とその後70年にわたる占領の歴史をあからさまに捏造した中国政府の行為を愚行として非難した。
日中首脳会談、日比谷・松本楼・日中非公式夕食会、中国・習近平国家主席の映像。

●水面下で動いた福田元首相の外交
水面下の努力が実った最大の理由について。
福田康夫、「両国首脳同士が会わなければいけないと思ったからじゃないですか。どっちかがそうじゃなければできない。中国も日本を必要としているというふうに思います。それを素直に受け入れる気持ちも必要だと思う」

2014年7月末の極秘訪中について。
福田康夫、「習主席と会って話をしなければ分かってもらえないんじゃないかと。最終的には首脳会談をしてもらう。会って握手をするということで、それだけで十分雰囲気は変わるんじゃないかと思いました」
五百旗頭真、「胡錦濤と会ったときと、習主席とではどんな違いがあったのか」
福田康夫、「中国共産党という立場から、話は同じ言い方でした」

国交正常化50年 今後の日中関係

【今後の予定】
2022年2月、北京冬季五輪パラリンピック
3月、中国全人代
夏、日本参議院選挙。
9月、日中国交正常化50周年。
秋、中国共産党は5年に1度の党大会を開く。
11月、米国中間選挙

中国との会談について。
バイデン政権では協調と競争ということで、電話会談を2回とオンラインで1回首脳会談行っている。
日本は安倍政権時代に2度の首脳会談行ったが、それ以降行われていない。
高市早苗 政調会長は「ウイグルなどの人権侵害非難決議の採択を求める」と語った。
佐藤正久 外交部会長は「日本は人権よりカネ、米中の二股外交との揶揄(やゆ)も出てくることを避けるために外交ボイコットを早く態度を表明すべきだ」と語った。
安倍元首相は「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事」と語った。
国会では、ウイグルなどの人権侵害を問題視する国会決議の採決が見送られている。

福田康夫、「なるべく早く会うことですね。自分たちが何を考えているか相手に何を望むかということ、長期計画、わりあい近い時点における段階的な方策とか具体的なことについて、話し合いをしたらいいと思う」
五百旗頭真、「トランプ大統領が国際協調をしなくなったリカバーを安倍元総理がしていた」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/