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サンデーモーニング
2021年11月14日 TBS
【司会】関口宏 【サブキャスター】橋谷能理子 【パネリスト】田中優子(法政大学前総長・名誉教授)、荻上チキ(評論家)、涌井雅之(造園家・東京都市大学教授)、青木理(ジャーナリスト)
風をよむ 「世界で問われる人権」
「人権はどこに?」と書かれた紙を掲げる人…。凍えるような寒さの中、不安そうな子供たち…。
10日発足した第二次岸田内閣は、新たに「人権問題」を担当する総理補佐官のポストを設け、中谷元防衛大臣を起用した。
中谷元・元防衛相は「日本が国の内外の人権にどう向き合うのか、それを総理に提言していきたい」と発言。
中国外務省は中谷元防衛大臣の起用を決めたことについて、「中国の内政に外部勢力が干渉してはならない」と反発した。
中国・国営中央テレビ(10月29日)の人民解放軍の市街地戦訓練映像を公開。
台湾の市街地戦を想定した映像で、こうした映像が出されるのは異例。
そうした中で、中国のスーパーでは米を奪い合う市民の様子が。
中国・商務省が1日、冬に向けて生活必需品を備蓄するよう通知したところ“台湾有事が近い”と思い込んだ人たちがスーパーに殺到。
食料買い占めに走ったという。
中国と台湾の緊張が高まる中、米国の議員ら6人が米軍機で台湾を訪問し祭英文総統と会談。
この行動に中国は強い言葉で米国を威嚇。
外交面で強硬姿勢を見せる中国・習近平体制。
国内では一強体制を見せる新たな動きが。
6中総会が開催され、12日には党の歴史を総括する「歴史決議」を40年ぶりに採択。
歴史決議を採択したのは建国の父と言われる毛沢東主席と改革開放政策を推進した鄧小平につつき習主席が3人目。
異例の3期目続投に道筋をつけた形。
歴史決議では習主席の功績が強調され、その手腕を称賛された。
中国史上3度目の“歴史決議”
毛沢東路線約29年、鄧小平路線約35年、習近平路線約9年。
第1の歴史決議は、ソ連派、国内派の闘争を否定→政治、独裁確立。
第2の歴史決議は、文化大革命を否定→経済、改革開放。
第3の歴史決議は、経済と政治の両立。
共産党大会、全人代の間に行われる代表的な会議、歴史決議で共同富裕の構築
共同富裕政策の促進を受けて、毎年恒例のアリババのネット通販セール取引額の速報が今年は見送りとなった。
専門家は「大手ITへの締め付けを強める習指導部を刺激しないよう派手な演出を避けて、今年は貧困層への寄付などの社会貢献をアピールして習指導部への忖度だった」と語った。
その中国を巡る人権問題といえば…
イギリス・ジョンソン首相は「G7は民主主義と自由と、人権の素晴らしさを世界に示す必要がある」と語る。
ところが、そのG7の一員である日本は、この人権問題について「深刻な懸念」を表明するだけ。
田中優子、「アヘン戦争以来、日本に支配され続けた。一強体制に中を固めるだけでなく、世界にももっと目を向けて欲しい」
荻上チキ、「党内での自己反省を繰り返すことにより正当性を主張してきた。こうした体制がいつ内側から出てくるか注目」
涌井雅之、「国と党をイコールにするという頭が習近平にはある」