じじぃの「偏在する資源・中国がシェールガス大国に!資源争奪の世界史」

What is shale gas, what is the likely UK resource and where is it? With Professor Mike Stephenson

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-qKMeto4ju8

中国がLNG輸入で世界一になる時、日本のエネルギー安保に生じるリスク=岩間剛

2021年11月8日 週刊エコノミスト Online
 極東アジアLNG液化天然ガス)のスポット(随時契約)取引価格が過去最高を更新している。
その最大の要因は、中国によるLNGの急速な輸入増加に他ならない。中国は今年、日本を抜いて世界最大のLNG輸入国となる見通しで、LNGの価格形成などで中国が主導権を握ることになれば、日本のLNG調達にも大きな影響が及びかねない。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211116/se1/00m/020/031000c

『資源争奪の世界史』

平沼光/著 日本経済新聞出版 2021年発行

第3章 資源獲得競争を加速させた石油、天然ガス より

シェールガス大国 中国とアメリ

シェールガス革命はアメリカ産のシェールガスの世界的供給という事態を生み出しているが、それは同時に世界各国のシェールガス開発の促進という事態をもたらしている。
なかでも注目されるのが中国である。

中国は、世界第2位の天然ガス輸入国であると同時に世界最大のシェールガス埋蔵国でもある。

そのため中国がどのような動きをするかによって世界の天然ガス市場は大きく影響される。シェールガス開発で先行しているアメリカは、早くから中国のシェールガスの開発に強い関心を示している。
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中国は目標に向けてシェールガス生産の拡大を進め、2013年生産量2億m3から、2017年には94億m3へと急速に生産量を伸ばしている。

米中貿易摩擦と中国の天然ガス輸入の行方

こうした中国のシェールガス増産の動きに拍車をかける状況が近年起きている。
米中の貿易摩擦である。2018年、アメリカによる中国鉄鋼製品に対する関税の引き上げから端を発した米中貿易摩擦は、様々なものに飛び火した。
2018年9月には、アメリカが中国の家具や家電など5700品目2000億ドル相当に関税10%を課したことに対し、中国はアメリカの液化天然ガスLNG)など5200品目600億ドル相当に5%もしくは10%の関税を課すという対抗策を講じている。もはや米中貿易摩擦は米中のチキンレースと化している。
中国は天然ガス輸入の2%をアメリカから購入しているが、米中貿易摩擦によりその行方は不透明なものとなった。
そればかりでない。2018年の中国の天然ガス調達先は、1位となる輸入割合が28%のトルクメニスタンに続きオーストラリアが2位になっておりその輸入割合は26%になるが、周知の通りオーストラリアはアメリカの同盟国である。
仮に、米中貿易摩擦が拡大し、アメリカによる同盟国への協力要請などがエスカレートすればオーストラリアからの天然ガス輸入にも影響が及びかねないというリスクが生じてきているのだ。
中国としてはリスクがある以上、対処を考える必要がある。
中国国家能源局(NEA)は2019年8月31日に公表した報告書で、シェールガスなどの非在来型天然ガスが豊富な四川省の開発をさらに進め、四川省を国内最大のガス生産拠点にするべきであると指摘し、将来的に四川省は中国の天然ガス生産の約3分の1を占めるようになると予測している。
シェールガスという資源をめぐり、ある時は協力し、またある時は互いに争うという米中の攻防は、その資源の価値が失われない限り今後も続いていくのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
レアアースは、液晶テレビ、パソコンのハードディスクやエアコン、冷蔵庫のモーターや自動車のモーターなどに使われている。
レアアースの生産量は、中国が世界の8割を占めている。
埋蔵量で見ると、やはり中国がトップで世界の5割近くを占めている。2位はブラジルで20%。

中国が液化天然ガスLNG)輸入で、日本を抜いて世界最大の輸入国になるのだそうだ。

実は、中国は世界最大のシェールガス埋蔵国だ。
自国でもシェールガス生産を行っているが、LNGを大量に外国から購入するようになった。
そのうち、日本でガス料金が大幅値上がりするだろうと言われている。
なんだかんだで、中国には参ってしまいそうです。